通信大手3社の2017年4~9月期連結決算を発表しました。
NTTの営業利益
前年同期 5.3%増の9752億円
KDDIの営業利益
前年同期 1.9%増の5425億円
SoftBankグループの営業利益
前年同期 5.1%増の8748億円
SoftBankに関しては、通信業者の枠を超えて投資会社とも言えるのであまり参考にならないのですが、MVNO業者の進出で危ぶまれた契約数も減とはならなかった。
今回の「IT小僧の時事放談」は
「急ブレーキがかかったMVNO」
について考えてみようと思います。
目次
解約率1%未満
通信大手3社の2017年4~9月の解約率が1%未満になりました。
MVNOの進出で「ヤバイ」とも言われましたが結局、「危うく」なったのは、MVNO業者側という結果が出ています。
docomo「シンプルプラン」
au「ピタットプラン」
SoftBank「ホワイトプラン」
それぞれ、スマートフォンに対して安い契約形態を打ち出してきたことが効いてきたのかと推測されます。
10月26日、NTTドコモは決算会見を実施。そのなかで、記者から「新規契約者数が予想よりも少ないが」という質問が飛んだ。
吉澤和弘社長は「去年と比べてモジュール、スマートメーターの数が今年度、落ち着いてきた。そこの数が大きな影響。また、MVNOが少し減ってきており、想定よりも落ちた」と語った。
引用:ITmedia Mobile
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1711/03/news013.html
解約料をとらないため
MVNO同士の安値競争に入ってしまったため、キャリアからではなくMVNOで市場を争っているのかも知れません。
iPhone
日本人大好きiPhoneを見た目上、安く購入できるのが3キャリアです。
iPhone 8 64G AppleStore
64GB 1 ゴールド 78,800円 (税別)
これが、3キャリアと新規契約するとローンやいろいろな条件があったとしても以下の金額で教からiPhoneが使えるわけです。
iPhone 8 64G 実質価格(新規契約)
docomo | au | SoftBank |
31,752円 | 39,120円 | 17,280円 |
MVNOの場合、iPhoneは、別用意ですから
AppleStoreで購入しなければなりません。
そりゃ、いくら通信費が安くてもiPhoneが半額近くで購入できるとなれば、キャリア契約しますよ。
ポン!と 78,800円やiPhone Xで14万円出せるお金持ちならいざ知らず、普通の勤め人だったらかなり、厳しい金額です。
Android
Androidの場合、ピンきりなので1万円以下~10万円近いものがあります。
LINEをはじめSNS、天気予報、ニュース、ブラウザでネットをみるぐらいだったら3万円以上の端末ならば、iPhoneでできることとそんなに差がありません。
MVNOと一番相性がよいのは、Androidだと思います。
自分もモトローラ使ってます。
このあたりのスマートフォンが手頃で使い勝手がいいですね。
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フリーテル
フリーテルが、楽天に買収されました。
フリーテルは、最初の勢いがよく、オリジナル端末を売るほど気合が入っていたのですが、肝心の端末の出来が悪すぎました。
サポートもままならず、結局自滅という道を辿りました。
今は、改良された端末が販売されていると思いますが、一度付いてしまったイメージは、回復するのが大変です。
MVNOだから安いのは、当たり前ですが、SIMとセットで端末を販売している会社の中には、値段を下げるため「安かろう悪かろう端末」も売られています。
そういう、「安かろう悪かろう端末」のせいで
「やっぱりスマートフォンは、iPhoneだよね」
という決めつけは、悲しいものです。
通信料という見方で言えば、MVNOは、キャリアの値段を下げたという「いい仕事」をしましたが、逆を言えば
「安かろう悪かろう」が、増えてしまったような気がします。
3キャリアに比べれば絶対的に通信スピードが遅いわけでそれが我慢できない人は離れるのは必然です。
そこには、
「安いから仕方がない」
ではなく
「やっぱり安いのは、ダメだな」
という意識が働き、結局、少しぐらい高くても3キャリアに戻った人も多いのではないでしょうか?
サービスに関してもお店を持っている3キャリアとネット+電話経由でしか連絡が取れない業者では、前者のほうが安心です。
人は、一度、ダメと決めつけたものには、なかなか戻りません。
コストパフォーマンス
最新のiPhoneをどうしても買いたいならば3キャリアの方が、一度に多くお金を準備しなくてよいのでオススメです。
2年なり3年になると最終的に払う金額通信費と合わせるとは、あまり変わらないかも知れません。
通信料を安く、端末は、iPhoneとなると中古市場を探しましょう。
iPhone6S以降ならば、SNSや天気予報、ニュース、ブラウザを使うぐらいなら現行機種より少し遅いぐらいと考えてください。
大手 MVNO業者(MVNO販売もしています)のiijmio、mineo,楽天Mobileなどを選んでおけば、よほどのことがない限り安定した速度でスマートフォンが使えます。
激安の業者に比べれば安心、安全とオススメします。
どんなものでも「安いものには理由」があります。
「安くていい」ものは、ないと思ってください。
「安くて、ほどほど」なあたりが、コストパフォーマンスが一番と思っています。
まとめ
3大キャリアがMVNO対策をしてきたのが、成功しつつあります。
MVNOは、業者が乱立、値段競争に走ったら、体力のない所が市場から消えてゆくことでしょう。
また、横並び状態で差別化がみえなくなっています。
これからMVNOがどうなってゆくのか、ユーザーの一人として注目してゆきたいと思っています。