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IT小僧の時事放談

「We just wanna help(手助けしたいだけ)」開発者会議で語られていたこと 「Google I/O 2019」

Googleサービスがぜんぶわかる本 令和元年版 (洋泉社MOOK)

「Google I/O 2019」
Googleが毎年実施している「開発者会議」と呼ばれるイベント

日本のマスコミは、そろって

「グーグルの新しいスマートフォン Pixel 3aが、発表されました。
カメラ機能などほぼ同じで価格は、やく半額、これは、お得ですね」

などと「新製品発表会の場」と勘違いしている。

今回のIT小僧の時事放談
「We just wanna help(手助けしたいだけ)」開発者会議で語られていたこと 「Google I/O 2019」
と題して、「Google I/O 2019」でGoogleは、何を主張したかったのか?
について考えてみよう。

今回も小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

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Google I/O

「Google I/O 2019」とは、Googleが開催する開発者に向けてのGoogleのテクノロジーを紹介するイベントです。
Google I/O 2019
https://events.google.com/io/

2019年5月7日(米国時間)から5月9日までの3日間にかけてカリフォルニア州マウンテンヴューにあるGoogle本社で開催された開発者会議である。

技術的な話とかは、他のブログや、上記のURLまたは、YouTubeに数多く掲載されている動画を見れば、わかりますが、IT小僧は、ちょっと違った視点でこの会議を分析しました。

たった20年ほどで世界は劇的に変わった。

Googleは、世界最大のインターネット検索サービスであり、インターネット広告の頂点に君臨しています。

検索サービスでは、おそらくGoogleを越えるものは、出てこないでしょう。
Yahoo!は、ポータルサイトになっているし、
その他は、Googleを嫌っている人が使っているぐらい。

確かに検索サイトとして各社個性があって面白いことは面白い。

さて 話を戻して

Googleは、20年以上にわたって、インターネットを使って「世界の情報を整理する」という挑戦を続けてきました。

Googleの検索は、私達にとって「調べる行為」を劇的に変化させ、分厚い辞書や百科事典を持ち歩かなくなり、腕の疲労を劇的に改善してくれました。
本で調べることが当たり前だあった時代は、図書館に出向き、実物は、博物館や動物園に出向いたものでした。

今や数万円のスマートフォンさえあれば、「難解な言葉」、「外国語」、「目の前にある花の名前」なども調べることができるようになりました。

言語の壁も少しずつ解消され、英文のサイトも訳して表示してくれる。
たった20年ほどでここまで進化するとは、驚異的なテクノロジーの進歩です。

政治といえば、東西対立も緩和、ベルリンの壁さえなくなるという「昭和の学校で習ってきたこと」は、いろいろとひっくり返ってきた。

経済は、1秒どころか、ナノセカンドという単位で取引が行われ、ついには、人間の取引では、追いつけないスピードと判断力でAI同士が戦っている状況になっています。

今後、AIの急速な成長で「想像もできない世界」が、数年でやってくるかも知れません。

実は、それらAIをはじめとするテクノロジーの多くは、情報(個人情報を含めて)を集めた結果なのです。

AI

Googleは、以前のブログでも書いたようにAIを民生化する企業としてっトップクラスだと思っています。
民生化とは、AIとして意識しないで誰でも使えるという意味で使っています。
どんなに優れたAIでも研究所や訳のわからない結果を表示するのでは意味がありません。
何気なく利用できるということが大事なのです。

例えば、Android 9(Pie)のバッテリーやディスプレイの調整は、AIが最適化しています。
設定でできることは、(AIを使った)機能をON/OFFするしかありません。

基本、任せっぱなし

しきい値でプログラム化したものとは、意味が違います。

これらAIが、進歩するためには、個人個人のAndroid端末の使い方を学ばなければなりません。

Pixel 3のカメラは、何もしなくても綺麗な写真を撮ることができます。
これは、膨大な写真データ(Google Photo)からの学習効果があってこその成果です。
また、Googleレンズという、見えるものを判別するという仕組みも膨大な写真データが元になっているはずです。

個人情報を集めることが困難

これまでGoogle、Facebookなど大手テクノロジー企業は、EUのGDPRをはじめ、個人情報絡みでいろいろと圧力がかけられてきました。

欧州連合(EU)の欧州委員会は、制裁金ビジネスをしているのではないか?

ITは、立ち遅れ 自動運転も米中に遠く及ばず ドイツ銀行は、破綻寸前 エアバス社は、大型ジェットが売れずに生産中止 自動車は、ルノーは、日産の技術がなければ立ち行かない もはやEUには、 サッカーとツ ...

AIを進歩させるためには、多くの個人情報が必要です。
中国がAIで急激に力をつけてきたのは、個人情報を国家が握っているからです。
国策としてAIを進めるために必要な情報は、いくらでも集まります。

一方、米国をはじめ民主主義を標榜している国では、そう簡単な話ではないのです。
GDPRなどは、EUの市民を代表して「あちこち(主に米国IT企業)」に賠償金請求を起こしています。

つまり、社会主義国のように簡単に個人情報を集めることが難しくなってきました。
もっとも「国家安全」や「テロ対策」などの安全保障の意味で個人情報は使われます。

日本でも2018年のハロウィンで渋谷で起きた
「軽自動車破壊行為」は、監視カメラで犯人逮捕までできたようです。

例外(警備、テロ行為など)を除いて
以前のように個人情報を集められない時代にとなってきました。

お手者のスマートフォンのアプリを使うとき
「個人情報がなんちゃら どうだか?」
なんて表示して
「同意しますか?」
て問いかけてきますよね。

We just wanna help(手助けしたいだけ)

開発者会議「Google I/O 2019」でCEOのSundar Pichai(スンダー・ピチャイ)氏は、
「We just wanna help」というメッセージを送ってきました。

手助けと個人ん情報

We just wanna help
「手助けしたいだけ」

人々を助ける機能として今回いくつかの発表がありました。
例えば

Live Relay

自宅で行われている会話にキャプションを付けることができる

Live Caption

手助けの典型的なテクノロジーでAIを使って実現している機能です。

しかし、「手助けする」ためには、個人情報が必要なのです。

クラウドと個人情報

個人の情報が、クラウドになければ何もできないことがわかります。

  • カレンダーが複数のデバイスでみることもできない。
  • 写真を複数のデバイスでみることもできない。
  • そもそも膨大な写真をスマートフォンに置いておくわけにもいかないのでクラウドにアップが必要だ
  • 通知機能もクラウドに個人の情報がなければ動かない。

スマートフォン、パソコンこれらがネットに繋がっている限り、個人情報は、集められます。

このことに反対するのなら

  1. インターネットに接続しない。
  2. スマートフォンを持たない。
  3. 携帯電話も持たない。

極端な話をしているわけではないですよ。
インターネット自体、無料で使えているわけですから、どこかで維持費がっかっているのです。
インターネットのサービスも同じこと、誰かがおカネを払っているから成り立つのです。

多くは、広告なわけですが、それってテレビやラジオの民法放送と同じわけなのです。

グーグルは、ユーザーの求めに耳を傾ける

今回、「Google I/O 2019」で壇上に上がった多くに担当者は

「You’ve asked us for this and and we heard you,」

つまり

「グーグルは、ユーザーの求めに耳を傾けますよ」

というような言葉が多く発せられたような気がしています。

Google Assistantの進化

今回の「Google I/O 2019」の多くのテクノロジーで一番、興味深かったのが
「Google Assistant(アシスタント)」です。

Google Assistantは、スマートフォンの単なる音声コマンドではなく、ユーザーをサポートするところまで踏み込んでいます。

家族の情報がわかれば
「おかあさん」
「おとうさん」
「おねえちゃん」
を判断し
「おかあさんの家の天気を教えて?」
というフレーズだけで 場所も言わずに天気を教えてくれることが可能となっていたりする。

仕組みは、家族というくくりをスマートフォンに入れるという儀式が必要ですが、このお情報はクラウドには、届かない。

そればかりか、音声認識をスマートフォンに詰め込むことが成功し、今までクラウドで実行してきた音声認識部分の切り離しに成功している。
そのため、認識速度が、10倍速くなったらしい。

収益化

Googleは、多額な資金を投入して「手助け」しているわけではなく、企業である限り、これらのテクノロジーは、ビジネスとしておカネを生むはずです。
それが、広告なのか? それとも別なものなのかは、IT小僧にはわからない。

しかし、唯一分かっていることは、
「手助け」してくれるGoogleのテクノロジーは、生活を便利にしてくれることは間違いなく。
IT小僧のようなガジェットオタクには、興味深いテクノロジーを提供してくれているという事実です。

こんな面白いものはないので、少しぐらいの個人情報は、かまわないと思っています。もっとも、すでにたくさん持っていかれていると思います。

ただし、悪用されなければという条件付きです。

まとめ

俺たちは、何も悪いことをしていない。
「We just wanna help(手助けしたいだけ)」

Googleが、インターネットの世界に登場してから、多くの人は恩恵を受け、生活が便利になりました。

そして、Google Assistantの進化により、さらにスマートフォンが助けてくれることになると思います。

面倒なことは、AIにお任せ
「あとはよろしく!」

こんな未来本当に来るんでしょうか?
「Google I/O 2019」を見ていると案外早く実現しそうな気がするのは、自分だけなんでしょうか?



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