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IT小僧の時事放談

スマートフォンに監視される社会


iPhone XのFace IDが、良くも悪くも注目されているようです。
双子で突破できた、3Dで顔を作ったら突破できた、メガネ有無で認証が変わる
そして問題になっているマスクで認証されないよとか・・・
余談ですが、日本人は、マスクが大好きで欧米人が来日すると
「なんで日本人は、お医者さんが街にたくさんいるんだ?」
と言うそうです。
欧米でのマスクは、医者か病人以外、しないというお国柄からすると日本のマスク率は異常なのでしょう。

今回の「IT小僧の時事放談」では、「スマートフォンに監視される社会」と題して
プライベートな空間を監視し続けるスマートフォンについて話します。
最後までお付き合いいただけたら幸いです。

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センサーがいっぱい

  • GPSセンサー [位置]
  • 磁力センサー[位置]
  • ジャイロセンサー [傾き]
  • 加速度センサー [慣性]
  • 照度センサー [明るさ]
  • 近接センサー [距離]
  • 指紋センサー[認証]

スマートフォンは、センサーの塊と言っていいでしょう。
機種によって多少の差がありますが、こうして並べてみると多いですね。。
これらのセンサーが常に動作してアプリケーションに情報を与えています。
例えば、Pokémon GOは、これらのセンサーの複合技のアプリの一つでしょう。
スマートフォンは、個人情報だけではなく、いつ、どこで、どのように使用しているかについて取得しています。

音声

電話ですから当たり前ですがスマートフォンは、マイクが搭載されています。

電話以外にも音声認識機能が搭載されているものが多くなってきました。
iPhoneだったら「Hey! SIRI」
とか
Androidだったら「OK Google」
などキーワードの声を拾って音声認識システムが稼働して、言語を聞き分けています。
「OK Google 125たす1230わる25は?」
「54.2です」
という感じです。

「Hey! SIRI」や「OK Google」のキーワードを捕まえるためにマイクは常時スタンバイになっています。
つまり、スマートフォンは、常に我々の声を聴いていると言ってもいいでしょう。

カメラ

iPhone XにFace IDという顔認証が搭載されました。
簡単に言えば、スマートフォンに顔を写すと本人かどうか判定してロックを解除する仕組みでになります。
この機能は、先にAndroidで世に出たわけですがAppleの完成度は、優秀だと思います。
このFace ID、常にカメラがスタンバイ状態になっていないと実現できません。
つまり、スマートフォンは、常に我々の世界を除いていると言ってもいいでしょう。

勘がいい人ならばここまででわかりますよね。

我々の日常生活をスマートフォンが、見たり聴いたりしているわけです。

覗かれる生活

スマートフォンは、一日の中でかなりの時間接しています。
音楽を聴いたり、ゲームをしたり、LINEやSNS、ニュースや天気予報も簡単にみることもできる便利なデバイスです。。
防水のスマートフォンならお風呂でも使えますよね。

その時、スマートフォンは、カメラやマイクで耳を凝らし、目を開けて我々の生活を覗いています。

それって、悪意があれば、ストーカーどころの騒ぎではありません。
日常のプライベート情報まで見られてしまう可能性があります。
お忍びでどこかに出かけても、位置情報を掴まれ、音声を録音され、カメラでビデオを取られても行動がバレバレです。

■やろうとすればできる。
このストーカー的行為は、そんなことできないでしょう
ではなく
ただ単にやっていない
だけで
やろうと思えばできます。

例えばiPhoneでは、利用者の許諾があれば、iOSアプリ開発者には、利用者への通知なしに以下のことが可能になっています。

  • フロントとバックのカメラへのアクセス
  • アプリがフォアグラウンド(起動されて画面の前面に出ている)のとき、写真を撮って保存
  • 撮った写真をその場でアップロード
  • リアルタイムの顔認識機能を起動して表情を読む

https://krausefx.com/blog/ios-privacy-watchuser-access-both-iphone-cameras-any-time-your-app-is-running
参照:iOS開発者(Google)のFelix Krause氏のブログ

プライベートな写真を撮ってSNSへの公開までできてしまいそうですね。

個人情報との引き換えで手にするもの

個人が特定されない前提で、位置情報をGoogleに渡しています。
だから便利に地図が使えるわけです。

個人が特定されない前提で、写真をクラウドに預けたりすると勝手に分類してくれて何万枚あっても検索できるようになります。

個人が特定されない条件でスマートウォッチを使って心拍や血圧を意識せずにどこかにおくって誰かの役にたっています。

私たちは、個人情報を誰かに渡すことで便利な生活を手に入れています。
しかし、指紋も顔写真も渡してしまっている現状を考えると やりすぎかな? という気もしないではありません。

ネット上のプライバシーがつつぬけであることが、イマイチ信じがたい方はぜひ以下の本を読んでみてください。
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中国製品

ファーウェイの通信機器に対して米国がかなり強い規制をかけています。

同時にファーウェイのスマートフォンにGoogleのサービスを提供しないなど

中国のサービス、デバイスに対して規制が広がる可能性があります。

まとめ

スマートフォンという便利な機械を手にしてしまった私たちはそれを捨て去ることは難しいでしょう。

便利さと引き換えに渡してしまった個人情報が表に出てこないのは、たまたま出てこないのか、世に出しても価値がない情報だから出てこないものだと思います。
しかし、情報が集まっている場所で個人情報の特定など「やろうとすればやれる」わけです。
いつ誰が、どこであなたの行為を覗き見しているかも知れません。

そんな、イイね!(情報共有)時代を生き抜くためには、あまり方法はないですが、できることも多少あります。

例えば
「スマートフォンをお風呂に持ち込んだり」
「スマートフォンをトイレに持ち込んだり」
「内緒の行為?をしたり」
する時は、スマートフォンのカメラとマイクを塞いでおくなどして、情報をかってに取られないようにして、恥ずかしい情報を取られないように気をつけたいものです。

これらのことが、単なる絵空事ならばいいのですが、覗き見される可能性は、0ではありません。

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