Apple TV+iPhoneを使っている人ならお馴染みの動画ストリーミングサービスです。
Netflixのようにオリジナル映画亜、ドラマを作成して Netflixなどの他社のストリーミングサービスから顧客を奪い、囲い込みをしようとしたサービスです。
2019年11月1日の本サービス開始後 したのですが、思うように視聴が伸びなかったようです。
目次
Apple TV+
Apple TV+(アップル ティーヴィープラス)は、Apple Inc.が所有・運営するアメリカの定額制ビデオ・オン・デマンド・サービス。2019年11月1日に開始され、Apple TV+ Originalsと呼ばれるオリジナル制作の映画やテレビシリーズを提供している。2019年3月25日にスティーブ・ジョブズシアターで開催されたApple Special Eventで発表され、オプラ・ウィンフリー、スティーヴン・スピルバーグ、ジェニファー・アニストンといったセレブリティがステージに登場した[2][3][4]。
AppleのウェブサイトやApple TVアプリを通じて利用できる。Apple TVアプリは、多くのApple製デバイスや、一部のスマートテレビやゲーム機を含む主要な競合ストリーミングデバイスで徐々に利用できるようになっている。また、Apple TV+と同時に定額の月額料金で映像コンテンツを提供するビデオアグリゲーションサービスであるApple TV Channelsが発表された。このサービスはApple TV+と共に映像コンテンツを広く配信し、サービスの収益を増やすための活動の一環とされている。
Apple版のNetflixを立ち上げ 囲い込みをしようとしたわけですが、結局 Netflixの足下にも及ばず
1ヶ月間の視聴者数はNetflixの1日ぶんにも及んでいない
という状況になっています。
ハリウッドにおける映画・テレビシリーズへの投資を削減
映画では
マーティン・スコセッシ監督『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2022)
リドリー・スコット監督『ナポレオン』(2022)
オリジナルドラマとして
「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」(2020-2023)
「セヴェランス」(2022-)
※日本ではほとんど話題にもなっていないけど
ヒット作を配信していますが、Netflixの足下にも及ばないことがわかった。
そこでAppleは、「ハリウッドにおける映画・テレビシリーズへの投資を削減」を発表した。
あまり多くの人が見ないオリジナルのテレビ番組や映画の制作に200億ドル以上を費やした後、アップルはハリウッドでの戦略に改良を加え始めている。
元従業員、現従業員、ビジネスパートナーを含む10人以上の人物へのインタビューによると、アップルのサービス部門責任者エディー・キューは、スタジオ責任者のザック・ヴァン・アンバーグ、ジェイミー・エルリヒトと定期的に会合を持ち、予算を検討し、プロジェクトへの支出をより厳しく管理するよう迫っているという。関係者によると、ヴァン・アンバーグとエルリヒトは、トップのクリエイティブパートナー数名に対し、業界で最も金を使う会社という評判を変えたいと伝えたという。
アップルはハリウッドで最も多くのプロジェクトを購入しているわけではない。それはやはりネットフリックスだ。だが、個々の作品には惜しみなく資金をつぎ込んでいる。同社はマーティン・スコセッシ、リドリー・スコット、マシュー・ヴォーン各監督の映画に合計5億ドル以上を費やし、今年公開される12以上の新シリーズの1つである第二次世界大戦のミニシリーズ「マスターズ・オブ・ジ・エア」には2億5000万ドル以上を費やしている。
これらの映画は興行的には期待外れで、ニールセンのストリーミング配信作品ランキングで最も人気のある作品にランクインしたのは『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』だけだった。ニールセンによると、 『マスターズ・オブ・ジ・エア』は、Netflixの日本語版番組『ハウス・オブ・ニンジャ』よりも米国での視聴者数が少なかったという。それでも、今年のアップルの新作番組でニールセンのランキングに登場したのはこの作品だけだ。
アップルは、高い評価を受け、多くの賞にノミネートされているオリジナル番組に年間数十億ドルを費やしている。しかし、同社のストリーミングサービスは、米国のテレビ視聴者のわずか0.2%しか獲得していない。Apple TV+の1か月の視聴数は、Netflixの1日の視聴数より少ない。
Bloomberg
Apple Tries to Rein In Hollywood Spending After Years of Losses
オリジナル作品は、Netflixには勝てないとして コストを下げる方向になったわけです。
経営としては清浄なことで驚くことはありませんが
なぜこうなった?
ここからは、単なる想像です。
- Appleの規制
Appleは、規制が多く ストーリーに関してApple社内から いろいろな制約があったのではないか? - Appleデバイス以外の弊害
Appleデバイスを使っている人向けなので市場が限定されている。 - 結局「作品がつまらない」
というより、「視聴者を限定し過ぎていた」と言うべきかと思います。 - Apple TV+向けに古いテレビ番組や映画のライセンス供与を拒否
最大の原因はこれでしょう。NetflixもAmazonPrimeビデオも過去の映像作品を大量に掲載しているし、テレビで放映されているアニメも翌日に配信するような仕組みになっている。
つまり オリジナル作品だけではない。
これでは、、飽きられるのは当然です。 - 大スターを使う
有名スターを使うことで視聴者を惹きつけようとしたわけですが、特に米国ドラマの多くは、わざと有名な人を採用しない
それは、ストーリーを愉しむ物であって、俳優を見たいわけではないのです。
物語が面白いかどうかでシーズンが続くかどうかが決まります。
これは、米国のテレビドラマの手法で成功しているのにもかかわらず、Apple TV+ではそれをやってしましました。日本のテレビドラマの多くは、この手法をつかっていて「木村拓哉」主演とか言って 誰が出ているのかがアピールされすぎています。
これは、瞬間的に視聴率は稼げますが、長期にわたって視聴率が稼げなくシーズン化することができないのです。
まとめ
Apple TV+がなくなるとは思えませんが、iPhone以外大きなビジネスが見えてこないAppleとなっていると思います。