AIへの投資が爆発的に増えている。
直近では、イーロン・マスクのAI企業が「60億ドル(約9440億円)の資金調達」というニュースがFoebesに掲載されていた。
イーロン・マスクのAI企業が9400億円調達、評価額は6兆円突破
イーロン・マスク率いる人工知能(AI)スタートアップのxAI(エックスエーアイ)は12月23日、シリーズCラウンドで60億ドル(約9440億円)を調達したと発表した。この調達で評価額が400億ドル(約6兆3000億円)を突破した同社は、引き続きAI製品とインフラの強化を進めている。
加熱する AI投資ですが、その影響で深刻な問題が起きています。
今回は、AIの光と影の影の部分をみてみましょう。
目次
電力・水・土地・人材 AIが引き起こす「資源競争」に備えよ
Forbes 2024.12.17の記事です。
電力・水・土地・人材 AIが引き起こす「資源競争」に備えよ
米国時間12月13日、ブルームバーグは「AIはより多くのデータ、より多くのチップ、より広い土地、より多くの電力、より多くの水──つまりあらゆるものを求めている」という記事を掲載した。読者の目を引くこの論説は、大規模言語モデル(LLM)を今後数年にわたってデータセンターで支え続けるにはどうすればよいのかという議論への誘い水だ。
この記事は、ここ数週間から数カ月にわたって、多くの人々が抱いている疑問を示している。以下に、現在のAI分野でとりわけ関連性が高いポイントをまとめよう。詳細はこちら👇
電力・水・土地・人材 AIが引き起こす「資源競争」に備えよ -- Forbes
https://forbesjapan.com/articles/detail/75863
Forbesによると「AI普及」によって 電力・水・土地・人材 などの資源の総脱線になるということである。
AIを中心にしたデータセンターが世界中で建築ラッシュとなっている。
データセンターで特に必要なのは電力
1970年代に懸念されたスリーマイル島事故のような暗い時代から技術は大幅に進歩しているにもかかわらず、米国では長年、新規原子力発電所の開発に及び腰であった。しかし、ここ数年でAIがもたらした急激な需要増により、TerraPowerのような企業が新たな原子力ソリューションの導入を急いでおり、米国全体がおおむねこれを受け入れる空気になっている。
電力については、原子力発電を米国は積極的に展開している。
マイクロソフト社は、スリーマイルの原子力発電所を買収し、データセンターの電力として利用することも発表された。
電力の問題は、原子力発電という解決方法がありますが、水資源の需要も増大すると言われている。
ChatGPTに10~50回質問でのペットボトル1本分約473ミリリットル(16オンス)の水を消費
データセンターは加熱するサーバーを冷やすために冷却のために大量の「水」を消費することが報告されている。
2030年までにデータセンターが1日あたり約5億ガロン(約19億リットル)の水を必要とする可能性があると試算している。これにより水資源をめぐる争いが起き、地域社会の飲料水確保にも影響を及ぼす可能性がある。興味深い例として、ChatGPTに10~50回質問するだけで、16オンス(約473ミリリットル)のペットボトル1本分の水を消費する計算になるという。
LLMが、人間が会議中に水を飲むのと同様に、自ら専用の水を消費しているかのような比喩も可能だが、その結果、飲用可能な水資源への需要は相当に深刻化する。詳細はこちら👇
電力・水・土地・人材 AIが引き起こす「資源競争」に備えよ -- Forbes
https://forbesjapan.com/articles/detail/75863
真水は、世界中で貴重な資源で 水源の奪い合いも起きている。
日本は、世界でも有数の水資源を持っているが私たちはその価値に気がついていない。
中国は、日本の水源を狙って土地買収をしていると言われています。
レアメタル
中国には、大量の希少金属つまりバッテリーやチップ製造に必要なレアメタルが大量に埋蔵されている。
中国だけではなく、欧米各国でレアメタルの発掘を行っている。
「チップ戦争」や原材料確保、地政学的緊張の影響である。米国と中国はテクノロジー分野で相互の保護主義的措置を始めており、その一例として中国は希少金属であるガリウムやゲルマニウムの対米輸出を禁止している。さらに中国はシリコン資源を豊富に有しており、米国企業や政府は政策立案時にこれを考慮せざるを得ない状況だ。
詳細はこちら👇
電力・水・土地・人材 AIが引き起こす「資源競争」に備えよ -- Forbes
https://forbesjapan.com/articles/detail/75863
レアメタルに関しては、日本ではどうにもならない。
現在、アフリカ、オーストラリア、南米を中心にレアメタル争奪戦がはじまっている。
頭脳流出
AIの最期のピースは、頭脳 つまり人材である。
現在、世界中から優秀な人材を集めている。
次世代のAI時代を主導できる熟練の専門家を確保することが鍵となる。
詳細はこちら👇
電力・水・土地・人材 AIが引き起こす「資源競争」に備えよ -- Forbes
https://forbesjapan.com/articles/detail/75863
AIの頭脳で言えば、米国 1強と言っていいだろう。
中国もAIを推進していますが、米国とはまだ差があると思います。
日本は? というと 残念ながら米国のような潤沢な資金を集めることはできないため、環境面で大きく遅れている。
日本でAIエンジニアを目差している人は、米国でその能力を磨くのがよいと思っています。
世界はAIに食い尽くされる
AIの普及、発展のために電力、水、レアメタル そして人材が消費されています。
人材はともかく、他の資源は、今後も急激に消費されることはまちがいありません。
このまま AIの投資が続くと加速度的に資源を消費することは間違いありません。
AIのシンギュラリティによって 人類が滅亡なんてSF映画の世界ですが、AIが目覚める前に資源を食い尽くす可能性も否定できないかも知れません。