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IT小僧のブラック時事放談

AIが、あなたの人生を決定する。これは、SFでもなんでもない すぐそこにある現実である。

2021年4月18日

幸福な監視国家・中国 (NHK出版新書)

「信用スコア」ってご存知ですか?
中国のAlibaba系の金融企業Ant Financialが、個人のありとあらゆる情報をAIが判断してその人間の評価を決める。

信用スコアは、仕事、住居、結婚、老後そして裁判まで決定されると言われている。
これをAIプロファイリングと呼ばれている。

今回のIT小僧のブラック時事放談は、
AIが、あなたの人生を決定する。これは、SFでもなんでもない すぐそこにある現実である。
と題して AIに烙印をおされたものは、二度と浮上できない。
というお話です。

老エンジニアの戯言だと思って気楽に読んでください。

信用スコア

 中国の信用スコアは、地方政府などが展開しているものと、芝麻信用のような金融事業者が展開しているものに分けられる。前者は地域住民の行動をスコア化することで、あるべき行動をとるように管理する。後者はクレジットカードの代替となり、決済サービスなどの利用時に個人の信用度を証明する。

一部略

地方政府系の信用スコアは、一部地域で新型コロナウイルス対策として使われた。パンデミックとなった武漢に医療スタッフや医療物資や義援金を送った人はスコアが上がり、新型コロナ対策に非協力的だったり、ネットでデマを流したりした人はスコアが下がる仕組みだ。スコアが上がれば行政手続き審査が省かれ、競売などでも有利になる。逆に、スコアが下がれば審査に時間がかかり、ビジネスなどで不利に働く。

ITmediaより

それに対して

 ヤフーが6月末に、利用者の信用度を数値化するサービス「Yahoo!スコア」を8月末に終了すると発表した。ヤフーはサービス終了の理由について「現在の状況を総合的に勘案した結果、お客さまやパートナー企業に満足してもらえるサービスの提供に至らないと判断した」と説明している。

Yahoo!スコアは、利用者の信用スコアを算出した上で、同意を得てパートナー企業に提供する仕組み。スコアが高い人は、人材系サービスで優先的に仕事のオファーが受けられるなど、ヤフーのパートナー企業から優遇されるとしていた。

信用度は「Yahoo! JAPAN IDにひもづくビッグデータを基に、機械的に推定・算出する」とし、「本人確認」「信用行動」「消費行動」「Yahoo! Japanサービス利用」の4ジャンルにおける行動データなどが分析対象だった。

ITmediaより

幸い、日本のITは、お粗末なのも幸いして
中国のように「人生の多くを 信用スコアで左右」されることは、まだなさそうですが、

J.Score

というサイトをみてみよう

あふれる「未体験」に。
あなたの可能性をビッグデータとAIでスコア化。
AIスコアでさまざまな新しい体験を。

と書かれています。

このJ.Scoreは、みずほ銀行とソフトバンクにより設立されたFinTech企業で

「AIスコア」の運用を始めたのは17年9月だ。それから約2年半で「(利用件数は)順調に積み上がり、19年度末時点で120万件を突破した」(担当者)。その間、ヤフーやLINE、NTTドコモなど個人データをたくさん持つ大手通信・IT企業の参入

こうして、本人の知らない間にあなたの信用スコアが決められてしかも利用されています。

そしてこの信用スコアは、AIによって構築されているので「担当しているエンジニアでさえアルゴリズムがわからない」という状況になっています。

信用スコアに協力したい人は、J.Scoreで登録しても個人の自由ですが、IT小僧は、嫌だな

腐ったリンゴは捨てられる

過去の過ちは、誰でも経験しているでしょう。
その過去の過ちをビッグデータとしてAIが利用します。

信用スコアは、愛も感情もないので 過去の過ちは、マイナスとしてポイントから減点されるでしょう。
一度、減点されて烙印がおされたものは、その信用スコアを上げることは不可能でしょう。

交通事故や犯罪を起こしてしまった人は、信用スコアが減点されてしまいます。
もし、DVの被害者が、暴力に耐えきれずに相手を殺めたしまったとしても、その背後関係などAIには、「どうでもよく、殺人という結果だけが残る」

つまり、

腐ったリンゴ(信用スコアの低い人)は、箱から追い出されるという仕組みが信用スコア

であると思っている。

AIによる信用スコアは、なにもカネの取引や犯罪歴だけではない、「健康診断」「SNSの内容」「交友関係」「仕事内容」「行動」「趣味」そして「監視カメラによる不審な場所への出入り」などありとあらゆるデータが蓄積されているはずです。

これは、SFでもなんでもありません。
これらのデータをAIによって 個人の評価を決めています。(確証がありませんけど と思います)

つまり 一度烙印をおされたものは、二度と浮上できない社会がやってくる
(いや もう来ているかもしれません)

3年B組 金八先生 のようなドラマなど絶対にありえない

スーパーシティ

内閣府は2018年、これまでのスマートシティとは次元が異なる「まるごと未来都市」をめざす、世界最先端の「スーパーシティ」構想を発表している。世界に先駆けて日本型スーパーシティを実現し、世界にモデルを提示できる可能性があるとして、急ピッチで進めている。

スーパーシティとは、第4次産業革命における最先端の技術を活用し、未来の暮らしを先行実現する「まるごと未来都市」のことである。

2020年5月末、「国家戦略特別区域法の一部を改正する法律」、いわゆるスーパーシティ法が成立した。スーパーシティ型国家戦略特別区域は、2020年12月ごろから公募がはじまり、2021年春には選定される(公募は2021年3月ごろまで)。

スーパーシティは、国家戦略特区制度を活⽤しつつ、住⺠と競争⼒のある事業者が協⼒することによって実現する。特徴としては、キャッシュレス決済、クルマの自動運転、遠隔医療など最先端技術を暮らしに実装し、住民が参画するモデルであることだ。

具体像として内閣府は、下記3つの条件を満たす都市をスーパーシティとしている。

移動、物流、支払、行政、医療・介護、教育、エネルギー・水、環境・ゴミ、防災、防犯・安全、の中から少なくとも5つ以上の領域にまたがるDX生活サービスが提供されること
住民目線でより良い未来社会の実現がなされるように、住民コミュニティが中心となり継続的改善が実施されること
2030年頃に実現される未来社会での生活を加速実現すること。
なお、スーパーシティにおいては、異なるスーパーシティ同⼠あるいはスーパーシティ内の複数システム間をAPIで接続し、より広域な情報集約と提供を可能とすることが必須要件となる。

都市のDXが進む「スーパーシティ」構想とは?

未来都市、スーパーシティ、住民目線でより良い未来社会の実現

現在、
日本のいくつかの都市(特に地方都市の多く)がこのスーパーシティに手をあげようとしている。

しかし、よく考えてみてください。
スーパーシティが成立する前提は、あなたの個人情報をすべて スーパーシティの主催者に預けるということです。
生活に便利になるという代償の代わりに

あなたの個人情報どころか 行動もすべてスーパーシティの主催者に監視されるのです。

スーパーシティのあちこちにあるセンサーと監視カメラ、その手にあるスマートフォン(などのデバイス)と連携してはじめて実現できるものなのです。

自動運転だって、自動車のすべてを監視しているからこそできることになり、監視カメラにより同乗者までも特定なんてかんたんなことである。

もしあなたが助手席に不倫相手を載せてラブホテルなんかにでかけたら
「簡単に不倫離婚が成立 多額な慰謝料請求」
なんてことも 高価な探偵さんなど雇う必要もなく、手元の端末で
「いつでもみることができてしまいます」

「便利だからそれでよし」

なんて思う人は、このサイトの記事を忘れてください。

IT小僧のまとめ

マイナンバーカードなどもまだまだ普及していませんが、忘れてはいけないことは、カード云々ではなくて

「すでに あなたは、マイナンバーが割り当てられている」

という事実です。

幸い?日本のITは、遅れています。
マイナンバーが、他の情報と紐付けられることが遅れています。

しかし、IT関連に詳しく頭の良い官僚や政治家が登場ししかるべき権力を持った瞬間から日本は、一気に監視社会になり信用スコアで国民を判別する社会がやってくることでしょう。

日本人には、同調圧力という アナログな監視社会がすでにあるのですから・・・

実現はすぐに起こるでしょう。

その時、こんなブログを書いていた IT小僧など(社会的に)抹殺されるかもしれません
(ジョークだから本気にしないで)

と命乞いをしてみます。

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