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IT小僧の時事放談

基幹系システムに未来は、あるのか?

2018年3月6日

IT負債 基幹系システム「2025年の崖」を飛び越えろ
基幹系システムってご存知ですか?
もし貴方が会社員だったら、毎日お世話になっている可能性があります。
売上、在庫、販売、生産管理などあらゆる企業は、「基幹系すステム」が導入されています。

その基幹系システムと呼ばれるものが、危機に陥っているという
それは、なぜか?

今回の「IT小僧の時事放談」は、
「基幹系システムに未来は、あるのか?」
と題して
「基幹系システムエンジニアの高齢化」
について考えてみました。

今回も小難しい話をできるだけわかりやすく解説することを目指してブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

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そもそも基幹系システムって。。。

基幹系システムとは、簡単に言うと
「企業の基本的な要素であるヒト・モノ・カネを管理し、企業経営を支えるシステム」
と定義できます。

よく間違えるのは、情報系と呼ばれるシステムと混同されますが
情報系システムは、止まっても代用がききますが、「基幹系システム」は止まったら業務が停止してしまいます。

例えば
情報系の代表的なものとして「メール」がありますが、メールは、電話/FAXなどで代用ができます。
Webブラウザも最悪スマートフォンでなんとかなります。
というように、情報系システムは、他で代用が効くものと考えてください。

非常に重用な「役割」なので「なかなか更新」されず、0年以上、刷新されないというシステムもあります。

ヒト・モノ・カネ

「基幹系システム」は、主に「ヒト・モノ・カネ」に分類されます。

ヒトとは?
主に人事関連のシステムで以下の4つで構成されています。
「社員管理」
「組織管理」
「勤怠管理」
「給与管理」

どれが欠けても会社として困ってしまいます。

モノとは?
主に製造業などで使用されていますが、広い意味で「モノ」が動くところならば必ず稼働しています・
「原価管理」
「生産管理」
「在庫管理」
「物流管理」

これも製造業では、なくてはならないものです。
止まってしまったら、「モノ」が作れないし、動かすこともできません。

カネとは?
お金に関すること全てです。
「購買管理」
「販売管理」
「財務管理」

財務管理は、「財務システム」として独立して考えることもありますが、「広い意味で紀南システム」と言っていいでしょう。
「経理システム」も「基幹システム」として考えてよいでしょう。

というように、「基幹システム」として定義されるものは、会社のすべてを握っています。
そのため「止またら」会社の業務が停止してしまいます。

また、必要な業務知識も広範囲にわたるためエンジニアのスキルもと業務内容に詳しくないと務まりません。

業務知識があって腕に自身があれば、高収入を目指して稼ぐのもありです。

地味なシステム

「期間システム」は、企業にとって大切なシステムにもかかわらず
「地味」
「帳票」
「動いて当たり前」
「止めたら大騒ぎ」
と「苦労が多い」わりに「評価されづらい」システムです。
エンジニアも最先端技術を使うわけでもなく、枯れたシステムとデータベースが主なもので決して華やかな世界ではないのです。

帳票作成なども多く、
エンジニアとして「面白い作業ではない」
業務知識と緊急対応が必要な場合が多いので「場数を踏んでいない」エンジニアでは、使い物になりません。

そのため、若いエンジニアは、敬遠しがちです。
そして、高齢なエンジニアが担当することが多くなってきました。

システムが老朽化

止まったら怒られるし、動いていて当たり前、直接売上に貢献することもないし
「苦労が多い」わりに「評価されづらい」システムなんて担当したくないです。
誰でもそう思います。

そして、
「評価されづらい」=「給与が上がらない」
という図式になって辞める人が増えます。

結果人手不足状況

ただでさえ、ITエンジニアが不足する時代
このような地味目な仕事は、さらに人手不足になります。

結果、動いている限り「システムが老朽化」してゆき
気がつくとリニューアルのタイミングを逃してしまい、OSなどのバージョンアップなどで動かなくなり
ある日、突然「大騒ぎ状態」となります。


ヒトに依存したシステム

日本の「基幹システム」は、オリジナル、カスタマイズしたものがほとんどです。
これは、
「ヒトにシステムを合わせている」からです。
企業専用システムを別々に構築してきたため、その企業でしか使えないものが溢れています。
原因は、
長年、SIer(システムインテグレーター)が、カスタマイズシステムにすることで利益を得てきた弊害とも言えます。

ヒトは、今、行っている業務の変更を望みません。

そのため、その業務をシステム化する時に担当していたヒトの業務スタイルがシステムに反映されてしまいました。
システム化した時の担当者が使っているうちはいいのですが、担当者の部署、定年などでいなくなったときにそのまま業務スタイルが継続されてしまいます。
そうして、担当者のクセのあるシステムが使われ続けて行きます。
こうした、システムが日本の企業のあちこちで動いていませんでしょうか?

クラウドとパッケージを使う基幹システム

米国のドラマや映画などでレイオフされた場合、社員がダンボールを抱えて会社から出てゆくシーンがあります。
就業習慣が違うので同じとは言えませんが、欧米の企業では、特に基幹業務は、パッケージを使うのが当たり前の世界です。

つまり
「誰がやっても同じ作業」
になるようにシステム側が構築されています。

ヒトに合わせる
のではなく
システムにヒトを合わせます

そうすることでコストを抑えることができるのです。
基幹システムの多くは、クラウドとパッケージを組み合わせたものが多くクラウドを使うことで「サーバメンテナンス」が必要なくなりました。
そして、パッケージを使うことで「業務が均一化」されて他の会社で同じパッケージを使ったことがあれば、教育のコストも減ります。

実に合理的な社会です。

これは、企業だけで版なく、お役所の事務仕事も同じです。

日本は、まだ、そこまで行っていませんが、時間の問題と思われます。
パッケージもAIを取り入れてさらに業務の効率化を目指すはずです。

まとめ

旧いシステムを大事に使っていたのでは、ビジネスの変化について行けないため、いづれ破綻します。
そしてAIの実用化がみえてきた、このタイミングで業務システムの見直しが必要になると思っています。

急激な経済状況、社会情勢に対応するためには、「ヒト依存」では、不可能です。
今こそ、基幹システムは、「クラウド&パッケージ」で柔軟なシステム導入が望まれます。

このブログを読んでいる経営者の皆様は、いらっしゃらないと思いますが、次の10年のために基幹系の見直しを検討されたほうがよいと思います。

「ヒト・モノ・カネ」は、無限ではありません。
「ヒト」は、有限です。

この意識をきちんと持っている経営者が生き残ると思っています。



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