モバイル(通信)の展示会とも言える
MWC 2019 Barcelonaの記事が、IT関連ニュースサイトに掲載が載り始めました。
速報は、一通り読んだのですが、記者の皆様の詳細レポートを読んでいるうちに
「スマートフォンで5Gって 無理じゃねぇ!」
と疑問が出てきました。
今回のIT小僧の時事放談は、
【5G】スマートフォンで使うには、とてつもなく不便な規格なんですが、実用になるのか?
と題して、世の中が、5Gだ! 、5G対応スマホだ!
と騒ぐけど、仕様をみたら、スマートフォンで使えるの?
いや 使う意味あるの?
というお話です。
今回も小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
MWC 2019 Barcelona
実は、MWCというのは、バルセロナだけではなく、香港とかいろいろなところで開催されています。
どうしてバルセロナが注目さえるかというと、日程です。
毎年、2月に行われるので、今年、何が流行るんだろう?
という傾向がわかるのです。
ですから、ここでお披露目する新端末や技術が多いので注目が高いのです。
このMWCで新端末を発表するベンダーが多いので Samsungなどは、その何日か前に米国で大々的な発表会を行いました。
そこで登場したのが、
「Galaxy 10シリーズ」
なんと言ってもSamsungは、スマートフォン世界一、この世界一のメーカーの最新スマートフォンですから注目が高い。
「Galaxy 10シリーズ」は、パンチホールと呼ばれる穴を液晶面に開けてカメラを入れ込みました。
昨年のMハゲ! 失礼! ノッチと呼ばれる切り込みがあるディスプレイは、わずか1年でブームが終了
今年は、「パンチホールという穴あき」か「しずく型とよばえる小さなノッチ」が主流となりそうです。
一方、これら主力とは別に「折りたたみ型」が発表されました。
「どうだ! Samsungすげえだろ」
と言っていたのも数日間だけ
Huaweiの折りたたみ型は、スマートでカッコええ! しかも完成度が高く すぐにでも販売しそうな勢いでした。
とこんな感じですが、もうひとつの大きな話題がありました。
このブログのタイトルの主題である 「5G」Fifth Generationという新規格の登場です。
5G
ひとことで「爆速」、「大容量」、「遅延なし」という優れた通信規格
増大するトラフィックに応えるネットワークシステムの大容量化を、低コスト・低消費電力で実現することを目標として、10Gbpsを超えるような超高速通信が可能
スマートフォンで必要?
とにかく 「爆速」、「大容量」、「遅延なし」という優れた通信規格
「Netflixの2時間ものドラマも数秒でダウンロード完了」
- 夢の通信
- 未来が近づいた。
- 世界が変わる?
なんて言われていますが、コンサート中継とか監視カメラとか遠隔地医療などでは、活躍すると思いますが、
いざ「スマートフォン」となると
- YouTubeをみる?
- 映画配信?
- リアル実況
- 株式市場などのリアル実況
- スマートフォンでコンサート観る?
コンサートならライブで観たほうがよくないですか?
快適になるかも知れないけど、Wi-Fiあれば事足りんじゃないのか?
そもそもスマートフォンでそこまでリアルなもの必要なのでしょうか?
速ければ、便利でストレスないと思いますが、なくても困らないと言えます。
はっきり言って
「技術が先でビジネス的な視点が抜け落ちている」
というから騒ぎのような気がしてならない。
現実的に今より高い通信料金を払っても必要かどうか?
というところでストップするような気がしてならない。
問題点
2019年4月10日、次世代通信規格「5G」の周波数割り当てが決まる予定で
既に携帯電話事業者からの申請受け付けは終わっている。
総務省は、NTTドコモ、KDDI/沖縄セルラー電話、ソフトバンク、楽天モバイルネットワークから申請があったと発表しています。
その割当の電波に問題があって
日本では、5Gに「3.7GHz帯および4.5GHz帯」と「28GHz帯」を割り当てることになっていますが、この電波
「直進しかできないのです」
「つまり 障害物があったら そこでストップ」
「ガラスはなんとかなるけど 壁は通過できず」
フィンランド・ノキア(Nokia)の人も言っている。
Mobile Networks Head of Cloud RANを務めるマイケル・クレバー氏
「光と同じようにガラスは通り抜ける。また反射して届くことはある。ただし厚い壁は通り抜けられない」
ファーウェイ(Huawei)の人も言っている
「電波が飛ばないというよりは、遮られやすいという方が正しい」
「人体や木があると電波は遮られると説明」
スマートフォンの前を人が横切ったら 途切れてしまうわけ!!
壁を通過できないということは、アンテナが見渡せるところだけしか使えない。
そんなもの 通勤電車やクルマなどの移動している時など使えない。
家の中も電波が来ないような気もします。
5Gのために窓に中継機付けますか?
なんてことになりそうです。
現在、普及している4Gは、最高でも3.5GHz帯、最も低い部類に入る700M~900MHzとなっていて
壁があろうと人がいても問題なく通信できています。
つまり、電波が届きにくいといった特性に対して基地局を多数置いたりしなければなりません。
比較的低い周波数を使って、そこらじゅうに基地局を置いて通信する。
カネかかりそうですね。
当分は、オリンピックなどのイベント会場でしか使えないような気もします。
と言っても解決できるかも知れない。
NTTが、先頭を走って試験をしているようだし、SoftBankも実験しているようです。
楽天の三木谷氏も
28GHz帯の基地局を密に置き使用できるエリアを広げる一方で、ミリ波だけに頼らず3.7GHz帯の組み合わせも必要になるだろう
なんて言っていますが、楽天は、まずは、23区、名古屋、大阪ではなく全国で4Gを接続するのが先だろう。
とIT小僧は、言いたい!
問題は、端末代と通信料金
ただでさえ 高いと言われる通信料金にさらに上乗せで
一部しか繋がらないかも知れない5Gにお金を払う人がいるのだろうか?
と言っても、テクノロジーの進歩は、想像を超えるスピードを持っているので普及し始めたら
値段は、一気に下がります。
5Gに関して言えば、当分は、スマートフォンではなく、近距離通信で使うことになると思います。
例えば、空港での搭乗時のチェックインなどは、顔認証とあわせ技で使えそうです。
まとめ
折りたたみスマートフォンが、30万近いと言っても、技術的な「ドヤ顔」をみせるものなので数年したら一気に値段が下がります。
スマートフォンも2万円も出せば、ストレスフリーで使えるものが販売されている時代ですから、数年後には、かなり安くなっているかも知れません。
30年前のパソコンは、最低でも総額40万円しました。
IT小僧が購入したMacintosh SIなど、総額70万円ですから、今は安くなったものです。
テクノロジーもそれにかかる値段も劇的に解決する可能性があります。
まずは、5Gで何ができるのか?
というビジネスから考える時期に来ているかも知れない気がします。
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