先日、YouTubeのオススメに
「あるスマートフォンのレビュー動画」が表示されていました。
今まで、拝見したことのないYouTuberの方だったので興味深く見ていたのですが、
「テレビが搭載されていないのが残念だ」
という指摘がありました。
そのYouTuberの方は、他の端末のレビューでも
「テレビが搭載されていないのが残念だ」
と指摘していたのですが、ちょっと 違和感を感じたのです。
「スマートフォンにテレビって必要なんでしょうか?」
今回のIT小僧が物申すは
スマートフォンにテレビが必要なのだろうか? ちょっと考えてみた。
と題して、スマートフォンとテレビについて考えてみよう。
個人的な感想なので賛否両論あると思います。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
ガラ携時代
2000年前後からiPhone登場までの国内携帯電話事情は、日本の家電メーカーが中心で
NEC、松下、日立、SHARP、三洋、カシオ、三菱、他
「携帯電話戦国時代」な状況でシェアを争っていました。
多機能携帯電話は、日本の家電メーカーの得意技
「つけられるもの全部つけちゃえという機能満載競争」
音楽プレーヤー、ラジオ、絵文字が送れるメール、おサイフケータイに加えてテレビも当たり前のようにみることができたのです。
※テレビは、アンテナが必要でアンテナは、イヤフォン接続で代用していました。
ところが、状況が一変しました。
2007年 iPhone発表、翌年、SoftbankからiPhone国内販売
「iPhone・・・あんなもの売れないよ キーがないだろキーが・・・」
と言っていた家電メーカーは、携帯電話(ガラ携)の市場が侵食され始めることに慌ててスマートフォン市場に手を出します。
「(スマートフォンに)ガラ携の機能をに搭載すれば、テレビやおサイフケータイもないiPhoneに勝てるのではないか?」
結果、家電メーカーの手法で「機能満載にしたAndroid端末」が誕生
しかし、Android OSを理解していなかったメーカー各社は、端末をガラ携と同じ手法で製造、またOSを魔改造したこともあって
「熱くて触れない」
「販売して、半日で販売中止」
などのような 悪魔のスマートフォンを連発、やがてスマートフォン市場から姿を消すことになったのです。
テレビ機能は、当初キャリアから販売されるスマートフォンの一部には搭載されていました。
しかし、国産スマートフォンが(ほぼ)消えたことにより、日本特有の仕様に合わせることでコスト増を嫌ったためか、テレビ機能は搭載されなくなってきました。
でもテレビが、スマートフォンに搭載されない理由って 他にもあるのです。
NHK受信料負担義務
2019年3月
最高裁は、ワンセグ付きの携帯電話(スマートフォン含む)を所持しているだけでは、NHK放送受信契約を結ぶ義務は発生しないと男性が訴えた裁判で、男性の上告を退けました。
つまり
ワンセグを搭載したスマホや携帯を所有しているだけで、
NHK受信料負担義務が発生するという判決が確定
ということは、スマートフォンにテレビ機能を搭載すると
「受信料がかかります」
※正確には、受信料を取られても仕方がない。
というわけで、最新のスマートフォンにはテレビ機能が搭載されていないのです。
そもそも、YouTubeやサブスクリプションの動画サービスなどのコンテンツが溢れている今の状況でテレビは時代遅れとなり
テレビなど入り込む余地などないのかも知れません。
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ネット配信
2019年5月29日
NHKのテレビ番組をインターネットに24時間同時配信することを認める改正放送法成立
テレビ放送と同じタイミングで、スマートフォンなどでもNHKの番組を見られるようになります。
また、「テレビ機能なしのスマホ」のケースは「受信契約の対象にはならない」(NHK)
とコメントがあるのでネット配信のテレビ(NHK)は、無料で見ることができるようになる予定です。
とここまでは、NHKの場合で民法はと言うと、スマートフォンにテレビ機能がなければ、見る手段はありません。
TVerなどで後から見ることはできますが、リアルタイムでは厳しい。
また、スマートフォンでリアルタイムでスポーツを見たかったらDAZNで見たほうがよいと思います。
緊急時に有効な情報収集手段
NHKの問題があってスマートフォンからテレビ機能が削除されました。
もちろんiPhoneには、テレビ機能など最初からありません。
冒頭のYouTubeでは、「災害時には・・・」と言っていました。
災害時は、電気の供給がままならない状況なのは、先日の台風の被害状況をみればあきらかです。
電源供給がなければ、スマートフォンは、1日程度でバッテリーを使い果たし、電話すらできない状況になります。
台風のニュースで
「スマートフォンを充電する映像」が流れていました。
電源車や一部の電源があるところでタコ足配線でスマートフォンを充電していました。
フォンにとってバッテリーは、最重要問題なのです。
しかし、バッテリーを大量に消費するテレビを見ていたらどうなるでしょうか?
あっという間にバッテリーを消費してしまいます。
少なくてもラジオより電源を消費するテレビは、災害時に厳しいと言わざる得ません。
電源があれば、バッテリーを充電できますが、そもそも電源があれば、スマートフォンでなくてもテレビを見ることができるはず。
先のYouTubeでは、
「来年のオリンピック放送を 仕事を抜けてちょっと見たい・・・」
ともコメントしていますが、オリンピックのためにテレビ搭載のスマートフォン買いますか?
もちろん、受信料 払ってまで必要なのか?
ということです。
「受信料! そんなの払わなくても」
という人がいるかも知れませんが、法律で支払うことが明記されています
NHKの放送を受信できるテレビ(チューナー内蔵パソコン、ワンセグ対応端末などを含みます)を設置された方に、結んでいただくものです。
この放送受信契約に基づき、放送受信料をお支払いいただきます。
日本放送協会受信規約
放送法(昭和25年法律第132号)第64条第1項の規定により締結される放送の受信についての契約は、次の条項によるものとする。
https://pid.nhk.or.jp/jushinryo/compliant_1.html
NHKに受信料を払ってまでスマートフォンでテレビを見る必要はあるでしょうか?
災害時などニュースを見たいときは、NHKのアプリをオススメします。
ライブ映像も見ることができるし、避難情報なども掲載されます。
もちろんネットが繋がっていることが前提となります。
ネットが繋がっていないときは、バッテリーが長持ちするラジオが有効になります。
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今年は、超大型台風が連続しています。 ラジオは、万が一の災害に備えて絶対に必要なものです。 必ず準備しましょう。 今回の 「小僧のオススメ」 は、 「台風・災害時だけでは、もったいない ラジオ SON ...
まとめ
スマートフォンにテレビが必要なのだろうか?
というタイトルのブログですが、結論から言うと
「いらない」とIT小僧は思っています。
理由は、3つあります。
- スマートフォンのテレビは、緊急時にバッテリーを消費するだけなので必要ない。
- 日本仕様の特殊な設計になるのでコスト高になり価格が上昇する。
- NHK受信料の対象となりそうなので受信料を払ってまでスマートフォンでテレビを見る必要ない。
災害時では、大型バッテリーとラジオを用意しておいておいたほうが有効かなと思っています。
最近は、小型大容量のバッテリーも販売されているので家に常備しておくとよいでしょう。
また、災害時だけではなく、コンセントも使えるものもあるのでキャンプなどをするときにも活躍すると思います。
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