「MWC2019 Barcelona」の会期初日にあたる2月25日(現地時間)
Googleは、報道陣向けの説明会を行いました。
主な内容は、Androidと、次世代の5Gに対応したスマートフォンの話でした。
「5Gスマートフォンは、Androidからはじまる。」
Android陣営は、すでに5Gでいつでも販売できる状態になっています。
5GのAndroidが登場しているのにiPhoneは、未だにロードマップすら出てこない。
大丈夫か? Apple
今回のIT小僧の時事放談は、
MWC2019で感じたAndroidの成長とiOSの停滞 iPhoneは、5G対応ができるのか?
と題して、進化するスマートフォン業界に遅れが目立ってきたiOSについて
小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
目次
風評被害 Androidは、使えない
使い物にならない日本のAndroid
2010年~2015年あたりの日本のAndroidは、ひどいものであった。
- 熱くて触ることができない
- 充電すると熱暴走で充電ができない。
- ムービー撮影をしていると5分で熱暴走。
- バッテリーが膨らむ
- 初期アプリが多すぎて新しくアプリをインストールできない。
- 永遠にリスタートし続けるスマートフォン
さらには、こんな最悪なスマートフォンもあった。 - 発売されてから半日で発売停止になったスマートフォン
そうです。今からでは、信じられないスマートフォンがキャリアから販売されていました。
そのため日本では
「Androidは、使えない」
という風評が立ち、当時キャリアが、「タダ同然で配っていたiPhone」が市場を制しました。
そりゃ、まともにブラウザも動かないスマートフォン(Android)なんて誰が使うの?
というごもっともな話です。
まともに動作しないスマートフォ
これら、まともに動作しないスマートフォンを作っていたのは、日本メーカーがほとんどでした。
特に富士通、東芝製のスマートフォンは、動作が遅く、すぐにリスタートしてしまうものが多かった。
フューチャーフォンは世界一
日本では、ガラ携帯、つまりフューチャーフォンと呼ばれる多機能な携帯電話が世界の最先端を進んでいました。
着メロ
着うた
着ムービー
絵文字
ウォークマンケイタイ
二つ折りの携帯電話も日本が最先端でした。
そして i-modeからはじまるネット接続
電話中心でネット接続などオマケ程度の海外の携帯電話は、国産携帯電話の足元にも及ばない状態だったのです。
iPhoneが登場するまで世界の携帯電話は、日本国内に限ってですが、世界最先端のハードウェアとネットサービスを持っていました。
iPhone登場
2007年のiPhone登場で携帯電話の勢力図が一気に変わります。
iPhone、そしてAndroidを引っさげて海外メーカーの「打倒 日の丸フューチャーフォン」への反撃が開始
特にiPhoneは、その未来的なiOSとインターネットそしてキーボードなどのボタンを廃したインターフェイスを持った「未来的スマートフォン」でした。
国産メーカーは、そんなiPhoneを
「ボタンがないなんて 使いづらい」
「インターネットなら もうやってるし」
「あんなものフューチャーフォンにくらべてら子供だまし」
「絵文字も使えない」
そして
「あんなもの売れない」
と相手にもしなかったのです。
このiPhoneを武器としてシェアを伸ばしたのが、孫正義氏率いるSoftBank
いち早くiPhoneと独占契約を結び
フューチャーフォン並(無料に近い)の値段で販売してau,docomoのシェアを奪います。
慌てたdocomoとau
iPhoneは、「海外セレブ御用達」などAppleの宣伝も効果があり
それまでiPhone信者やオタクたちが使っていたiPhoneが一般に売れ始めます。
慌てたのが、docomoとau
iPhoneを販売することができずにSoftBankに客を取られてゆきます。
そこでdocomoとauは、Androidに目をつけ国産メーカーに開発を急がせます。
こうして、フューチャーフォンを作っていたメーカーがAndroidを基盤につくりあげたのが、
「使い物にならないAndroid」
だったのです。
ダメダメなスマートフォンは、「機能を詰めこみすぎ」たために起こったのです。
ここからは、IT小僧の予想ですが、キャリアから
「フューチャーフォンの機能を全部載せろ」
と命令されていたのではないでしょうか?
家電で販売されているパソコンと同じように、たくさんのアプリが初期インストールされていました。
Androidは、オープンで使用することができるので改造も可能となっています。
フューチャーフォンのように「多機能」にしたかった国産メーカーは、ドツボにはまります。
当時のハードウェアでは、そんな多機能に耐えられない状況でAndroid OSも「アプリどっちゃり」に耐えられないものだったのです。
また、国内メーカーは、フューチャーフォンの手法でAndroid端末を設計していたのでOSとのミスマッチが大きかったのです。
結果、「まともに使えないAndroid端末」が世に溢れたのです。
SoftBankは、そんななか、iPhoneだけにターゲットを絞り、シェアを獲得します。
docomo,auも逃げてゆく顧客に耐えられず、Appleと交渉しますが、
「キャリアの改造を許さず」
「ロゴもいれてはならず」
「キャリアアプリもダメ」
「アプリの課金は、Appleだけしかできない」
などのAppleから条件をのめずに契約が進みませんでした。
2008年にSoftBankがiPhoneを販売してから遅れること3年、2011年にau、さらに遅れて2013年にdocomoから販売されました。
日本のiPhoneは、ここで決定的なシェアを握ります。
一時期 80%近いiPhoneのシェアは、日本だけでしょう。
※現在は、50%ぐらいになっています。
逆襲のAndroid
iPhoneが独占状態の日本でしたが、2017年あたりからAndroidのシェアが伸びてきます。
Android OSの洗練度が急カーブで上昇してきたためです。
そしてもう一つの理由が、格安SIM(MVNO)の登場です。
格安SIM(MVNO)各社は、中国から安価できちんと使えるレベルのスマートフォンを販売、そこまで高機能を求めない、コストパフォーマンス重視の人をターゲットに販売開始
また、Amazonでも数万円のAndroid端末を個別に販売、少しずつシェアを伸ばします。
特にHuaweiから登場した P10 liteは、SIMフリーでベストセラーになり、2018年のP20 liteは、さらにコストパフォーマンスがよい機種となり売れ続けています。
Googleがやる気になった?
Android 5以降、デザインと急速に進化、ハードウェアの性能が追いつき、Android 7以降になるとiPhone以上に洗練されたOSに変貌します。
もう、加熱して持てなくなったり、リスタートなど起こりません。
2018年以上のAndroid端末の多くは、OSのアップデート以外では、リスタートがほとんどなくなりました。
さらにGoogleのAIが搭載されるとそれまでリードしていたiPhoneのSiriを一気に追い抜き
一番賢いスマートフォンとなっています。
iPhoneが追随
iPhoneは、2007年に登場して依頼、基本、何も変わりません。
変わったのは、追加機能だけで、基本部分は、見た目は、おんなじ
(中身は変わっていますよ もちろん)
結果、iPhoneとAndroidを両方使ってみるとiOSが、クラシックなイメージになります。
iOSは、Androidの機能を取り込みますが、2つを所有して日常使いをしてみると、iPhoneの方が、
「何をするにもひと手間多く感じます」
また、カスタマイズの範囲が狭く、
「自分に合わせた使い方」は、できません。
これは、OSの基本理念が違っていて
「iPhoneは、Appleが良いと思ったものを使いなさい」
一方
「Androidは、あなた好みに使っていいよ」
というところから来るのでしょう。
どっちが良いかは、個人の好みになりますのでどちらが良いのか?
というのは、判定できません。
5Gの戦い
「MWC2019 Barcelona」で、中国、韓国メーカーが、折りたたみスマホを登場させました。
実際、20万円を遥かに超えるものが売れるかどうかは、置いておいて「こんなことができるぞ」を見せてくれました。
最も注目すべきは、次世代通信技術の5G対応スマートフォンが各社から登場してきました。
これは、米Qualcomm社(クアルコム)の5Gチップが、使われています。
そのQualcomm社ですが、Apple社と裁判係争中です。
そのためApple社は、iPhoneで5Gチップを使うことができずに遅れをとると見られています。
現在、Apple社は、自前で5Gチップを開発しようとしていますが、はたして来年までに間に合うのでしょうか?
Qualcomm社とApple社が、劇的に和解する可能性もあります。
そうなったらApple社は、秋の新iPhoneに5Gを搭載するでしょう。
AI
AI機能でApple社は、大きく出遅れています。
Googleアシスタントは、かなり優秀で、GoogleのCloud戦略で推し進めてきた結果だと思います。
今後、Googleアシスタントは、さらに賢くアシストしてくれるはずです。
その後の日本メーカー
そういえば、日本メーカーのAndroidは、どうしたんでしょうか?
SONYのXperiaは、縦長液晶と4K搭載を発表しましたが、対応アプリがないと、せっかくの縦長ディスプレイは、両端が黒のままとなるでしょう。
しかも10万円越えとなったら、かなり厳しい
SHARPは、台湾メーカーの傘下に入り、着実にシェアを伸ばしています。
キャリアと同じようにSIMフリーの端末も販売
昨年末に発売された
SHARP AQUOS Sense2は、「ちょうどいいスマートフォン」というスタイルで売れ始めています。
その他は、キャリアからの特殊端末を残して壊滅しました。
中華系のスマートフォンには、性能、機能そしてコストパフォーマンスで勝負できません。
Androidは、日本の家電メーカーが手を引いてから
「醜い機種がなくなっています」
まとめ
「MWC2019 Barcelona」では、折りたたみスマートフォン、5眼カメラ、4Kディスプレイ、10倍光学カメラ、画面内指紋センサー搭載も増えています。
次々といろいろな特徴をもったAndroidのスマートフォンが登場中
AIもカメラだけではなくいろいろな試みが行われています。
一方、iOSは、基本設計が古く、これらAndroidスマートフォンと比べると見劣りするのも事実
すでに、マニアックな顔認証を搭載しただけでは、一般ユーザーは、10万円を超えるおカネを出してくれません。
オリジナルムービーや、クレジットカードなどの販売もいいとは思いますが、それを利用するiPhoneを見直す時期にきていると思っています。
そろそろ、思い切って基本コンセプトを「変える時期」に来ているのではないでしょうか?
もっとも、変えられるほど勇気があるかどうかは、わかりません
Appleの逆襲をお待ちしています。
今回のブログで登場したスマートフォンなど
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SHARP AQUOS Sense2
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