YouTubeショートの視聴者数が月間15億人に到達したと発表された。
一方、TikTokは、Vineというショート動画のサービスの後釜として誕生?
最大15秒というショート動画は大成功となり15億人到達するのではないかと言われている。
そして大物YouTuberたちの引退、方向転換が続いている。
今回のIT小僧の時事放談は
ショート動画にYouTube収益が喰われている 起結の時代がやって来た
と題して、動画SNSはどんどん短くなる。
というお話です。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
YouTubeショートの視聴者数が月間15億人に到達
YouTubeは、2020年から始めた、最大60秒までの動画で構成される「YouTubeショート」の月間視聴者数が15億人を超えたことがわかりました。
「YouTubeショート」は、ショート動画プラットフォームとして隆盛を誇るTikTokのライバルとして生み出されました。2020年誕生なので、わずか2年で月間利用者数が15億人に達したことになります。ショート動画の実例は以下のような感じです。
YouTubeショートの視聴者数が月間15億人に到達 - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20220617-youtube-shorts-1-5-billion-monthly-user/
一方、TikTokは、最大15秒 最大3分と言う短さ
これは、YouTubeとは逆の動きとなっています。
TikTokの動きは、YouTubeを意識しているものと思われます。
長い動画はスキップ
YouTubeショートが受ける理由は、視聴者の変化が関係しているかも知れません。
スマートフォンで視聴するのが一般的な動画SNSだと長時間視聴するのは大変厳しい。
小さな画面に2時間の映画をみるのはストレスとなり、話がダラダラと続くのも嫌われます。
ハリウッド映画では、そのことを熟知していて 次から次へと5分に一度ヤマを作り上げ、観客を飽きさせない手法に切り替えている。
嫌われる長い感情表現
日本映画のいくつかは、未だに意味があると思えないようなカットやセリフ、状況描写が多いと嫌われる傾向があります。
もちろん 意味合ってのカット割りもあると思いますが、スマホの動画に慣れてしまった人にとっては、感情表現のためのアップによる長回しなど イライラする可能性があります。
YouTubeやTiktokなどの短い動画に慣らされてしまうと余計 まどろっこしい と感じることも原因だと思います。
15秒からはじまって10分に延長
TikTokが成功したのは、短い動画という スマホの視聴者に合わせた尺の長さです。
動画の多くが、一発芸てきなもので埋め尽くされています。
起承転結どころか 起結でないと スキップされてしまうでしょう。
TikTokは、Vineの6秒間ループ再生をもう少し伸ばして最大15秒から始めました。
この15秒は、かなり考えられて決められたと思います。
小さな画面を見つけて何秒まで凝視できるのか?
おそらく研究しているはずです。
現在は、最大10分の動画までアップロード可能、またLiveは時間制限なしとなっています。
10分に延長となったのは、広告の掲載のためと考えられます。
ショート動画しか見られない
これだけショート動画ばかりになると従来メディアのテレビどころかYouTubeの10分以上なんて
我慢できなくて見られない人が多くなるだろう。
すでにTikTokの洗礼を受けている若年層は、YouTubeでもYouTubeショートばかりになり通常のフォーマットでは我慢できない減少も出てくるだろう。
そうなると映画やテレビドラマ、演劇、小説もまどろっこしくて耐えられない人たちが多くなっている。
倍速、先送り
YouTubeでも倍速とか、先送りして場面場面をかっ飛ばしてみることがあると思います。
倍速、先送り
昔、テレビや映画は、倍速も、先送りもできなかったので起承転結でしか存在しなかった。
しかし、ビデオ、ストリーミングなどで 倍速、先送り があたりまえの時代になると、人々の欲望も大きく変わります。
男性諸君はわかると思いますが、アダルトも先送りしているでしょう。
最初の1秒ですべてが決まる
TikTokの場合、最初の1秒が勝負です。
ここでインパクトがなければユーザーは、次の動画に移動してしまいます。
最初にインパクトなシーンを持ってきて、最期にもう一度インパクトなシーンで最後まで視聴してもらう。
というような後生が重要だと思います。
これらは、実際に自分で動画を区政すると理解できるようになりました。
起結、起結、起結
人は、プロセスを経て結果とつながるわけですが、ショートムービーに慣れ親しんでしまうと 結果を速く求めるという 短絡的なコンテンツだけが優遇される時代となり、物語性を重視される作品が減るのではないか・・・
何もコンテンツだけではなく、あらゆることが、すぐに結果をもたらすことが優先されつ時代になりそうである。
起承転結は時代遅れ
最近のハリウッド映画をみれば、5分に一度見せ場をつくり、そのまま 後半まで駆け抜けるという作品が多い。
従来のように起承転結の物語は成立しないで 起結、起結、起結となりそうな気もします。
日本映画が娯楽としてごく一部を除いて失敗しているのは、このあたりに原因がありそうな気がします。
そう、エヴァやシン・ゴジラのような 無駄なカット割りを廃し、どのカットにも意味があるような仕掛けが必要になるはずである。
残念ながら こういうことに気がついていないクリエイターが多い気がします。
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まとめ
こういうことを書いている自分も昭和の映画を見ていると
「無駄なカットが多くてダレる」
と感じることが、よくあります。
知らず知らずのうちに自分も起結ということに侵されつつありそうです。