2018年12月1日4Kテレビ放送がはじまった。
大型電気店のデモをみると確かに映像が綺麗!
すごい!
けど
「それだけ」と感じたのは自分だけでしょうか?
綺麗だけど そんなに綺麗な映像で観るコンテンツって何があるんだろう?
今回のIT小僧の時事放談は
【5G】4Kとか8Kとか5Gとか騒いでも肝心なコンテンツがないだろ!
と題して
高機能になるのはいいけれど、肝心なコンテンツがないということに気がつけよ
と小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
クアルコム社
クアルコム社(英: Qualcomm, Inc.、)ってご存知ですか?
アナタのスマートフォンが、Androidでファーウェイじゃなかったら
九分九厘 クアルコム社のモバイルチップが入っています。
モバイルチップの名前は、
Snapdragon(スナップドラゴン)
なんか中国や台湾の名前っぽいけどけど米国企業です。
そのクアルコム社から新しいモバイルチップが発表されました。
Snapdragon 855
2018年12月6日(米国時間)
クアルコム社は、新型モバイルチップを発表しました。
その名は、 Snapdragon 855
「Snapdragon 855」は、昨年に市場投入された「Snapdragon 845」の後継で、人工知能(AI)向けのニューラルエンジンの進化、ゲーム分野の新しい機能が追加されています。
参考までに「Snapdragon 845」は、今年後半から市場に出ているスマートフォンのハイエンド機種に搭載されています。
この Snapdragon 855 ですが、より高性能になったのは、もちろんですが、注目すべきは
第5世代移動通信システム(5G)対応です。
第5世代移動通信システム(5G)
通称 5G(ファイブジー)は、「ワイヤレス通信規格」で現在の4Gの「次世代規格」になります。
違いを簡単にくらべてみましょう。
速度
4G 1Gbps
5G 10~20Gbps
10倍以上のスピードです。
これは、体感できそうなスピードですね。
超低遅延
通信には、どうしてもタイムラグが発生してしまいます。
4G 10~数十ミリ秒の遅延
5G 1ミリ秒以下
人間には、わからない世界かも知れませんが、日常のスマートフォンの使い方では、あまり意味がないかも知れない。
つながりにくさの軽減
4G 大規模イベント会場など、人の集まる場所、駅や繁華街等でつながりにくい場合あり。
5G 基地局あたりのアンテナを20~30倍に増やすことによって、同時に通信できるスマートフォン等の数を増やし、つながりにくさを軽減できるかも知れない。
※5Gで「軽減できるかも知れない」と書いたのは、アンテナを20~30倍に増やすことがコスト的にできるかどうか?という意味です。
理論上可能だと思ったほうが良いかも知れません。
まとめると
5Gの場合、同じ時間でも4Gより多くの情報をやり取りできるようになるため、動画などで多くの情報を要するサービスが提供できるようになる。
簡単に行ってしまえば、
今より 速くて、大きなデータを送れる。
はい、これだけです。
ただし、「速くて、大きなデータ」ということは、今までスピードの問題でできなかったことができるようになるということで いろいろなサービスが展開できるかも知れない。
ということです。
インフラの問題
モバイルチップやスマートフォンが5Gに対応しても、5Gに対応した電波を出すことができなければ何の意味もありません。
現在、中国が先頭を切って5Gのインフラを整備していますが、肝心の通信機器がファームウェアのため米国をはじめ使用禁止となっています。
米国もインスラ整備をしていますが、なかなか進まない状況
日本もオリンピックに向けて整備をしている最中です。
日本の場合、携帯電話料金を4割下げろ問題でキャリアの収益が悪化する可能性もあるので5G基地局の対応が遅れるかも知れません。
料金の問題
5Gになると通信料金は上昇することでしょう。
ただでさえ、高額な通信料と言われている携帯電話代金が、さらに高くなることは、必須
しかも当初は、限定したところしか使えないと想像されます。
そんな状況のなか
「動画などがきれいになったぐらい」
で5Gを契約する人がいるのでしょうか?
一般消費者にとって、スマートフォンは、
「それほど高機能でなくても良いからお手頃価格」
というのが、新型iPhoneの売れ行きでわかってしまいました。
数万円のスマートフォンが売れてきたことを考えると
今より高価なスマートフォンと月額料金で契約する人が多いとは思えません。
4Kとか8Kとか5Gとか騒いでもコンテンツはどうなの?
スポーツライブは、「DAZN」にほとんど持っていかれ
テレビでやっているのは、バラエティとドラマとニュースぐらい
バラエティも地上波では放送コードの問題でチャレンジできなくなったため
アマゾンプライムビデオなどネット放送に移りつつあります。
そもそも
バラエティとドラマとニュースで4Kとか8Kなどの高精細の映像などいらないし
4Kとか8Kのコンテンツを創る予算が今のテレビ局にあるのでしょうか?
オリジナルドラマをはじめ、Netflixなどのクオリティに勝てるものって今の日本のテレビ局にはできないと思うんだよね。
ネット配信も5Gに値するようなクオリティの映像ってお金がかかりそうなので、そんなに簡単にコンテンツは増えなさそうです。
激速の5Gでスマートフォンで流すコンテンツってなんなのでしょうか?
まぁ 速いが正義の通信ですから5Gで速くなるのは大歓迎なので
数万円のスマートフォンで5G対応
通信料金が今と同じぐらい
というところまでこないと普及しないのではないかと予想しています。
5Gの活躍の場は、スマートフォンじゃない
5Gの活躍は、スマートフォンではなくIoT部門かも知れない。
自動運転車
自動運転は、遅延が命取りなのでセンサーとセンターとのやり取りでは必須となるでしょう。
ドローン
これも飛行物体なので遅延は命取り
映像などの高速転送も重要です。
遠隔手術
診察機器や手術ロボットにより離島など遠隔地で都市圏の専門医の施術を受けるとしたら
「タイムラグなし」と「8K」のような高精度映像は必須です。
これが一番、有用性があるかも知れません。
趣味の世界
ホログラフィックや3G映像の組み合わせ
攻殻機動隊の世界と言っていいでしょうか?
料金とインフラが解決できれば、一般にも普及することでしょう。
まとめ
Snapdragon 855の発表で受信側の準備は整ったわけで
後は、基地局の問題で料金は別にして、開始されるでしょう。
料金も下がれば、一気に普及すると思いますが、それで何を観るのでしょうか?
あいかわらず YouTube 見てそうな気がしますが・・・
コンテンツこそ普及の鍵を握ります。