「あなたのiPhoneは狙われています」
Forbes Japanも警告する通り、現在、iPhoneユーザーを狙う詐欺SMS(スミッシング)が深刻な規模で広がっています。
中国拠点の犯罪組織が開発・販売する詐欺ツールにより、高度な手口が進化中。その背景と、日本への影響、そして被害を防ぐためにiPhoneユーザーができることを、海外メディアの情報も交えてお伝えします。
目次
中国発スミッシング詐欺の実態と進化
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**高速進化する詐欺ツール「Smishing Kit」**
中国の犯罪グループが提供するSMS詐欺キットには「Lighthouse」などがあり、高速で大量に偽メッセージ配信が可能。
現在は未払い料金や配送トラブルを装うものから、銀行やデジタルウォレット利用を狙う手口へと進化しています。
Krebs on SecurityWIRED+2Krebs on Security+2 -
高精度な手法によるグローバル展開
投函詐欺に加え、米国では高速道路の未払通行料やDMV(車両管理局)を装ったメッセージが急増。2025年6月だけで前月比700%以上の増加という報告も。
The Times of India -
iPhoneユーザーも標的にされている理由
iMessageやRCSといったメッセージング機能を悪用できることが強力な武器になっており、従来のSMSフィルタをすり抜けて高い到達率を誇ります。
Krebs on SecurityWIRED -
FBIやFTCも声を上げるほどの脅威
アメリカの連邦捜査局(FBI)は「即座に削除せよ」と全国的に警告を発信。詐欺はID窃盗やカード情報の不正取得につながるとの指摘です。
People.com+2ニューヨークポスト+2
日本における状況と課題
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報告体制の整備が進行中
日本では「7726」などのSMS通報サービスは未導入ですが、フィッシング対策協議会や迷惑メール相談センターによる通報窓口が設けられています。
マクニカ -
依然として注目される被害事例
個別には「Apple ID認証コード」が送られてくるなど、iPhoneを対象にした詐欺被害も実際に報告されています(一度でもコードが届いたら、詐欺の可能性大)。
Apple サポートコミュニティ -
国際詐欺の影響も無視できない
Japanのユーザーも、詐欺キットのグローバル拡散によって標的になり得ます。未払い警告や配送トラブルを装う文言には要注意です。
iPhoneユーザーへの呼びかけと対策
以下をぜひご参考に、安全対策の第一歩を踏み出しましょう。
メッセージを受け取ったら:
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返信は絶対にしない
「Y」といった応答さえ、リンク表示を可能にする突破口となる場合があります。
https://www.wrdw.com -
リンクはクリックせず、即削除
メッセージをタップしただけで個人情報を抜き取られる被害も発生しています。
People.com
万が一見たら:
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iCloudログイン方式で**
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「Find My(探す)」を使ってデバイスをロック
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Apple公式サポートや警察へ相談
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フィッシング対策協議会へ通報(国内対策機関を含む)
日常の対策として:
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二段階認証はSMSではなく、認証アプリやパスキーに変更(CISAやFBIも推奨)
wtop.comApple サポートコミュニティ+1 -
iOS最新バージョンを常に更新して、iMessageのスパム検出機能を活用
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設定で「不審な送信者からのフィルタ」をONにすることで、迷惑メッセージを自動で整理
まとめ
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中国発のスミッシング詐欺は、高性能なキットを用い、iPhoneユーザーにも深刻なリスクをもたらしています。
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日本でも詐欺被害が増加中であり、通報・防御体制強化が急務です。
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最も簡単で効果的なのは、「返信しない」「リンクを開かない」「即削除」、そして公式情報の確認という姿勢です。
ひとりごと
当ブログで何度か取りあげてきましたが、
「iPhoneは安全だ」
「Appleが守ってくれるから安心」
という「他人任せ」が一番恐いのです。
どんなにOSや仕組みがしっかりしていても
「自分からヤバい世界に飛び込むことは防げません」
もし、できるとしたら お金を払って防御してもらうしかないけど それだって完璧ではないのです。