最近、SNSやオンラインショップで「まるで幻想のような植物」を見かけたことはありませんか?
もしそれがあまりにも完璧で、美しすぎる見た目なら……その植物、実はAIが作ったフェイクかもしれません!
観葉植物愛好家の間で今、AIによる画像生成詐欺が問題になっています。
Bob's Marketの注意喚起ブログ
The Vergeの記事
目次
🌿 AIが作った「存在しない植物」で詐欺!?
画像生成AI(例:DALL·E、Midjourney、Stable Diffusion)の登場により、「ありえないほど綺麗」「幻想的すぎる植物画像」がインターネット上に溢れています。
こうした画像を使って、詐欺師が実在しない植物を「レア品種」や「限定交配種」などと偽り、ネット販売しているのです。
有名な例が「Butterfly Plant」。まるで蝶の羽のように見える花をつけた美しい植物ですが、実在しません。
そのほかにも、顔のような花、ガラスのような透明な花、極端に左右対称な多肉植物など、実際にはありえないビジュアルの植物が出回っています。
💀 偽物を買った人たちの末路…
騙された購入者に待っているのは悲劇の数々。
- そもそも連絡が取れなくなる
- 「種子」だけ送られてくるが、何の種か分からない
- 届いたものは全く普通の観葉植物(スーパーで買えるレベル)
しかも、販売者はその頃にはSNSやショップから消えていて、返金も説明も一切なし。まさに"草に化けた詐欺"なのです。
🔍 こんな「怪しい販売」には気をつけて!5つのチェックポイント
- 完璧すぎる画像
・左右対称すぎる/グラデーションが不自然/実写というよりイラストっぽい - 説明文があいまい or 過剰
・「幻の種」「神秘のジャングルで発見」など中二病風な文言 - 価格が異様に安い
・数万円クラスのレア品種がなぜか2000円…?怪しすぎ - 販売者の情報が怪しい
・プロフィールが真っ白/レビューがゼロ/新規アカウント - 画像がどこかで見た気がする
・Google画像検索で調べてみよう!一致すれば要注意
🌱 愛好家として「疑う勇気」も必要
観葉植物の世界は、美しさとロマンに溢れています。
でも、それを悪用するAI詐欺は後を絶ちません。大切なのは、「自分の目で見て、知識で判断する力」。
以下のような信頼できる販売者から買うことをおすすめします:
- 園芸専門店(Web実店舗あり)
- 長年活動しているSNSアカウント
- レビューや育成報告の実績が多い販売者
🌸 まとめ:「あまりに美しすぎる植物」は、一度疑って
AIはクリエイティブを加速させる一方で、こうした“実在しない美しさ”を使った詐欺も生んでいます。
美しい植物を育てたいなら、本当に育つ植物を。現実世界であなたの手元で根を張り、花を咲かせてくれる植物こそ、本物の価値を持っているのです。
「ちょっと怪しいかも…」と思ったら、この記事を思い出してください。
本当に愛される植物には、リアルな根っこがある。
本物は、きちんとしたところから選びましょう