イーロン・マスク
テスラ・モーターズでEV(電気自動車)を造り、スペースXで火星を目指す。
天才とよばれ、自動車産業にEV(電気自動車)で参入
新発表のTesla 3は、24時間で18万台売れたそうです。
4月には、米国内のEV(電気自動車)/PHV(プラグインハイブリッド車)の出荷数で首位に立ちました。
今回の「IT小僧の時事放談」では、
「エネルギー構築から考えているテスラと日産自動車 EV(電気自動車)」
と題して
「テスラと日産自動車が先行、後は、置いてきぼりの自動車産業」
について考えてみました。
今回も小難しい話をできるだけ簡単に解説しながらブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
テスラと日産自動車
世界の自動車産業は、激的に変化しようとしています。
きっかけは、テスラ・モーターズ(TESLA MOTORS)
イーロン・マスク率いるEV(電気自動車)専業の自動車メーカーです。
これまで、EV(電気自動車)の業界では、トヨタのプリウス(ガソリン&モーター(ハイブリッド車))が米国で売れてました。
ここにきて、一気に逆転してしまいました。
理由は、簡単です。
「エコロジーだけどカッコイイ」
そして「実用」として使える仕様
・実用的な航続距離(370km~512km)
・高速充電(スーパーチャージャーで30分で270km分を充電)
それまでの野暮ったいEVではなく、スタイリッシュ、実用的、そして自動運転の実用化によってハイブリッドカーを時代遅れにしてしまいました。
追って登場したのが、日産自動車、リーフを引っさげ
・実用的な航続距離(走行距離280Km)
・高速充電(急速充電30分で280km分を充電)
航続距離が短いですが、低価格を実現しました。
バッテリー24kwh 280万3,680円~
バッテリー30kwh 319万7,880円~
CMで見たことありますよね。
ガソリン車とディーゼル車禁止
欧州では、ガソリン(ディーゼルも含む)車を廃止が確定しています。
フランス:2040年までに国内におけるガソリン車およびディーゼル車の販売を禁止
ノルウェー:2030年からEVとHVのみを販売
オランダ:2025年からEVのみを販売
イギリス:2040年からガソリン車とディーゼル車の販売を禁止。
バルセロナ、コペンハーゲン、バンクーバーなどの都市
2030年までにガソリン車とディーゼル車を禁止する計画
アジアでも
インド:2030年からEVとHVだけを販売
中国:将来的にはEVとHVだけを販売
米国、その他
2030年までに
ロサンゼルス、メキシコシティ、シアトル、バルセロナ、バンクーバー、ミラノ、キト、ケープタウン、オークランドの市長
「ほとんどの場所」からガソリン車とディーゼル車の乗り入れを禁止
ガソリン車とディーゼル車が生き残る道は、事実上断たれたと言っていいでしょう
電気自動車(EV)は、発電が勝負
テスラと日産自動車は、動力源の電気までコーディネートしています。
日産自動車は、「Nissan Energy Solar」と題して、家にソーラーパネルと発電した電気をためる蓄電池がパッケージとして販売されています。
現在は、英国で試験的に行われていますが、すでに数百万人がソーラーパネルとセットで電気自動車(EV)を可動させています。
気のなるお値段ですが、設置費用込みのソーラーパネル6枚セットを5,200ドル(約58万円)、容量4kWhの蓄電池を加えたセットを10,300ドル(約114万円)だそうです。
ソーラーパネルのメンテナンス費用とガソリン代、どちらがコスト的に有利かどうか判断が難しいところですが、発電は、自動車(EV)だけではなく家庭の電力としても使えることを考慮するとコスト的に有利かも知れませんね。
こうした試みは、テスラが先行していました。
テスラの蓄電システム「Powerwall」とSolar City社(テスラが買収した企業)のソーラーパネルと電気自動車(EV)をパッケージとして販売しています。
さらに蓄電池を使い、電力供給網全体の電力需要バランスをとりながら
電力需要が跳ね上がったときに火力発電量の調整するプロジェクトを
オーストラリアやプエルトリコ、ベルギーなどで進行させています。
テスラは、単なるEV(電気自動車)の製造販売ではないということがわかります。
クルマ+燃料(電気)をトータルで提供する自動車会社って歴史上はじめてのことなのかも知れません。
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テスラと日産自動車に追いつこうとする自動車産業
2017年9月のドイツでフランクフルト国際自動車ショーで
・欧州最大手、独フォルクスワーゲン(VW)は約300ある全車種に電気自動車(EV)かハイブリッド車(HV)のモデルをそろえることを表明。
・メルセデス・ベンツ ブランド各車
・BMW BMW各車に加えてMINIもEV化
・ホンダは今後、欧州で発売する全ての新型車にはEVやHVなど電動車モデルも用意
欧米の自動車企業は、ディーゼル機関を中心に投資をしてきて関連企業が多いため、「そう簡単にEVにシフト」できないと言われています。
その中で日産自動車は、EV(電気自動車)で主導権を握ろうとしているような気がします。
日本でも EV(電気自動車)の日産を全面的にアピールしています。
さすが、ゴーン氏、日産自動車を使ってEV(電気自動車)で様子見?をさせて他社を出し抜こうと考えているのでしょう。
横並びが大好きな日本産業界で、飛び抜けたことができるのは、外資の力によるものでしょう。
そして、日産自動車(ゴーン氏)の本当の狙いは、おそらく「中国」です。
日本で基礎技術とデータを集め、「中国」の市場を一気に制することを考えているんじゃないのかな?
頑張れニッポンの自動車産業
一方、日本では、お役人は、まだ諦めていないのかFCV(燃料電池自動車)とか言っている状況
お役人は、完全に置いていかれています。
日本の経済を引っ張ってきた自動車産業の崩壊が目の前に迫っています。
「EVなんてすぐできるよ」
なんて、考えているとしたら 「気がついたら手遅れ状態」となるでしょう。
お役人は、あてにならないと
トヨタ自動車は、ITがこの先の重要項目と考えAI技術者の大量採用を計画しています。
他の企業もEV(電気自動車)については、相当進んでいるはずです。
そして、日本の強みがあります。
それは、パナソニックのバッテリー部門です。
テスラは、技術力に優れたパナソニックのバッテリーをあてにしています。
と思っていたらこんなニュースが入ってきました。
パナソニックに懸念材料、テスラ変調に加え米中の政策も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-04-10/P6YGTI6KLVR501
トランプ政権は、環境無視な政策でEV(電気自動車)に向かい風
そして、中国企業の追い上げ
自動車産業は、関連会社で成り立っています。
部品メーカー、エンジン、電子機器など 自動車産業に従事している人の数は、 全部で80万人以上、さらにガソリンスタンド、修理工場などの関連サービスも加えると100万人以上が、ガソリン・ディーゼル自動車業界で仕事をしています。
充電施設は、自宅やコンビニでも充電できるので今のガソリンスタンドのような大掛かりの施設は必要なくなります。
100万人以上の人が、仕事の変革を求められるかも知れません。
EV(電気自動車)の普及で産業構造が一変してしまいます。
まとめ
自動車産業は、EV(電気自動車)に向かうのは、間違いなく、FCV(燃料電池自動車)の時代は来ないと思われます。
今は、「優れた技術があれば、世界を制する」時代ではないのです。
燃料(水素)は、燃料をつくるのに大量の電力が必要です。
電力は、原子力をあてにしていたのでしょうけど 根底から崩れてしましました。
夢の原子炉と言われた「もんじゅ」は、大量のコストをかけながら終了に向かっています。
そして、一番の問題は
「自分が責任ある立場の時には、波風を立てないでほしい」
「EV(電気自動車)が、走ってもらっては困る」
というお偉いさん(抵抗勢力)が必ずいて、彼らが、ギリギリまで(自分が役職を降りるまで)手を打たないとしたら、取り返しのつかない状況になるかも知れません。
こうした人達とどのように対峙してゆくか?
日本の将来がかかっているような気がします。
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