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今日のAI話

DeepSeekアプリ、ドイツで削除要請:中国製AIアプリに広がるデータ保護懸念

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2023年5月 に中国からDeepSeekが登場  オープンソースで提供という画期的な手法でAI世界にとうじょうしてきました。

しかし、ユーザーデータが、中国当局に送られているのではないかという疑いも浮上

そんな状況でドイツの個人情報保護当局が声明を出しました。

2025年6月、ドイツの個人情報保護当局がAppleおよびGoogleに対し、中国発のAIアプリ「DeepSeek」の削除を要請しました。これは、ユーザーデータの違法な取り扱いや中国への不適切な情報転送が疑われていることが背景にあります。既にイタリアやオランダでも類似の動きが見られており、DeepSeekに対する国際的な規制の波が広がりつつあります。

では、どのような内容になるのかまとめました。

ドイツ当局がAppleとGoogleに削除を要請

2025年5月、ドイツのデータ保護責任者であるマイク・カンプ委員は、中国のAIスタートアップ「DeepSeek」に対し、EU圏外への個人情報転送に関する正当な証明を提出するか、自主的にドイツ国内のアプリストアからアプリを撤退するよう要請しました。

しかしその後、DeepSeekが中国にユーザーデータを違法に送信している証拠が示されたため、カンプ委員は2025年6月27日、AppleおよびGoogleに対して、DeepSeekアプリの削除を正式に要請しました。

カンプ委員は声明の中で、「DeepSeekは、中国におけるユーザーデータ保護がEUレベルに匹敵することを証明できなかった」と指摘。また、「中国当局は、中国企業の保有する個人データに対して広範なアクセス権を持っている」と述べ、データの安全性に重大な懸念を示しました。

AppleとGoogleの対応は?

この要請に対し、Googleはドイツ当局からの通知を受領したことを認め、現在アプリ削除の是非を検討中とコメント。一方、AppleおよびDeepSeekからは記事執筆時点で公式な返答はありません。

なお、ドイツ政府は現時点でAppleおよびGoogleに対し、対応期限などの具体的なスケジュールは提示していません。

DeepSeekとは何か?

DeepSeekは中国発のAIスタートアップで、2025年1月にOpenAIなどと肩を並べる高性能AIモデルを、従来の数分の一のコストで開発したと発表。これにより、一躍世界の注目を集めました。

しかし、その急成長の裏で、各国ではデータセキュリティとプライバシーの観点から同社のサービスに懸念が高まっています。

ヨーロッパ各国の対応状況

イタリア:アプリをストアから排除

イタリアでは、DeepSeekがユーザーの個人情報の使用に関する詳細な情報を提出しなかったことから、同国のデータ保護当局がアプリのストア掲載を禁止。これにより、イタリア国内のApple StoreおよびGoogle PlayからDeepSeekアプリが削除されました。

オランダとベルギー:政府関連端末で使用禁止

オランダでは、政府関係者が利用する端末において、DeepSeekアプリの使用が禁止されました。また、ベルギー政府も、政府関係者に対してアプリの使用を控えるよう推奨しており、さらなる評価・分析を進めています。

スペイン:消費者団体が調査要請

スペインでは、消費者権利団体OCUが2025年2月に、政府のデータ保護機関へ調査を要請。現時点ではアプリ禁止には至っていませんが、関心が高まっている状況です。

イギリス:政府は静観姿勢も、懸念は存在

イギリス政府は「アプリの使用は国民の選択」としながらも、技術省の報道官は「国家安全保障上の脅威を常に監視している」とコメント。今後の動向に注目が集まります。

アメリカの動向とOpenAIの主張

アメリカでは、中国で開発されたAIモデルの使用を禁止する法案が提出予定であり、国家安全保障上の対策として動きが強まっています。競合であるOpenAIは、「DeepSeekは中国共産党の監視下にある」と主張しており、規制を求める声が高まっています。

さらに、アメリカ政府高官はDeepSeekが「ユーザーデータを通じて中国の軍事・諜報活動を支援している」との見解を示しており、同社が提供するAI技術の背後にある国家的な意図が疑われています。



まとめ:グローバルな信頼を失いつつあるDeepSeek

急成長を遂げたDeepSeekは、その技術力で世界を驚かせましたが、データの取り扱いに関する不透明さが世界各国からの警戒を招いています。ドイツやイタリアをはじめ、複数の国がアプリの使用制限に動いており、今後はAppleやGoogleがどのような判断を下すかが焦点となります。

個人情報の保護がより重視される時代において、AI企業は単なる技術革新だけでなく、「信頼」そのものが成功の鍵となることを、DeepSeekの事例は物語っています。

今後、他の中国発AI企業にも同様の目が向けられる可能性がある中、国際的なAIガバナンスの在り方が問われています。

(出典:Reuters9to5MacGIGAZINE

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