4万円台のiPhone、筐体は、iPhone 8とほぼ同じ、チップセットを載せ替える
発売されたら「安いiPhone バンザイ」という大合唱が始まりそうです。
でも、それって本当の声ですか?
今回のIT小僧のブラック時事放談は、
iPhoneのシェア -8.5% の衝撃 廉価版iPhone発表前夜の話
と題して、シェアの急激なダウンによる施策による「低価格iPhoneを出さざる得ない状況になったApple」について考えてみよう。
ブラック時事放談なので「少し踏み込んだ話をします。」
特にApple Loveの人は、退出していただくことをオススメします。
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目次
シェア -8.5%
米IDCが1月30日に発表した「2019年の世界のスマートフォン(スマホ)出荷台数シェア」を発表した。
1位 Samsung
2位 Huawei
3位 Apple
1位のSamsung(サムスン)は、21.6%で盤石 世界中の5人に1人が、Samsungのスマートフォンを使っているという計算になる。
Huawei(ファーウェイ)Appleを抜いて2位に浮上しました。その伸び率は、16.8%と驚異的な伸び率を示している。
一方、iPhoneが主力のAppleは、-8.5%と前年比から大きくシェアを落としてしまった。
米IDCが1月30日に発表した2019年の世界のスマートフォン(スマホ)出荷台数シェアによると、ファーウェイがAppleを抜いて2位に浮上した。
https://www.bcnretail.com/market/detail/20200131_156261.html
輝いていたApple
Appleという会社は、これまで何度か倒産、身売りの危機に貧してきました。
IBMのPCへの参入、Macintoshの互換機、OSの進化停止による大幅な売上ダウン
でも奇跡的に救世主が現れてピンチを免れてきました。
そして、今や、世界トップクラスの資産価値を持つ企業として君臨しています。
救世主
有名なのは、Microsoftのビル・ゲイツ、そして、我らがスティーブ・ジョブズの復帰からの成功
Microsoftのビル・ゲイツは、1990年代に独占禁止法で訴訟が云々というタイミングだったのでAppleが倒れてしまっては困るという説もあったとかないとか・・・(噂です噂)
スティーブ・ジョブズについては、あちこちでビジネス本になったりコミック、映画などになっているので「いまさら感」がありますが、Apple復興のCMは、感動的であった。
ところが最近の、Appleは、株主の方しか向いていないので「世界を変える」という意識がなくなった「まるくなった安全企業」としか思えない。
その証拠にWWDCやiPhoneの発表会で「最初に売上の話」が延々と続きます。
※ここ数年は、減りました。
iPhone
今から10年ほど前、iPhoneは、特別なスマートフォンでした。
SoftBankからはじまった、iPhone販売当時は、国産のゴミのようなダメダメスマートフォンより安く、レベルの違いを見せつけていました。
(ほぼ無料で配っていたり、キャリアを変えるとお金ももらえた時期もあったのです)
国内メーカーの
「おサイフケータイがないし、テレビが映らない端末なんて売れるわけがない」
という「未来が予測できないメーカーのおエライサン」を後目にiPhoneは、売れに売れた
いささか陳腐な言葉だけど「Cooolなデザイン」に人々は、惹きつけられたのです。
イケてないiPhone
「Cooolなデザイン」であったiPhoneもここ3年以上、カメラ以外は、デザイン変更なしで販売している。
象徴的なのは、でかいノッチ(切り欠き)
今どきのAndroid端末では、ほとんど見られません。
理由は、「イケてないから」 ・・・です。
かっこ悪い(人によりけりですが)、古臭く見えてしまいます。
さらにiPhoneは、重い
iPhone Pro Max 6.5インチ で226g
一方
Samsung S20+ 6.7インチで186g
ディスプレイは、Samsung S20+のほうが、でかいのに40gも差があります。
Samsungは、昨年、折りたたみのスマートフォンを登場させ、今年も新たな折りたたみスマートフォンを販売しようとしています。
もちろん値段が高いわけですが、新しい技術を最初に商品として販売するには、それなりの自信と実績があります。
しかも、今年のスマートフォンは、その多くが5Gとして対応して発表されています。
おそらく、イケイケで勝負してくるOppoなどは、数万円の端末にも5Gを搭載してくるでしょう。
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新製品は、9月までおあずけ
iPhoneは、9月まで新製品の発表がありません。
昨年は、3月に発表がありましたが、その中身は、動画、ニュースサイト、クレジットカード、ゲームが主なもので、その多くの時間をApple TV+ というストリーミングサービスの紹介に費やしていました。
おまけに、2年前に発表していた充電機器の開発を断念というニュースもほぼ同時に流れています。
Android端末の新製品の多くは、5G対応になるはずです。
一方、iPhoneは、9月の新iPhoneの発表まで5G未対応となります。
5Gサービスが開始されている地域も増えているはずです。
特に中国で5G未対応は、厳しい状況になるかもしれません。
制作現場に口を挟むコンテンツ事業
昨年、発表したApple TV プラスは、iPhoneを購入した人は、1年間無料キャンペーンを展開していたようですが、「打倒 Netflix」どころか、後発の「Disney+」に話題と客を持っていかれる始末
結局、コンテンツ勝負ということがわかっていないのです。
制作現場に口を挟んで気に食わない作品を中止させた「Apple TV+」など魅力などないということをわかっていない。
制作側に制限を加えたら日本のテレビのようにつまらない、似たようなものしかできなくなります。
ところでiPhoneは?
iPhone SE2? 9?の噂が流れて言ます。
つまり 安価なiPhone
ここからは、予測の範囲ですが、iPhone 8と似たデザインでチップセットだけをアップしたものになりそうです。
ご自慢の Face ID は、搭載されず 古臭い 指紋認証 搭載
今やAndroid端末でも姿を消しつつあるホームボタンの復活
カメラは、流石にシングルということはないですよね。
今のAndroid端末は、3万円程度でも2眼以上搭載しています。
これらの予想は、あくまでも予想と思って下さい。
5~6インチ程度の画面占有率90%超えでデカイノッチやホームボタンなどなく、重さが160g程度、防水防塵、おサイフケータイ、画面内指紋認証付きで4万円程度
? それって Oppo Reno A じゃないか・・・
しかし、Appleには、これぐらいのインパクトを目指してほしい
新デザインでこの機能で4万円代だったら 絶対に売れます。
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使い回しのデザイン
IT小僧は、数年前までApple信者でした。
Apple最高、iPhone最高、Androidなんでゴミだよね・・・ と
iPhoneもSoftBankでiPhone 3GSからiPhone 6 Plusまで買い替えていました。
しかし、あるとき ふと気がついたのです。
iPhone 6,7,8 と同じようなデザインで中身だけ変えている。
つまり、iPhoneは、一度作った筐体を数年に渡り使いまわしているのです。
その間、Android端末は、、デザインが革新的に進歩、OSが大幅に進化しています。
今やリスタートなど皆無、画面はサクサク、ヌルヌル、自分好みにカスタマイズ、多くのメーカーから自分にあった端末を選ぶことができるようになっていました。
もう、Android端末は、ゴミでもなんでもなく、最先端のスマートフォンとなっていて、
カメラ性能に関しては、Samsung、Huawei、Googleに追いつかれて追い抜かれている。
iPhone 6,7,8と似たようなデザインから脱出、iPhone Xで思い切って端末デザインとOSを変えてきたのに
iPhone X,XS/XR,11と同じデザインが続きました。
一度、設計した筐体を変えないのは、あきらかなコストダウンを意味しています。
つまり、iPhoneが、最先端のように見せかけているだけで、テクノロジーとしてAndroid端末に遅れを取っているのです。
中国ありきのiPhone
足踏みしているiPhoneに対して、必ず言われることが
「iPhoneは、安心だよね 中国の製品ではないし・・・」
iPhoneは、中国でほとんどが生産されているのです。
iPhoneを中国で販売するために、中国のiCloudは、事実上中国政府に鍵を渡しているし、中国政府のいうがままにアプリの削除や台湾事情を考慮しているのです。
これほど中国政府とべったりの米国企業は少ない。
別に中国云々カンヌンというわけではないですが、多くの人はその事実を知らないのです。
甘やかすAppleの周辺の人達
Appleの古き文化には、エバンジェリストという人がいて、Macintoshを広めようとしていた人が数多くいました。
ガイ・カワサキさんとか有名です。
しかし、彼らは、単に「Appleバンザイ」ではなく、ここはダメということを言っていました。
「こうすれば もっとよくなる」
「ここは、ダメ」
なんて 辛辣な意見も多かったものです。
ところが、最近のApple製品の発表会の直後のブログやYouTube、IT関連のメディアでは、
「Apple最高」
「めだたないけどすごい技術(笑)」
褒めるところがなくなると
「やっぱり 安心」
「周辺機器との連携が・・・」
という「よいしょ」ばかり、誰も公式には、ダメ出ししません。
おカネをもらっているメディアなら仕方がありませんが、本当に凄いのか? と疑問を持っています。
せっかく Siriという最先端のAIを導入したのに、大した進歩がない。
Googleアシスタントは、半端なく進歩しています。
昨年の Google/IOを見れば一目瞭然です。
先日、アカデミーショーの発表でこんなスピーチがありました。
Appleのキーボードはアカデミー賞を受賞したタイカ・ワイティティがネタにするほど酷い
https://www.gizmodo.jp/2020/02/oscars-winner-taika-waititi-apple-keyboard.html
ギズモード・ジャパン
キーボードが使いづらいという声は、発表当時からあったのですが、放ったらかし!
だったのです。
ファンクションキーをなくしてまでタッチディスプレイの小さなディスプレイが必要でしたか?
これに関しては、やっとESCキーを物理キーにしたらしいですね。
もう、やめたら そんなタッチディスプレイ
誰もがそこに気がついていながら、批判していた人は少なかった。
iPhoneだって、FaceIDで認証しているのに、画面をスワイプするひと手間があることを「使いづらい」と大声で言っていない。
なにやら理屈をつけているひともいるけど、顔認証でロック解除でホーム画面が表示されたほうが、どれだけ便利かわかっているでしょう。
でも 直さない。
発表会では、どれだけ売れたかとかばかりで「驚きも何もなくなった」と心のなかでいっている人多いと思います。
まとめ
ここまで最近のAppleに対して文句ばかり言ってきました。
「あなたの知識は偏っている」
「Appleは、そんなんじゃない」
「ディスってばかりで なんなんだよ」
ごもっともなご意見です。
別に炎上を目的にブログにまとめたわけではないのです。
Appleは、昔から 宗教めいたところがあり、自分も「Apple教」といえるレベルの信者でした。
Macintosh IIsi と Classicを軽自動車が購入できるぐらいの値段で2台を5年ローンを組んではじまったApple生活
デジタルカメラのQuick Talk、Newton Message Pad、ダルメシアン柄のiMacや電気スタンド型ディスプレイのiMacも家にあったりします。
世界を変えるとAppleのテクノロジーや思想に共感を覚えてきました。
そのAppleが、いつのまにか、テクノロジーで後追いをしはじめ、無難な製品、代わり映えのない製品ばかりになってしまっているのです。
聞こえてくるのは、株価、資産価値ということばかり
別にジョブズ信者ではないのですが、iPodをつぶすようにしてまでiPhoneを登場させてきたような、新しいテクノロジーや未来を見せてくれたAppleという会社が大好きだったのです。
iPhoneが主力のAppleのシェアが -8.5% と大きく落ち込みました。
こんな状況で、見た目が4年前のままのiPhoneを4万円代で登場させてサービス重視の戦略を取ろうとしています。
サービス重視もわかりますが、コンテンツを本業にしているところには勝てないと思います。
金融とか、コンテンツに力を入れてもAppleの世界の人を守るのではなく
-8.5%で去っていった人を呼びもどすためにAndroidなんてぶっちぎる画期的なテクノロジーの表現
そこがAppleの魅力ではないでしょうか?
そんなIT小僧もすげぇ こんなの誰も感がつかなかったという iPhoneが出てくれば
「いっしょに バンザイ」を叫ぶつもりです。
驚愕の掌返しできることをお待ちしています。
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