中国製品で以下のメーカーを使っている人がいたらご注意ください
中国・Hikvisionのカナダ事業が国家安全保障を理由に停止命令を受け、政府機関から製品の排除も進められています。これは単なる企業規制を超え、あなたの身近な監視環境にも関わる重大ニュースです。
信頼できる監視機器を選び、安全を守るために必要な情報をまとめました。
目次
🔍 カナダ政府がHikvision事業停止を命令した理由
2025年6月28日、カナダ産業省のジョリー大臣は、国家安全保障レビューの結果、Hikvision Canadaの事業継続がカナダの安全保障に「有害」と判断したと発表しました。これは〈Investment Canada Act〉(カナダ投資法)に基づく精査による判断です。
My statement on Hikvision Canada Inc. following a national security review under the Investment Canada Act: pic.twitter.com/Gvl6aWRxyQ
— Mélanie Joly (@melaniejoly) June 28, 2025
同時に、公的機関・政府系企業での同社製品の使用・購入も完全禁止され、既存製品の見直し・撤去も進められています。
Ottawa Orders Beijing Surveillance Giant Hikvision Out as Trump Escalates Trade Clash and Security Demands
https://www.thebureau.news/p/ottawa-orders-beijing-surveillance
Canada orders China's Hikvision to close Canadian operations | Reuters
https://www.reuters.com/markets/emerging/ottawa-orders-chinese-manufacturer-hikvision-shutter-canadian-operations-2025-06-28/
Canada Orders Hikvision to Cease Local Operations - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-06-28/canada-orders-hikvision-to-cease-local-operations
🌐 背景にある“ウイグル監視”や地政学的懸念
Hikvisionは新疆ウイグル自治区における人権侵害の監視技術への関与で、アメリカをはじめ各国で制裁対象となってきました。
そのため、技術評価ではなく中国政府との関係や設立地そのものに起因する安全保障上の懸念がカナダの決定に影響したと考えられます。
🛡 セキュリティ視点から見たカナダの対応が示す重要ポイント
- 監視機器のサプライチェーン安全性は国の安全防衛とも直結
- 公的インフラでの外部企業製品排除が国家安全保障の新基準に
- 透明性のない技術審査や地政学的バイアスがリスクになる
- 世界的な監視市場の再編が進行中
🧠 Hikvision側の見解:公平性なき“出処”重視の判断?
Hikvisionはロイターに対し、「事実に基づかず、不透明で根拠の乏しい決定」「中国企業への偏見に基づく措置」として強く反発しています。彼らは、自社技術ではなく出自で判断されたという見解を表明。:contentReference[oaicite:5]{index=5}
ただし、過去にはCISAやFCCなど米国機関から脆弱性や不正アクセスの報告もあり、技術的な安全性の懸念は依然として残ります。:contentReference[oaicite:6]{index=6}
📌 日本や他国への影響も視野に
現時点で日本政府による同様の強制停止措置はありませんが、米国・UK・EU・カナダなどがHikvisionをセキュリティリスクと判断しているため、日本の企業や自治体でも今後再評価が進む可能性があります。
すでに国際的な動きとして、他の中国企業(Dahuaなど)も類似の監視技術禁止措置の対象となっています。
Hikvision製品は、国内でも販売されていいます
🔐 一般ユーザー・セキュリティ担当者が取るべき対策は?
- 監視カメラを選ぶ際はどこの国の製品かを必ず確認
- IT管理者は使用中カメラの製造元を見直し、政府のセキュリティリストを参照
- 自治体や企業は公的調達基準を再確認し、製品の更新を検討
- 消費者はDIY防犯カメラ選びでも、情報公開とレビュー実績のあるブランドを選ぶ
🔥 なぜ今、こうした措置がバズるのか?セキュリティ視点で考える理由
✅ テレビやSNSで監視カメラ被害・映像漏洩の報道
✅ 国家と民間の境界を超える監視技術の乱用リスク
✅ 家庭利用から政府利用まで広がる信頼性の疑問
こうしたニュースは世界中で関心を集めやすく、今後も議論されるテーマです。
📈 まとめ:Hikvision排除はただの始まり
今回のカナダ政府の決定は、セキュリティの新しい時代の幕開けを告げています。
- 監視機器を選ぶ=何に“監視されているか”を選ぶ
- 国家レベルでの安全保障と企業技術の境界が曖昧に
- 監視カメラに求められる信頼性の基準が変わった
セキュリティに関心がある人ほど、自分の視点と選択眼を磨く必要がある時代です。
🔗 参考記事・ソース
- Reuters:Canada orders China's Hikvision to close Canadian operations :contentReference[oaicite:8]{index=8}
- 関連:Hikvisionセキュリティ議論の文脈