2019年10月1日 消費税増税
そして、携帯電話業界では、改正電気通信事業法が実施される。
いわゆる2年縛りや解約金が、最大で1000円となるわけで
「契約の見直し」や「他社への移動」が、やりやすくなるわけです。
今回のIT小僧の時事放談は、
スマートフォンが、実質半額でなくなったら場合、3キャリアと契約するメリットはあるのか? 改正電気通信事業法の影響について考察
というお話です。
法律によって囲い込みが、厳しくなってゆく携帯電話会社について
小難しい話をわかりやすく開設しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
KDDI(au)の発表
2019年8月28日
KDDI(au)は、新料金プラン「auデータMAXプラン Netflixパック」を発表
2019年9月13日に提供開始
内容は、
データ量無制限、Netflixの契約込みで月額4880円(税別)~7880円(税別)
- 月額料金は2年契約の場合で7880円(税別)
- 光回線とのセット割引や2人以上の家族契約による割引
- 契約後半年間の1000円引き
- 米動画配信サービス「Netflix」のベーシックプランに込み
結局2と3の条件がなければ、7880円(税別)でこれに別途通話料金が加算されます。
条件を満たせば月額4880円と見せかけていますが、
「光回線とのセット割引や2人以上の家族契約による割引」
や
「契約後半年間の1000円引き」
ということで半年したら、1000円プラスされます。
解約料 1000円の破壊力
そしてこの発表会の最大の注目点は、解約料がこれまで9800円だったのを1000円になる
ということです。
つまり、2年毎にやってくる契約見直し以外で契約を止めると9800円かかっていたものが、1000円でいつでも解約できるということです。
また、2年契約しない場合、これまで月額料金の割引が大きかったわけですが、月額の差額が170円と少額の割引しかなくなることもあって
2年契約などの長期契約も減少するでしょう。
簡単に言えば、9800円という解約料で繋ぎ止めていた顧客が、1000円ならば、他社に移りやすくなったというわけである。
他社というより契約の見直しが増えそう
2年縛りが、1000円で解放されるとなると、料金見直しも増えそうです。
料金見直しならともかく、他社への流動は、携帯電話会社としては、経営に影響が出ます。
KDDI(au)は、解約率が、0.75%(2019年4~6月期)でと1%未満という数字が、解約料 1000円になることでどれだけ変わるのだろうか?
間違いなく解約率は上昇し、他社への移動も大きくなるだろう。
付加価値をつけて囲い込め
KDDI(au)は、「データ量無制限とNetflixをバンドル」という付加価値をつけて囲い込みを実施する方針
「今後は通信会社の料金プランはどれが良いかというだけでなく、Netflixが一番見やすい通信会社はどこかといった選び方になっていくだろう」
(高橋社長)
KDDI(au)高橋社長
でも本当にそうでしょうか?
テザリングは、月間2Gに制限
Netflixを見ている人にとっては大きなアドバンテージはあるけど、Netflixに興味のない人は契約しないだろう。
なぜなら、「データ量無制限」といいつつ、テザリングは、月間2Gに制限されているからだ。
「テザリングの利用率は2割程度。テザリング利用者の平均データ量と非利用者の平均データ量を踏まえ、今回はユーザーのなかでも平均データ量が小さいテザリング非利用者を主な対象とすることで割安な料金プランを設定した」
KDDI
「データ量無制限」というのは、スマートフォン単体のことであって、Netflixなどのストリーミングサービスを受けない人には、何のメリットも生じない。
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3キャリア(docomo,au,SoftBank)の実質半額は、なくなります。
3キャリア(docomo,au,SoftBank)は、これまで、iPhoneなどの高額なスマートフォンを実質半額にして大量に販売してきました。
そのかわり2年縛りなどが条件だったのです。
改正電気通信事業法が実施されると、何年縛りなどが実質廃止に追い込まれ、スマートフォンの値引きも最大2万円などの制限が入ってきます。
また、スマートフォンを4年割賦にして、下取りと2年毎に買い換えることが条件で残債を0にするなど
残価設定ローンのようなものも禁止される見込みです。
これまで、比較的低価格の予算で購入できたiPhoneもGalaxyもXperiaのような高額スマートフォンは、値引きがなくなるために買い替えが、(金銭的に)厳しくなります。
3キャリア(docomo,au,SoftBank)で契約する大きなメリットがひとつ失われるわけです。
3キャリア(docomo,au,SoftBank)のメリット
スマートフォンの大幅値引きが禁止されてしまった場合、3キャリアでなければならない理由の一つが消えてしまいます。
もし3キャリアででなければならない理由だとしたら
- 高速回線が絶対に必要
- キャリアメールを使っている。
- +メッセージを使っている。
- キャリア独自のサービスを使っている。
- お店があるので相談しやすいし故障のときも安心
スマートフォンが低価格で使える。
とこんなところです。
上記に該当するひとは、高額な通信料金を払っても残る価値があります。
3キャリア(docomo,au,SoftBank)の高速な回線スピード、お店などがある安心感は格安SIMでは得られません。
3キャリアのデメリット
- 通信料金が高い(以前より安くなったけど)
デメリットて料金以外ないんですよね。
一人ならば、料金は気にならないと思いますが、家族が多いとなると話は別です。
月に数万円の通信料金は、かなり大きい負担になります。
格安SIMとWi-Fiルーターという組み合わせをオススメします。
格安SIMとWi-Fiルーター
格安SIMは、回線のスピードが、3キャリア(docomo,au,SoftBank)より遅いです。
ゲームなどの回線のスピードが要求される場合には、向かないでしょう。
動画ストリーミングサービスも、厳しいと思います。
と言っても ブラウザでニュースを見たり、音楽を聴いたり、YouTube程度ならば、格安SIMで十分なスピードを持っています。
通信スピードが絶対に欲しいという人以外は、格安SIMで十分だと思います。
Wi-Fiルーターの組み合わせ
3キャリア(docomo,au,SoftBank)並のスピードが欲しい場合、WiMAX2などのWi-Fiルーターを契約するという方法があります。
自分は、WiMAX2で家族も合わせてスマートフォン2台の運用をしています。
KDDI(au) ガラケイ 2台(自分+家族)
IIJmio スマートフォン2台(自分+家族)
KDDI(au)は、スマートフォンではなく、ガラケイ(ガラホ)で通話中心
その他は、IIJmioでスマートフォン接続
通常は、Wi-Fiルーターを持ち歩きWiMAX2でスマートフォンを接続しています。
この運用でNetflixなどの動画もストレスなく視聴することができます。
さらにスマートフォン複数、タブレット、パソコンも同時に接続することもできるので、複数台のデジタル機器を持ち歩く場合でも快適な通信をつかうことができます。
運用費用
例えば、IIJmioは、格安SIMで2人で3Gを分け与えるようにして契約しています。
スマートフォン2台で月に2500円前後
Wi-FiルーターのWiMAX2が、月に3000円程度
月に5500円前後で2台のスマートフォンが快適な通信でほぼ使い放題という状況です。
※家族が、自分から離れている時は、IIJmioの回線になります。
そんなに回線スピードを要求しなければ
スマートフォン2台で月に2500円前後で使えるのです。
3キャリア(docomo,au,SoftBank)が安くなったとはいえ、この値段では、2台運用することはできない。
IIJmio
格安SIMと言っても、ものすごく多くの会社があります。
自分は、IIJmioをオススメします。
IIJmioの回線は、事実上docomo、au回線なので接続できないという状況は少ないし、オンラインゲームでもしない限り、快適な通信環境です。
IIJmioは、IIJという日本のインターネット事業の中核の企業の系列会社です。
サービス、品質、信頼は、他社より抜き出ていると思います。
特別なポイントなどありませんが、電話事業は、信頼が一番重要と思っています。
まとめ
改正電気通信事業法は、3キャリア(docomo,au,SoftBank)に大きな影響があるでしょう。
3キャリア(docomo,au,SoftBank)の契約を1000円で解約して、格安SIMに移行するひとが増えるような気もします。
と言って楽天の電話事業は、郊外でau回線を使うならばともかく、都内で3キャリア(docomo,au,SoftBank)のように使えるまで何年もかかるでしょう。
スマートフォンの割引がなくなり、契約を解除しやすくなるとしたら、3キャリア(docomo,au,SoftBank)で契約する意味合いが減ってくることは確実です。
それでもあなたは、まだ 3キャリア(docomo,au,SoftBank)で契約しますか?
悩みどころです。
改正電気通信事業法によって、振り回されるのは、3キャリアだけではなく消費者も同じです。
以前のままのほうが良かったのではにかと思う今日このごろです。
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解約料1000円は、新契約から
解約料1000円は、新しく契約した人ということです。
いま契約しているものは、解約する場合、これまで通り9800円かかると思いますのでご注意下さい。