iPhone 11やGalaxy S10 で Wi-Fi 6 という仕様が気になった。
これは、新しい規格なのだろうか?
今回のIT小僧の時事放談は、
iPhone 11シリーズに搭載されている Wi-Fi 6 とは、なにか?
と題して 新しいWi-Fi 6について 小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
高速化するネットワーク
最近、光回線のスピードアップが、急速に進んでいます。
主な1Gbps超級インターネット回線
●auひかり ホーム10Gbps・5Gbps
●NURO 光 10Gbps・6Gbps
今後、光回線は、「10Gbps」が主力となるはずです。
大手通信会社、CATV等も続々と高速回線に参入してくるでしょう。
参考までに Gbpsというのは、
「10Gbps」は容量・スピードを表し、10Gb(10ギガ ビット)はデータ容量を表す単位です。
速度の単位として1秒間あたりに送信できるビット数を表す場合に使われるのが「bps(ビット パー セコンド)」です。
つまり、10Gbpsは1秒間に10,000,000,000(100億)ビットの伝送を指します。
難しいことは、さておいて、インターネットの通信速度が激速になるとだけ覚えておいて下さい。
その中でも、現在 ここが速いと言われているのが、「NURO 光」と言われています。
光回線が速いけど
光回線が速くなったとしてもそれを使うためには、Wi-Fi接続が必要です。
ケーブルを繋いでいるところも少ないと思われますので、Wi-Fiを通じてインターネットに繋いでいる人も多いはず。
スマートフォン、iPadなどのタブレット、パソコンもWi-Fi(無線LAN)でインターネットを使っていると思います。
そのWi-Fi(無線LAN)の新しい規格が、Wi-Fi 6 とよばれるものです、
光回線が早くても、その先のWi-Fiが遅ければ、せっかくの高速なインターネット環境が台無しです。
というわけで、より高速なWi-Fiが必要になったのです。
iPhone 11の最新の無線LAN環境
iPhone 11やGalaxy 10Sに新しく搭載されたWi-Fi規格が「Wi-Fi 6」と呼ばれています。
Wi-Fiといえば、「IEEE 802.11ac」というような名称が正式名称なのだが、一般的には「11 ac」とか「ax」などと呼ばれたいます。
「Wi-Fi 6」の正式名称は、「IEEE 802.11ax」です。
今回のiPhoneは、最新鋭の無線LAN環境を搭載しました、
このいつもなら
「IEEE 802.11ax搭載」
というところを今回は、Wi-Fi 6として発表しました。
「IEEE 802.11ax搭載」というよりWi-Fi 6と発表したほうがインパクトがあります。
そしてこの「Wi-Fi 6」という名称は、「標準化団体のIEEE」という国際機関が策定しています。
名付け親も「IEEE」という機関です。
IEEE
Institute of Electrical and Electronics Engineersは、アメリカ合衆国に本部を置き,人類社会の有益な技術革新に貢献する世界最大の専門職団体、もしくは同機関が認定した規格の通称を指す。
ウィキペディア
電気および電子工学、電気通信、計算機工学ならびに関連分野の教育的・技術的進歩を目的にしています。
1963年にアメリカ電気学会(AIEE)と無線学会(IRE)の合併により発足したものです。
このIEEEは標準化活動(規格の制定)をしていて、Wi-Fiの規格もIEEEが行っております。
Wi-Fiの規格名に「IEEE 802.11ax」というようにIEEEが付いているのは、そのためです。
ところが、この規格が分かりづらかった。
いままでは、こんな名称でした。
無線LAN規格 通信速度(最大) 周波数帯
IEEE802.11n 300Mbps 2.4G帯/5GHz帯
IEEE802.11a 54Mbps 5GHz帯
IEEE802.11g 54Mbps 2.4GHz帯
IEEE802.11b 11Mbps 2.4GHz帯
これでは、よくわからない、どれが新しい企画なのかわからない
というわけで、「第6世代のWi-Fi」問海を込めて
Wi-Fi 6
という名称になりました。
参考までに現在普及している規格は、以下の名称になるそうです。
Wi-Fi 4(802.11n)
Wi-Fi 5(802.11ac)
Wi-Fi 6
このWi-Fi 6について 簡単に説明します。
- めちゃくちゃ速い
最適な条件下では、最大約9.6Gbps(理論値)と発表されている。
実際には、そこまで速くなくても「Wi-Fi 5」(802.11ac)に比べて30%以上速くなると期待されている。 - 遅延が少ない
速くても遅延があったら意味がない。 - たくさんつないでも大丈夫
Wi-Fiチャンネルで同時により多くの端末が扱える
簡単に言えば、この3つです。
速くて、遅延が少なくて、たくさんつないでも大丈夫
技術的な資料は、機器メーカーのページにあるので興味のある人は読んでみて下さい。
CISCO
https://www.cisco.com/c/ja_jp/products/wireless/what-is-wi-fi-6.html
BFFFALO
https://www.buffalo.jp/contents/topics/special/wi-fi6/
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今の機器でつながるわけではない。
Wi-Fi 6での通信は、Wi-Fi 6の対応機器同士のみで行えます。
iPhone 11シリーズにWi-Fi 6が搭載されていても接続先が、「Wi-Fi 5」(802.11ac)だったら、「Wi-Fi 5」になります。
Wi-Fi 6の無線LANが、普及するには、もう少し時間がかかりそうです。
すでにWi-Fi 6の機器が販売されておりますので、iPhone 11シリーズでWi-Fi 6を試すことができます。
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まとめ
従来は分かりにくかったWi-Fiの命名ルールが改められ「第6世代のWi-Fi」であることがわかりやすくなりました。
新技術が反映され、これまでのWi-Fiよりも進化しています。
大事なのは、規格名が「Wi-Fi 5」とか「Wi-Fi 6」のように分かりやすくなったことです。
名称が変わるだけでもわかりやすくなるのでWi-Fiスポットの普及も進むかも知れません。
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