最近、日経新聞や経済誌、金融サイトなどで「Fintech」という言葉がでてきます。
「Fintech」=「ふぃんてっく」は、何なのか?
何ができるのか?
儲かるのか?
今回の小僧の教えてITは、
Fintech(フィンテック)ってなんだろう?
と題して 金融業界の新時代の話です。
最後までお付き合いいただけたら幸いです。
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目次
Fintech(フィンテック)って何?
フィンテック、Fintech(英: financial technology)とは、Finance(金融)とTechnology(技術)を組み合わせた造語であり、ファイナンス・テクノロジーの略
出典:Wikipedia
はい 今日の講義はここまで・・・
というわけでもないのですが、金融+技術=フィンテック と 覚えておいてください。
金融+技術を使ってサービスを行っている会社も「ファンテック企業」とも言います。
これまでは、主にIT企業がフィンテック企業として呼ばれていましたが、銀行がフィンテック企業を買収または、新しく設立して事業を開始しようとしています。
フィンテック企業
ある程度名が知られたフィンテック企業を、以下に記載しました。
自動家計簿アプリケーションの「マネーフォワード」や「マネーツリー」
会計ソフトウェアの「freee」
個人同士での支払いサービスに特徴があるの「LINE PAY」
オンライン決済サービスの「SPIKE」、「Square」
生体認証決済の「LIQUID Pay」
投資アドバイザーの「THEO」
お釣りでの投資「ウェルスナビ」
スマホ証券と銘打たれた「One Tap BUY」
ビットコインの取引所「bitFlyer」
これらの企業はIT企業、外資、証券など銀行以外からの参入でした。
銀行とフィンテック
銀行が動きを見せ始めています。
最近では、三菱UFJフィナンシャル・グループが平成29年度中に、独自の仮想通貨「MUFGコイン」を一般向けに発行する方針を固めたことが3日分かった。
引用:三菱UFJ、29年度中に仮想通貨発行へ 一般向けに|産経ニュース
インターネット接続業者の老舗でもあり有力企業のIIJ(株式会社 インターネットイニシアティブ)が、中心になって「仮想通貨の取引会社を設立、18年度下期にサービス開始 」を行うというニュースが飛び込んできました。
これまでのフィンテック企業とは、規模も違うし大手銀行も出資して万全な状態でスタートしそうです。
またメガバンクと言われるところも次々とフィンテック企業の立ち上げやフィンテックの技術を取り入れようとしています。・三井住友銀行(三井住友フィナンシャルグループ)・みずほフィナンシャルグループ
主に銀行口座などと連携できる仕組み(APIと呼ばれています)を公開して新しい取引を開始しようとしています。
銀行が積極的に取り組み始めたフィンテックには理由があります。
1.コスト削減
仮想通貨(ビットコインなど)の技術で使われているブロックチェーンという技術を取り入れようとしています。
これを取り入れることで「バカでかい大型コンピュータ」の経費節減を目指しています。
2.現金を扱いたくない銀行
日本は、現金至上主義です。
欧米のようなクレジット文化圏ではまだないと思います。
そのためATMという機械が街のあちこちにあります。
この経費が、多いところで年間2億円ともいわれています。
現金取扱を減らして電子決済にすれば、人員も削減できると考えているのでしょう。
こんなニュースも入ってきました。
メガバンクの3万人削減、地方から銀行が消える
http://biz-journal.jp/2017/12/post_21684.html
3.通帳が消える
ついに大手銀行でも通帳が消えることになります。
銀行で預金口座をつくると発行される紙の通帳に手数料がかかることになりました。大手銀行のみずほ銀行は、来年1月から70歳未満の人が新たに口座をつくる場合、通帳の発行に1100円の手数料を取ると発表しました。
発表によりますとみずほ銀行は、来年1月18日から、新たに口座をつくり紙の通帳の発行を希望する場合には手数料を取ることにしました。
70歳未満の人が対象で紙の通帳1冊当たり、税込みで1100円を取るということです。
銀行も神の通帳を使わないことが標準となります。
すでに三井住友銀行や三菱UFJ銀行もすでにデジタル通帳に切り替えていて、一番遅れてみずほ銀行の対応となります。
ただし、三井住友銀行や三菱UFJ銀行は、紙の通帳で手数料は徴収していない。
4.口座維持手数料
紙の通帳を廃止した後は、口座手数料を取ろうと考えているのではないか?
と言われています。
今のところ
「口座維持手数料」をめぐって、大手銀行は、預金者の反発が予想されることなどからいずれも「導入は考えていない」という立場を崩していません。
と言っていますが、それもどうなるかわかりません。
主力はモバイル決済
フィンテックの主力は、モバイル決済です。
おサイフ携帯もフィンテックと呼んでいいと思います。
出た当時は、世界の最先端でしたが、現在の企画は、ガラパゴスか?
自分は、改札を秒以下で通り抜けられるガラパゴス決済(Suica他)は、世界最高だと思っています。
docomoがQRコード(バーコード)決済サービス「d払い」を4月から開始します。
この仕組だとレジに新たに電子決済のシステムを組み込まなくても取引ができるように考えられています。
極端な話、屋台のおっさんのスマートフォンで決済できる可能性があります。
この方式は、中国では一般的で「どんなに小さい店」でも電子決済できてしまします。
他にもプリペイドカードのようなものが出てくるかも知れません。
Apple PayだったりAndroid Payかもしれませんが、これらは、ハードウェアに依存してしまうため使う端末が限られています。
となるとQRコードが有力かも知れません。
これならば、SIM FREE端末でも決済できるようになります。
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まとめ
フィンテックの話、いかがでしたか?
小難しく説明しているところも多いのですが、
「ITの技術をお金の世界に組み込んでいろいろな取引やお金に関するサポートができるようになって便利になる。」
「ITの技術をお金の世界に組み込んでサービスをしている企業をフィンテック企業という」
という理解で問題ありません。
これからは、現金の取扱が減ってゆく方向になると思います。
昨年では、IT屋さんが主導権を握っていたのですが、メガバンクが本気を出したら、小さなサービスは、消し飛んでしまいます。
舐めたらあかんぜよメガバンク
というところでしょうか?
では、また次回をお楽しみに
取り上げて欲しいITについて何かありましたら連絡お待ちしています。
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