Googleは公式に、Gmailユーザーのうち36%しか定期的にパスワードを更新していないと指摘しています。
Muck Rack
これを受けて多くのメディアが「すぐパスワードを変えて」と報じる中、Gmailの安全性を守るために今何をすべきか、具体的な行動指針をまとめました。
目次
なぜパスワード変更が必要に?
世界規模のデータ漏洩と脅威の拡大
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2.5億以上のGmailアカウントが危険に曝されている
ShinyHuntersによるSalesforceデータベースへの侵入により、Gmailアカウントの連絡先情報などが漏洩し、フィッシングやなりすまし詐欺が急増中です。
Tom's Guide+5The Sun+5The Economic Times+5 -
16億のログイン情報が流出した可能性
CyberNews調査によれば、Facebook、Apple、Gmailを含む大手サービスのアカウント情報が大量に流通しているとの報告もあり、ユーザー全体が標的にされた状態です。
Lifewire+3ニュース.com.au+3Indiatimes+3
実際にどうすればいいのか|5つの行動ステップ
1. パスワードを新しくしよう
まずはパスワードを他サービスと使い回さず、強固な文字列に変更しましょう。長さ12文字以上で、大文字・小文字・数字・記号を含めるのが理想です。
2. パスワードマネージャーを活用する
複雑なパスワードの管理には、Bitwardenや1Passwordなどのパスワードマネージャーの導入が有効です。
The SunIndiatimesTom's Guide。
3. 二要素認証(2FA)を有効化する
Googleアカウントのセキュリティチェックアップから、SMS以外のより安全な方法(Googleプロンプトやセキュリティキー)で二要素認証を設定しましょう。
support.google.comTom's Guide
4. パスキー(Passkeys)に移行する
Googleはパスワードに代わる安全な認証方法として、**パスキー(生体認証などを使ったパスワードレスログイン)**の使用を推奨しています。
The Sunforbes.com
5. フィッシング・なりすましメールに注意
「Googleからの電話・メールに注意」「650で始まる番号からの着信や怪しいメッセージは要警戒」です。
The SunTom's Guideeconomictimes.indiatimes.com
なぜこれらの対策が重要なのか?
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パスワードは”最後の砦”:古くなったり使い回されたパスワードは容易に潰されています。
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なりすまし攻撃:情報漏洩データが悪用される中、保護層が薄いと詐欺の餌食に。
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パスキーは進化する安全対策:生体認証などでパスワード不要、かつフィッシング耐性も強い。
日本の現状はさらに深刻?
日本では特に「パスワード管理」に関するリテラシーが欧米よりも低く、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の調査でも、
「5人に1人が、すべてのサービスで同じパスワードを使っている」
「多要素認証を知らない人が40%以上」
という結果が出ています(2024年版調査)
特に高齢者層やスマホ中心のユーザー層では、パスワード管理や認証設定があまり意識されていないことが多く、今後は「詐欺メール」や「なりすましログイン」による被害拡大が懸念されています。
まとめ:あなたのGmailは「鍵のかかっていない家」になっていませんか?
Gmailは今や、日常生活の中で最も多く使われているオンラインサービスの一つです。
そのパスワードが漏れたら、あなたのSNS、クラウド、ネットバンキング…あらゆる情報にアクセスされてしまう可能性があります。
パスワードの見直しと、多要素認証の導入。
この2つを行うだけで、あなたのGmailアカウントは格段に安全になります。
信頼できるパスワード管理アプリについても一覧を作成しました。
自分は、仕事柄多くのアクセスサイトが必要なので1Passwordを有料ですが導入しました。
また、屋外では、Free!Wi-Fiを使用しませんし、自宅でもVPNを使用しています
信頼できるパスワード管理アプリ
信頼できる認証アプリ
・Bitwarden Authenticator(Android版/iOS版)
・Google 認証システム(Android版)
・Google Authenticator(iOS版)
・Microsoft Authenticator(Android版/iOS版)