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小僧のオススメ

世界一ぶっとんだ野球漫画 アストロ球団

2021年9月8日

アストロ球団 第1巻(ブラック球団編)

今から45年前 1970年代の少年ジャンプは、小学生の必須アイテムでした。

推定発行部数600万部という驚異的な数字をたたき出し、多くの伝説的漫画を残してきました。
その全盛期に光り輝いた伝説の漫画「アストロ球団」を読み返しました。

今回の「小僧のおススメ」は、「世界一ぶっとんだ野球漫画 アストロ球団」をご紹介します。

一部更新しました。

野球漫画は、少年誌の王道です。

その昔、少年漫画誌には、必ず野球漫画が連載されていました。
ひとくちに野球漫画と言ってもいろいろなジャンルがあって代表的な作品があります。

例えば
実録もの「金田正一物語」
努力と根性と魔球元祖「巨人の星」
魔球「侍ジャイアンツ」
金字塔「ドカベン」
青春野球「タッチ」
感動野球「キャプテン」

女子プロ野球選手「野球狂の詩」

という野守ありました。

などなど、昭和30年代生まれの私には、懐かしい漫画だと思われます。

それら代表的な野球漫画のなかで一際異彩を放っていたのが「アストロ球団」です。

新ジャンル「超人野球」

アストロ球団は、1972年~1976年にかけて「少年ジャンプ」で連載されていた野球漫画です。
原作:遠崎史朗
作画:中島徳博
掲載:少年ジャンプ
期間:1972年 39号~1976年 26号

あらすじ

戦争中、沢村栄治から野球を教わった少年 シュウロが、事業に成功し
沢村栄治の魂を受け継いだ9人の超人を探して 超人野球チームを結成

その名も「アストロ球団」
とここまで書いていたら「南総里見八犬伝」を思い出した。

9人の超人は、身体のどこかにボールの痣がある。
ますます「八犬伝」テイスト!

「アストロ球団」は、打倒、巨人軍そして大リーグを目指したのですが、その前に立ちはだかる
敵が登場してきます。

なぞのブラック球団
金田監督率いる ロッテオリオンズ
最大の強敵 ビクトリー球団

あれ?4年近い連載で3試合しかしていません。

なんという「キャプテン翼」な展開

一回の連載でバッターボックスまで到達しないということもありました。

この3球団と試合することがメインです。
はたして、巨人軍との対決ができたのでしょうか?
そして。その決着は・・・

超人の定義

これが、非常にあいまいです。
共通するのは、「愛すべきバカ野球野郎」、「野球バカ」ではないですよ
言葉を変えると「野球に生命までかけてしまうバカ」ということになります。

パワーが並外れている、驚異的な跳躍力、驚異的な回復力ぐらいしかありません。
一人だけ桁外れの男がいます。

伊集院球三郎
元レーサー、一度死亡したが、とんでも設定で蘇り、視力を失うも超人的な能力で心眼で常人以上の活躍、女性のような風貌で女性ファンを獲得、このキャラの成功でジャンプは、以後、別の漫画でも同じようなキャラ設定が増えた(例えば:せいんとせいや?他)

必殺技?

魔球だけではなく、打法、守備において必殺技多数

主な魔球

  • 三段ドロップ
  • スカイラブ投法←注目
  • 七色の変化球
  • ファントム大魔球

魔球は、尋常じゃないすごさ特に「スカイラブ投法」は、要注目です。
まじですごい魔球なのですが、簡単に破られてしまうという寿命の短さ
相手も超人なので仕方がないか・・・

巨人の星のような、魔球の理論など気にしてはいけません。
一応、説明されるものもありますが、素直に感動しましょう

打法

  • ジャコビニ流星打法
  • コホーテク彗星打法
  • アンドロメダ大星雲打法
    →どうも宇宙がお好きなようです。
  • 飛燕活殺円法? なんでしょう

これも半端なく凄い!というかメチャクチャです。

守備
なんと言ってもこれが凄い!

人間ナイアガラ
→守備と言うのだろうか?
→この作品での最大の見せ場だと思っています。

アストロ球団 (第4巻)

相手キャラ

キャラがまた光り輝いています。
伊集院大門
この物語の軸となる人物 弟との葛藤がドラマです。
侍ですね彼は、

バロン森
風貌と違ってメチャ男気ある魅力的なキャラです。
物語終盤に出てきて、最後にすべて持ってゆくという活躍

氏家慎次郎
個人的に好きなキャラクターです。
戦後が続いていることを感じさせられます。
最後の1投は、大注目です。

川上哲治
この漫画では、この時代の巨人は、巨人中心の野球界というのがにわかるような感じです。

まとめ

どうですか?
ここまでの情報で読んでみたくなりませんか?

この後に出てくる 野球漫画など レベルが違うぐらいぶっ飛んでます。
特にビクトリー球団との死闘(まじで命かけてます)は、凄いです。
子供のころに読んでいたときの感覚とおじさんになってからの感想は違っていますが、作者の魂というか執念が生み出した傑作漫画です。

若い人というより子供のころに読んでいたおじさんに読んで欲しい漫画です。

また、「盲目の美男子」というキャラクターを登場させたことによって、女性購読者層を大幅に拡大した漫画でもあるのでこの後に続く「リングにかけろ」などに受け継がれるきっかけとなった漫画なので女性の方にもおススメします。

最近の漫画にはない、泥臭さ、圧倒的な作画の熱量が凄いです。
若い世代には、この「世界一ぶっとんだ野球漫画」を感じて欲しい。

連載当時と今では、差別用語など規制が違うため、原作を読むのは難しいかなと思ったのですが幸運なことにまだ読めるところがありました。

「アストロ球団」は、ここで購入できます。
アストロ球団 ebookjapan

電子版なのでかさばらないのでスマートフォンで読むのにもいいかもしれません。

昔は、作者も命を削って漫画をかいていたんだなと実感します。

DVDもあります!
2005年に実写版が放映されました。
原作と微妙に違っていますが、思った以上に忠実にドラマ化されています。
こちらも興味がありましたら御覧ください。

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