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IT小僧の時事放談

動画配信サービスの淘汰とケーブルや衛星放送の衰退 最新米国エンタメ事情

ディズニーグループが虎の子のABC放送の売却の噂
スポーツ放送のESPNグループNFLやNBAなど主要スポーツリーグに株を分割譲渡の噂

など米国では、エンタメ事業で大きな動きがはじまっています。

Netflix、Amazon Prime、Appleなどの動画配信サービス(SVOD)も成長が鈍化し淘汰がはじまっています。

2024年 米国のエンタメ状況を探ってみました。

成長鈍化し淘汰

世界的な傾向では ケーブルテレビや衛星放送を解約して動画配信サービスに乗り換える「コードカット」現象と呼ばれる状況が続いています。

動画配信サービス(SVOD:Subscription Video on Demand)の成長は、16年から22年末にかけて4倍に成長。総契約者数は2千8百万人から1億2千万まで増加するという急激な変化が起きています。
しかし、6年連続 対前年比55%の急成長してきた業界は、2023年で成長率が一気に収束成長率が一桁代に落ちてきました。;

拡大路線を続けてきた業界は経営方針の転換を行っています。

原因として考えられること

急激な成長にブレーキをかけたのは、コロナ禍の終息と言われています。
外出が制限されてきた世界で動画配信サービスは、娯楽として中心的な存在でした。

お出かけするので観る時間が減った

しかし、コロナの収束によって 人々は、外に出かけるようになり、自宅などで動画を見る時間が減ってきたわけです。
スポーツ、ライブ観戦など 画面でライブを見るより 実際に出かけて本当の意味でライブを楽しむことは当然のことです。

月単位で契約できる動画配信サービスにとって 観る機会が減れば 解約ということはあたりまえのように発生します。

スマホやタブレットから 簡単に契約、解約できるという仕組みにより、あまり観られなくなったサービスを解約することは凄く簡単なことです。

淘汰の時代

人々が、外で活動すると同時に増えすぎた動画配信サービスの淘汰がはじまったようです。
各社は、競争激化のため、オリジナル作品を大量に投入 製作費は、前年比で45%も増加したと言われています。
※ライス・ウオーターハウス社調べ

制作費がかかれば、利益率も下がります。、
また、AI導入によるハリウッドの脚本家組合、俳優組合のストライキみより制作費の上昇も利益に影響してきます。

そのため、オリジナル作品のいくつかは、ハリウッドでの制作から韓国やコロンビア、フィリピン、ナイジェリアなどで制作を移行しつつあります。
※最近、韓国作品がおおくなったのはこの影響もあるのかも知れません。

さらにハリウッドを支えてきた 中国や中南米、中東からの出資で構成された合同会社(LLC)も消滅、資金の流れも怪しい状況となり 資本家の関心も薄れてきました。

スポーツ中継とケーブルや衛星放送の衰退

オリジナル作品の高騰に悩まされた各社は、スポーツ放映重視に向かいいます。
NFLやNBAなど米国で人気のあるスポーツの獲得に向かいます。

従来これらの主要スポーツリーグは、J-COMやスカパーのようなケーブルや衛星放送、WOWOWなどが放映権を取得していましたが、これらケーブルや衛星放送は、前述した「コードカット」現象で利益を落としている。

※ケーブルテレビや衛星放送を解約して動画配信サービスに乗り換えること
そのため 定額動画配信サービス(VOD)や動画配信サービスをはじめています。

しかし、動画配信サービス大手の資本力といノウハウには太刀打ちできないようで

虎の子のスポーツ放映権を一部 手放しているようです。

米国で有名なABC放送(現ディズニー参加)に関しては、ディズニーが売却するのではないか?
という話も出ているらしい。

ディズニーに関しては、こんなニュースも出ていました。

変革の年

米国でのエンタメ業界は、従来のケーブルや衛星放送から動画配信サービス(SVOD:Subscription Video on Demand)という「コードカット」の動きと 動画配信サービスの生き残りをかけての戦いが激しくなっています。

では、日本ではどうかというと 米国と同じようにテレビ業界の衰退と動画配信サービスの拡大路線が進んでいます。
Netflix、Amazon PrimeそれにU-NEXTを加えた3強がリードしていますが、さらに激しいシェア争いが続くことでしょう。

生き残れるところはどこか?

テレビ、ケーブル、衛星、インターネット

最期は、資本力の勝負になると感じています。
日本の場合は、携帯電話キャリアが大きな鍵を握るような気もします。

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参考記事:Forbes
米国で加速するサブスク動画離れ、エンタメの新潮流とは
https://forbesjapan.com/articles/detail/68396

 

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