スマートフォンもOSもアプリもなくなる」
イーロン・マスクが「5年から6年で、スマートフォンもOSもアプリもなくなる」と発言したことが、テック業界に大きな波紋を投げかけています。
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この発言を起点に、欧米のテックメディアでは「スマホはAI専用端末へ」「アプリのアイコンという概念が終わる」「検索操作そのものが姿を変える」など、いわば“デジタル・インターフェース革命”が近づいているという議論が本格化しています。
本記事では、日本ではあまり語られない最新の欧米テック動向をもとに、「本当にスマホはAI端末に変わるのか」「OSやアプリの時代は終わるのか」「検索の概念はどう変化するのか」という未来像を読み解いていきます。
目次
スマホが“消える日”は近いのか?イーロン・マスクが語るAI時代のインターフェース革命
「いずれ、OSやアプリという概念そのものがなくなるだろう」
Elon Musk Described an AI Device to Replace Phones in 5 Years
イーロン・マスクは10月、テック系メディア Next Big Future の取材でそう語った。
彼が描くのは、スマートフォンが消え、代わりにAIが人間と直結する新しい“知覚端末”の未来だ。
マスクは「今のスマホは、人間がツールを操作して情報を得る最後の形態だ」とし、数年以内に「AIと人間の思考を直接リンクするデバイス」が主流になると述べている。
この構想は、彼が率いる xAI の開発計画や、かつてのNeuralink構想とも地続きのものであり、ハードウェアとAIの融合という文脈の中で語られている。
欧米テック界で進む「スマホ後」構想の広がり
マスクの発言をきっかけに、米国や欧州のテックメディアは一斉に「スマートフォンの次」を議論し始めている。
The Verge や Wired は「スマホはAIノード化する」と分析
つまり、ユーザーはもはやアプリを開くことなく、AIに話しかけるだけで全ての操作が完結する世界だ。
ニュースを読む、支払いをする、画像を作る――すべてAIがバックグラウンドで判断し、最適な情報やアクションを提示する。
OSは裏側に溶け込み、アプリは単体の“アイコン”ではなく「機能の断片」としてAIが呼び出す形になる。
Google、Meta、OpenAI、Appleの各社もこの流れを強く意識している。
Googleは「Gemini Nano」をAndroidの深層レベルに統合し、Pixel 9では“OSに溶けたAI”を目指している。
AppleはiPhone 17シリーズで独自の「Apple Intelligence」を実装し、アプリを開かずに自然言語で操作できる環境を整えつつある。
MetaはRay-Banとの共同開発による「AI Glass」を推進中で、視覚・音声・文脈を統合する次世代インターフェースを構想している。
「OS」という壁が消える時、何が生まれるのか
従来のOSは、アプリケーションとユーザーの間にある“境界”だった。
だがAIが直接、情報処理・操作・意思決定を担うようになると、この境界が不要になる。
マスクの言葉を借りれば「ユーザーが何を求めているかを、AIが瞬時に理解して実行する時代」だ。
その結果、ホーム画面もウィンドウも存在しない――“AIに語りかけるだけ”で世界とつながる体験が標準化する。
欧米の一部の研究者たちはこれを「Post-OS Era(ポストOS時代)」と呼ぶ。
人間はもはやツールを選ばず、ツールが人を選ぶ時代になる。
スマートフォンという物理的なデバイスも、腕時計型・眼鏡型・イヤーピース型などへと分散し、最終的には「身体の延長」として溶け込む。
AIは“アプリ”ではなく、“環境”として存在するようになるのだ。
「検索」という行為も変わる
この変化の本質は、「検索」そのものが消えることにある。
従来の検索は“人間がキーワードを入力する行為”だった。
しかしAIは、ユーザーの目的・好み・文脈を学習し、質問される前に答えを提示するようになる。
情報探索は「自分で調べる」から「AIに尋ねる」、さらに「AIが先に提案する」段階へと移行する。
この動きはすでに始まっている。
OpenAIのChatGPTはウェブ検索統合を強化し、Perplexity AIやGoogleのSearch Generative Experienceは“入力しなくても答えが返る検索”を実現しつつある。
欧米のメディアはこれを「消費者と情報の距離がゼロになる瞬間」と呼び、広告やSEOのあり方までも根底から変える可能性があると指摘している。
日本ではまだ語られない「AIハードウェア革命」
欧米のニュースを追うと、AIがソフトウェアではなくハードウェアの中核に移行しつつある現実が見えてくる。
マスクのxAIが開発しているとされる「AIデバイス」は、スマホよりも小型で、常時AIネットワークと接続された“思考端末”だという。
ユーザーは画面をタップする代わりに、音声・視線・脳波などによってAIと通信する。
それは、スマートフォンが“手で操作する道具”から、“意識で操作する伴侶”へ進化することを意味する。
一方、日本のメディアでは、スマホの次の形を「折りたたみ」や「AR端末」レベルで語る傾向が強く、AIと身体の融合という本質的な議論はまだ少ない。
しかし欧米では、スマホの先に「知覚共有型デバイス」という新しいカテゴリが生まれつつある。
AIはアプリを置き換えるのではなく、アプリそのものを無意味にしていく存在なのだ。
スマホの終焉ではなく、“意識デバイス”の始まり
マスクの構想がすぐに実現するとは限らない。
だが、AIが人間の意図を理解し、アプリやOSを介さずに行動を支援する未来は、すでに不可逆の流れとなっている。
スマホはその途中経過であり、AIは“次のインターフェース”ではなく“次の環境”だ。
数年後、私たちは「スマホを持つ」ことではなく、「AIと共に在る」ことを当然と感じているかもしれない。
🔍 参考リンク
ひとりごと
すべてがAIを中心にまわってゆくことは、町が淫売だろう。
仕事、社会、情報 あらゆるものが、ヒトより賢く冷静なAIが取り仕切る時代になるだろう。
クリエイティブな世界も小説、ドラマや映画、役者さえも必要のない世界になりそうな勢いである。
政治や経済もAIの方が賢くやってくれるだろう。
エヴァの世界のようにヒトはただそれを認証するだけ ということになるかも知れない
もう、ヒトなんてどこにも必要がない
なんてことになったら 人類は必要ないとAIは判断するかも知れません。
そんな 妄想さえ出てくるほど ヤバイ状況になりそうな世界
でも 本当にそれでいいのだろうか?
通勤途中でみかける スマホを見ながら歩いている(スマホに取り憑かれた人々)をみると
すでに ヤバイ世界にはいっているような気もしないのだが・・・
