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IT小僧の時事放談

ロボットと人間のコミュニケーションはまだ、はじまったばかり 頑張れPepperくん

2018年4月27日


近所に「はま寿司(回転寿司)」があります。
週末に「呑みに?」(お寿司はツマミです)でかけることがあるのですが

店に入ると
「いらっしゃいませ 何名ですか?」
はま寿司の法被を纏ったPepperくんが、甲高い声でお出迎えしてくれます。

今回の「IT小僧の時事放談」では、
「ロボットと人間のコミュニケーションはまだ、はじまったばかり 頑張れPepperくん」
と題して
「ロボットとのコミュニケーション」
について考えてみました。

今回も小難しい話をできるだけ簡単に解説しながらブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

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はま寿司のPepperくん

回転寿司チエーン店「はま寿司」
Pepperくんが、店で働き始めて数年になります。
店に入ると

「いらっしゃいませ 何名様ですか?」

と甲高い声を出して迎えてくれます。

・人数
・席の希望(カウンターかテーブル)
・席案内やをしています。
・整理券の発券
・順番が来た時の呼び出し

と大活躍

最初は、違和感がありましたが、何度か出向くうちにすっかり馴染んでしまいました。

「子供にいじられても」
「胸のタッチパッドを連打されても」
嫌な顔ひとつ見せずに

「いらっしゃいませ 何名様ですか?」
と声を出し続けるPepperくん

きみは、本当に「がんばりやさん」だよ

Pepperくん登場

2014年6月5日、何の前触れもなくSoftbankがロボットを発表しました。
その名も「Pepper」
・胸には、iPadのようなタッチパネル
・足は、車輪形式
・表情も豊かで愛嬌があります。
・AIを搭載して会話ができます。

孫正義氏と壇上で握手や会話をしていました。
その時の様子は、ユーチューブでみることができます。

2015年6月6日 一部のソフトバンクモバイル販売店に設置
2015年9月20日より開発者向け先行モデル200台受付とSDKが提供された。

Pepperは、完全な完成品としてだけではなく「あとから追加」できるのです。
「Choregraphe、C++、Python、Java」などでプログラミングできるというところが画期的です。
それまでのロボットは、完成品で、えいぜい操縦できるレベル
Pepperは、操縦ではなくAI搭載の
「感情エンジン」と「クラウドAI」を搭載した世界初の感情認識パーソナルロボットなのです。

感情エンジンとは、
人間の感情を記録・分析・学習、人間の感情を認識するという高度な人工知能(AI)のことを言います。

そして、このPepperくん

一般の人が、Softbankで購入することができるのです。
気になるお値段は、
・本体価格は一括払い213,840円(税込)
・分割払いは6,320円36回払いで227,520円(税込)
・購入後3年間加入必須の基本プランは15,984円(税込)
・保険パック10,584円(税込)

値段は少々高いけど
スマートフォンを購入するような感じなので、興味があったらSoftbankに問い合わせてみてください。

Pepperくんのできること

Pepperくんは、ひ弱です。

・腕は、ありますが、重い荷物を持てるわけではありません。
・足は、車輪なので階段を登ることができません。
・段差も苦手です。
・時速2Kmなので人の歩くスピードより遅いです。
・空も飛べません。
もちろん
・怪獣をやっつけることは、できません。

じゃ、何ができるの?

現在、彼が活躍できる主な場所は、案内です。

・人を出迎えたり、ガイドをします。
・寿司屋で整理券を発行したり、
「225番の方お席が用意できました」
などが、主な仕事です。

立ちっぱなしでも文句は言わず
バイト料は、少々の電気代だけです。

実に有能なバイト君です。

Pepperくんの画期的なところ

現在のところ、会話のやり取りもできますが、完全ではありません。
AmazonのAlexaもGoogle Assistantもかなり進んだ会話ができますが、
「今は、わかりません」
と素っ気ない返事が返ってくるときがあります。

この現在、不完全な会話を補完するためにタッチパネルが有効になっています
部屋の場所やトイレ、席の番号は、タッチパネル上に表示します。

「はま寿司(回転寿司)」では、人数、テーブルorカウンターをテッチパネルで選択します。

これは、非常に有効で現実的な手段だと思っています。
口頭で「はい」と言う代わりに「はい」をタップすれば、より確実で間違いが少なくなります。

Pepperくんの手

案内だけなら、顔や手などなくてもいいんじゃないの?
という意見もあります。
実際、Alexaは、スピーカーで音声だけです。

実際にタッチパネルの案内板だけのガイドもあります。

それは、間違っては、いません。

「うぜぇな このロボット」
という人もいると思います。
でも
対人間というコミュニケーションでタッチパネルだけではなく
声、身振り、顔、視線
これらは、対人コミュニケーションの本能的な部分に訴えてきます。

Pepperくんの手は、顔の表情と声に連動して動きます。
この声と身振り手振りが、数式では表せられない「なにか」があります。
たぶん「ふれあい」とも呼べるものを刺激してくるのではないでしょうか?

ペットボトルも持ち上げられないPepperくんの手は、実は、かなり考え抜かれた上につくられていると思っています。

Pepperくんの未来

現在のPepperくんは、車輪で移動するところは、あまり見受けられず、立ちっぱなしが多い気がします。

ソフトバンクグループは、ロボット開発スタートアップのボストン・ダイナミクスとSchaft(シャフト)の2社を、グーグルの親会社であるアルファベットから買収を発表しました。

ボストン・ダイナミクス社

・戦場で荷物を運ぶ4本脚のロボット「BigDog」
・全力で走り回るチーター型ロボ「WildCat」
・人型ロボット「Atlas」
・脚と車輪を備える「Handle」

妙に生き物っぽいロボットの開発をしています。
YouTubeで見てみましょう。

そして、これが一番驚きだった

優れた歩行技術が、Pepperくんに取り入れられたら、どうなるのでしょうか?
Softbankグループは、Pepperくんについてこう語っています。

Pepperが人とコミュニケーションをするだけの「おしゃべりロボット」ではありません。
ソフトバンクは、iPhoneのようにさまざまなアプリケーションを使うことのできる
「プラットフォーム」
だと考えている。

「プラットフォーム」ということならば、iPhoneのアプリのように
・生活サポート
・介護サポート
・物を運ぶ
・災害時の人命救助
などの特化したPepperくんが登場してくる可能性があります。

ロボットが大好き日本人

日本人は、ロボットが大好きです。
古くは、鉄腕アトム、鉄人28号
自分の子供時代は、ジャイアントロボ(実写版)、キカイダーでした。

鉄人28号は、さておき
鉄腕アトム、キカイダー、ジャイアントロボ(実写版)は、AI機能が搭載されて自立行動ができていました。
ジャイアントロボ(実写版)の最終回は、主人公の命令を無視、地球を救うため「ギロチン帝王」を宇宙に連れ出し彗星?に衝突して自爆するシーンは、
「今見ても泣けます」
当時は、AIという言葉ではなく「電子頭脳」でした。
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感情がないロボットに「心を動かされてきた日本人」って欧米からみると理解できないだろうな。

「はやぶさ」って覚えていますか?
惑星探査衛星「はやぶさ」って、映画が2本できるほど日本人の心を鷲掴みしました。
ただの機械に心を見出すという感覚は、日本独自の文化だと思っています。

まとめ

ホンダのAsimoは、自立2本足歩行ロボットで世界を驚かせましたが、そこからの発展はありませんでした。
イベントで貸し出されて、忍者歩きをする程度です。

ソニーのAIBOも「おもちゃ」で終ってしましました。

どちらも研究を続けていれば、今頃、ロボット技術の頂点に立っていたかも知れません。

一方、Pepperくんは、はま寿司(回転寿司だけではなく、ホテル、病院やショッピングモール、空港、銀行といった場所で人間を出迎える役目を果たしています。
きちんと

実用型ロボットとして働いています。

 

「Softbankがロボット販売?」
「電話屋が何を考えているんだ」
とも思いましたが、孫正義氏は、AIの発達とともに来るべき未来を見ていたわけです。

Pepperくんは、今後、どのように発展するのでしょうか?
楽しみです。

「はま寿司(回転寿司)」のペッパーくんは、
「いらっしゃいませ 何名様ですか?」
と今日も元気に働いています。

SoftBank Pepper
https://www.softbank.jp/robot/special/pepper/

Boston Dynamics
https://www.bostondynamics.com/

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