7→8→10へとOS Noが変遷し ここで落ち着いたWindows 10ですが、ここにきて
新たな話題が出てきました。
今回の「IT小僧の時事放談」では
「ものすごくバッテリーが持つWindows 10」と題して実現できるかどうか考えてみよう というお話です。
目次
発端は去年の話
2016年12月 Microsoftの開発者向けイベントのWinHEC Shenzhen
で「QualcommのSnapdragonプロセッサ上で動作するフル機能のWindows 10」が発表されました。
https://www.qualcomm.com/news/onq/2016/12/07/windows-10-powered-snapdragon
Qualcomm
https://youtu.be/A_GlGglbu1U
動画をみてもストレスなく動作しているし、機能も問題なさそうである。
わざわざIntel以外のCPUを使うために開発したとしてなんの利用価値があるのだろうか?
Windows Mobileの事実上終焉
Windows Mobile 普及しませんでしたね。
日本は、iPhoneだらけ、諸外国はAndroidばかりで、この2強に割り込む余地がありませんでした。
2017/10/10のCNETでは、「事実上終了」の記事も出ています。
https://japan.cnet.com/article/35108486/
CNET Japan
普及しなかった原因はともかくMobileでWindowsを持ち歩くには、ノートPCしかなくなったわけです。
フル機能タブレットもバッテリーが微妙
そこで出てきたのが、Qualcomm社のSnapdragonで動作させるWindowsを考えたMicrosoftの中の人がいたわけです。
Qualcomm社のSnapdragonは、AndroidのCPUで多く採用されています。
スマートフォン用ということで非力なのか? と言うのは大間違いです。
■まだ商品化されないのは、モデム?
SnapdragonのCPUは、スマートフォン用に設計されているため、「モデムチップを内蔵」しています。
このモデムチップが問題になっているらしいです。
Microsoftとしては、「LTEモデムとeSIM(組み込み型のSIM)を搭載したインターネット常時接続が可能なPC」を考えているらしいのですが、各国の通信事情と調整ができていないと思われます。
日本でも「技術基準適合証明等」(技適)がないと国内で電波を出していけないことになっています。
また、MicrosoftがeSIMにこだわるのは、自社でプリペイド型データプラン(Windowsストアで購入)させたいためではないか?
とも言われています。
AndroidのようにSIM FREE端末にしてSIMカードをセットすればいいのに・・・
と思うのですが?
別の理由も
Intelは、ARMプラットフォーム上でのx86エミュレーションについて、特許をバックグラウンドにした法廷闘争をちらつかせており・・・
噂ですが、大人の事情もありそうです。
何が凄いのか?
説明会でのハイライトは「バッテリー駆動時間」が説明された。
Qualcommの公式資料では「従来比で最大50%のバッテリー駆動時間」という数字を出しており、同時に複数の関係者が「非常に素晴らしい(バッテリー駆動時間)」と何度も強調している。Microsoftのバーナード氏は製品検証のために日々Snapdragon 835のプラットフォームを利用しており、この恩恵を実感しているとも述べた。
2~3日持つとも言われていますが? 疑問です。
Androidさえ毎日充電ですから、それは、無理だろう?
でも24時間バッテリーが持つとしたらそれは魅力ですね。
■まとめ
今年のMicrosoft WinHEC および IoT in action は、
2017 年 11 月 30 日 ~12 月 1 日に台北で開催されます。
「QualcommのSnapdragonプロセッサ上で動作するフル機能のWindows 10」について進展があるのでしょうか?
最近のMicrosoftは、面白い会社になってきたので注目したいと思います。