都合の良いことは、派手に宣伝するけれど、都合の悪いことは、隠し通す。
ここ数年、日本企業の何社かで試験データをごまかしたり、粉飾決済をしたり、なかには、何十年も試験データをごまかしていたということが明るみにでてきました。
「ええ あの企業が・・・」
というニュースがけっこうあったと思います。
今回のIT小僧の時事放談では、
スマートフォン売上げ順位が変わった。 Appleが、販売台数を公表しなくなった理由
について
小難しい話をわかりやすく解説しながらブログのまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
出荷台数を公表しなくなるApple
2018年11月1日(米国時間)
Appleは、業績発表で、10~12月期からは四半期のiPhoneの出荷台数を公表しないと発表
理由は
出荷台数は業績の正確な指標にはならない。
ま 確かに 儲かっているから公表しなくてもいいだろ!
XRが、予想より売れない
最新iPhoneが、思ったより売れていない?
5日の米株式市場でアップルと、同社に部材を提供する主要サプライヤーの株価が大きく下落した。「iPhone(アイフォーン)」の「XR(テン・アール)」の増産計画中止を委託先に要請したとの日本経済新聞報道を受け、アイフォーンの今後に対する懸念が広がった
Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-05/PHQF626JIJUV01
収益 絶好調 Apple
Apple 10〜12月期決算、iPhoneの販売台数1%減も売上高は過去最高
https://news.mynavi.jp/article/20180202-579738/
iPhone
販売台数7731万6000台(1%減)、売上高615億7600万(13%増)
iPad
販売台数1317万台(1%増)、売上高58億6200万ドル(6%増)
Mac
販売台数511万2000台(5%減)、売上高68億9500万ドル(5%減)
サービス
売上高84億7100万ドル(18%増)
その他の製品
売上高54億8900万ドル(36%増)
もはや、売上では、向かうところ敵なし!
売上の殆どをiPhone/iPadでiPhoneの値上げが、利益増につながっていると思われます。
ところが、今年、スマートフォンの販売台数で大きな動きがありました。
3位に落ちたApple
第2四半期の世界スマホ出荷台数、アップルが3位に転落
https://japan.cnet.com/article/35123382/
1位 Samsung(サムスン)
2位 Huawei(ファーウェイ)
3位 Apple(アップル)
4位 Xiaomi(シャオミ)
5位 OPPO(オッポ)
Appleが、ついに中国メーカーのHuaweiに販売台数で抜かれてしまいました。
さらに4位のXiaomi(シャオミ)の伸び率が、前年比で48.8%と驚異的な伸びを示していてAppleとの差が急激に縮まっています。
また、2位に上がったHuawei(ファーウェイ)は、前年比で40.9%とこれも驚異的な伸び率
主にSamsung(サムスン)のシェアを奪う形になっていますが、Appleが、販売台数が0.7%とほぼ横ばいなためHuawei(ファーウェイ)、Xiaomi(シャオミ)の中国2強がさらに伸びてゆくことが予想!
特にHuawei(ファーウェイ)は、米国内での販売が、ほぼない状態でこの数値になっていることも注目です。
Appleが、販売台数を発表しないのも納得
企業の正義は、儲かればいい ということなので販売台数なんて知らせることは必要なしなのです。
このAppleの販売台数未発表をうけて市場は、嫌気を出したのか株価が下がりました。
売れなくなってきたスマートフォン
スマートフォンベンダーの第2四半期の総出荷台数は3億4200万台
これは、前年同期から1.8%の減少
スマートフォンは、飽和状態になってきて、買い替え需要モードに突入
となるとAppleの販売台数が、ほぼ横ばいになるでしょう。
iPhoneも飽和状態、囲い込み戦略と製品の値上げで売上維持にうつっています。
一方、Android勢は、Samsung(サムスン)とシェア5位のOPPO以下の市場を中国ベンダーが奪う形で伸びてきました。
日本のスマートフォンは、消え去るのか?
残念ながら日本のスマートフォンは、すでに「その他」扱いで
Xperiaは、年々縮小、利益優先で機種が減り、撤退する地域が増えてきました。
SHARPは、外資に買収されて、再び光を取り戻しつつありますが、世界市場では、「その他」扱いにかわりありません。
日本のスマートフォンは、中国、韓国ベンダーに完全に負けてしまいました。
数が勝負じゃない!
Samsung(サムスン)の収益が、過去最高益になると外電で報じられています。
自社のスマートフォンが売れなくてもスマートフォンのパーツ、特に有機EL(ディスプレイ)は、ほぼ独占状態になっています。
高級スマートフォンのほとんどが、有機ELを採用になり、液晶を使うスマートフォンは、低価格帯専用となってしまいました。
この有機ELは、焼付きが起こるともいわれ、寿命が心配されていますが、バッテリーの寿命も数年で劣化するということを考えれば、長期に使わずに数年で買い換えるというサイクルに合っているかも知れません。
攻めと守り
攻めに転じているHuawei(ファーウェイ)は、自社でCPUまで開発できる能力があり、AIの分野でもトップクラス
スマートフォンのカメラを徹底的にグレードアップすることとLEICAブランドを利用しています。
Appleは、iPhoneの性能アップと機能追加に重点を置いて、サービスの充実で守りに入っています。
Appleに革新的な製品は、期待できないのでしょうか?
せっかく資金が潤沢なのだか、もう少し画期的な製品を出してほしいし、Macintoshもただの性能アップではない新しい何かを見せてほしい。
おカネがなくて、会社が潰れそうな2000年ごろではないのですから、儲けたおカネで次の世界を目指さないと
iPhoneに頼った経営だとiPhoneが売れなくなったとき大きなダメージを追うことでしょう。
高価なスマートフォンは、売れなくなる?
iPhoneが高価になりすぎて買い替えタイミングで安いAndroidに移る顧客は、いるはずです。
正直言うと、iPhoneとAndroidの差は、ほとんどないに等しく、アプリを立ち上げてしまえば
おんなじ
反対意見は、あると思いますが、アプリを使う時は同じです。
iPhoneでなければというものは、ほとんどなくなっています。
「FaceIDじゃなければ嫌だ」
なんてそんなに多くないと思うけどね
制約と囲い込みがキツイiPhoneよりAndroidのほうが、個人の使いやすいように自由度があるので
コストと自分の使用用途を考えると Androidに流れることは当然です。
iPhone帝国と言われている日本でも、キャリアの携帯電話と通信料の分離が進むと
高価なスマートフォンは売れないという意見もあります。
キャリアの通信料が下がるのだから「差し引きゼロ」という意見がありますが、
「通信料金が下がったのに月の支払いが変わらない」
ではなく
「通信料金も下がったし月の支払いも抑えよう」
という層は、結構多いと思います。
iPhoneを使っている人すべてが、iPhoneでなければという人だけでは、ないのです。
消費税増税は、かなりダメージがると思うよ
来年、消費税が上がります。
8%から10%
たかが2%ですが、消費は冷え込み、オリンピックを前にして不況が来ると自分は考えています。
若い人の給与が上がらない、歳をとっても給与が上がらない
人手不足で投入されるであろうAIは、確実に今までの仕事を奪ってゆきます。
そんななか、10万円を超えるスマートフォンが売れ続けるとは思えないのです。
コストを重視する人は、MVNOに移っているし、SIMフリーのスマートフォンが売れてきたのも
「そんな高機能は、いらないから」
という人が増えているのだと思います。
SHARPは、このあたりを的確に捉えていて売上を伸ばしているような気がします。
Huaweiの P20やP20 light、Nova 3などが売れているのも
「自分には、そんな高機能は、いらないから」
という層が増えていると思います。
これは、個人的な感覚で全てでは、ないと思うし、ただの予想でしかないのですが、
スマートフォンの売れ行きをみると
まんざら間違いじゃない気もしてきます。
この秋、登場したスマートフォンで最高のコストパフォーマンスは、Huawei 6.3インチ Nova 3に間違いなし。
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iPhone8が売れている
スマートフォン週間売れ筋ランキング集計期間:2018年10月22日~10月28日
1位 iPhone 8 64GB(au)(アップル)
2位 iPhone 8 64GB(SoftBank)(アップル)
3位 iPhone 8 64GB(NTT docomo)(アップル)
4位 iPhone XR 64GB(au)(アップル)
5位 iPhone XR 64GB(SoftBank)(アップル)
6位 iPhone XR 128GB(au)(アップル)
7位 iPhone X 64GB(NTT docomo)(アップル)
8位 P20 lite ANE-LX2J(Huawei Technologies)
9位 P20 lite(Y!mobile)(ベンダー名)
10位 iPhone XR 128GB(SoftBank)(アップル)
このランキングを見て、どう感じるでしょうか?
iPhone8の方が、新製品のiPhone XRより売れています。
旧機種のiPhone Xも7位
最新の XS/XS Maxは、10位にも入っていません。
そのかわりP20 liteが、8位と9位にランクイン
高級機が売れなくなっている傾向があると思われるのです。
スマートフォンの最新実売台数ランキング iPhone8の人気変わらず
http://news.livedoor.com/article/detail/15546491/
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Macintoshに力をいれはじめた。
先日、Appleは、4年近くほったらかしにしていた Mac MINIをリニューアル、Macintosh Airもリニューアルしました。
iPhoneの売上の鈍化をMacintoshでカバーしようとしている気もします。
Macintoshファンの自分は、
「何をいまさら ほったらかしにしたくせに」
4年ほっておいたユーザーは、Windowsに移行した人も多いと思います。
そして、Mac Proは、まだ、ほったらかしです。
iPadの性能を上げてもビジネスの現場では、パソコンに勝てません。
米国の教育現場でも「高給なiPad」ではなく「ChromeBook」全盛です。
子供に壊れやすいiPadを与えるのは危険です。
iPhone至上主義でやってきた弊害が出る前に方向転換してほしいと願っています。
それは、時計でもパソコンでもない
別のなにかを出して、10年前のワクワクを取り戻してほしい。
Microsoft、Amazon、IBMのシアトルIT企業は、AIと次のデジタル世界を模索しています。
Googleも同じです。
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まとめ
スマートフォンの性能が全体的に上昇、数万円の低価格帯で事足りる人も多くなってきました。
なんでも、最新、高性能が売れる時代は、終焉となり
自分に合った「そこそこのもの」を選ぶ時代と思っています。
Appleが、販売台数を発表しないのは、販売台数が落ちていることを知られたくないことと
中国製のスマートフォンに(販売台数で)負けているというイメージダウンにつながることを嫌った
ためと思われます。
Appleは、おカネがあるんだから
顧客の囲い込みもいいけど、次の世界を見せてほしい、
それは、顔認証でもなくカメラでもない
「Phone、iPod、Internetと唱えながら登場したiPhone」
「封筒からMacBook Airを取り出した瞬間」
あの感動を10年も待っているのです。
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