docomoが発表したahamoの破壊力は、携帯電話業界のあり方をひっくり返そうとしている。
KDDI(au)は、先日、Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)の有料プライム会員と民放系の動画配信サービス「TELASA(テラサ)」を発表して炎上してしまいました。
その影響は、大きく 株価もダウンしています。
今回のIT小僧のブラック時事放談は
ahamoの地雷を踏んだKDDI(au)と梯子を外された楽天モバイル 恨みはdocomoか総務省か?
と題して、ブラックらしく深く切り込みます。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
ahamoショック
NTT docomoは、月額2980円(税抜き、以下同)で月20Gバイトで4Gと5G回線に対応するahamoという料金プランを発表しました。
料金プランは1つ!
条件無しの2980円(税抜)
データ20GBで5分以内国内通話無料
高品質な4G/5Gネットワーク
オンライン申し込みだから
非常にわかりやすくリーズナブルな料金体系
条件は、ネット契約とキャリアメール(docomo.ne.jp)がないくらいで
正直言って ネット契約など簡単でキャリアメールなど 利用価値は低くなっている。
齢60歳ちょい手前のIT小僧は、すでに5年以上店舗など行っていないし、契約はすべてネットで済ませている。
機種変更なんて きちんとマニュアルを読めば簡単にできることなので苦でもなんでもない。
むしろ、店舗の長ったらしい説明とサインをなんども求められるのが面倒です。
キャリアメールも最近は、ほぼ利用価値がなく、時代遅れになっている銀行の手続き程度しか使っていない。
家族間、友人とは、メッセージ(ハングアウト、LINE、Messenger)で十分でGmailさえあれば事足りてしまいます。
NTT docomoは、若者向けと発表しているが、少し勉強しただけでお年寄りも十分使えるプランであることは、間違いない。
しかし、
「一部の老害と呼ばれる人たちが、騒いで携帯ショップに押し寄せるのを抑制」
することと
「自分で手続をしたくない人たち」
「安くしろと言っている割に学習しない人たち」
「ネット契約がわからない人たち」
「キャリアメール(docomo.ne.jp)必須の人たち」
そして
「携帯ショップの客離れによる閉店を防ぐ施策」
のために
ネット契約必須とキャリアメールなし(docomo.ne.jp)という条件をつけているとIT小僧は考えている。
ahamoは、サブブランドだった・・・
ahamoは、そもそも docomoのサブブランドとして考えていたと噂されている。
その証拠に ahamoのページに docomoの文字が少ない
そして、わざわざ ブランド名を考えて(どこか広告屋に発注したと思う)docomoブランド度区別している。
そうでなければ、docomoのahamoプランとして発表すればよいはずなので、いかにもdocomoと違うイメージを付けたがっている。
おそらく、auのUQモバイルやSoftBankのYahooモバイルのようにahamoを位置づけたかった NTTでしたが、最大株主の政府から チャチャが入ったと推測される。
だから ahamoは、docomoという看板と別の看板を引っさげて登場した。
しかし、この事実上のサブブランドだったはずが、docomoと同じように感じられたため 逆に反響が大きく、施策は大成功と言えよう。
ahamoは、楽天モバイルつぶし?
昨年(2019年)の10月に楽天モバイルが誕生した。
総務省の援護もあり、誕生に優遇されてきた楽天モバイルでしたが、基地局の遅れなどで予定通りのスタートが切れなかった。
これに総務省は、機嫌を損ねたに違いない。
「他の3キャリアに圧力かけて おまえら(楽天モバイル)に有利にしてやったのに まともに繋がらない回線とは何ごとだ(怒)」
「通算6回目の行政指導(怒)」
総務省とすれば、楽天モバイルの価格破壊により他3キャリアの価格競争をさせる予定でしたが、楽天モバイルの不甲斐なさに 切れた!
なにせプライドの高い お役人ですから
「おまえのところができないなら 天下の宝刀(NTT & docomo)でおまえらを つぶす」
と考えても不思議ではない
しかし、総務省の思惑とは、大きく流れが変わってしまった。
発表を取りやめた楽天モバイル
楽天モバイルは、新端末(Rakuten Hand)の発表を12月7日に予定していました。
しかし、12月3日のahamoの発表をみて 翌日 12月4日に急遽発表をキャンセルした。
このキャンセルは、ネット事業を生業としている楽天だけあって、的確な判断だった。
ここで発表したら、ahamoとの比較で叩かれる
「繋がらない回線のくせにahamoと同じ値段かよ・・・」
という攻撃は、目立たなかった。
結果的に懸命な判断だった。
一方、KDDI(au)は、予定通り2020年12月9日 しかも株式市場の開いている時間に
どうどうと 新料金プランを実施した。
しかし、これまで楽天モバイルを応援していた総務省としては、あえて 楽天モバイルを消し去るようなプランをdocomoに許可したのだろうか?
楽天もう少し頑張れ ということだろうか?
地雷を踏んだKDDI(au)
「Amazonプライムとネットフリックスをセットにした5G(第5世代移動通信システム)プランだ。最強の組み合わせではないか」
新たな料金プランを発表するKDDI副社長の東海林崇氏は、自信満々だった。
「米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)の有料プライム会員と民放系の動画配信サービス「TELASA(テラサ)」を組み合わせた5Gプランで月額3760円から利用できる」
でも
料金は家族割や固定回線とのセット割、6カ月間限定の割引、12カ月間限定の割引などをフルに適用した額で割引を適用できない場合は月額9350円という 高額な金額だった。
KDDI(au)は、これまでもNetflixなどとセットにした料金プランを推し進めてきた。
このプランは、若者でも比較的リッチ層には、評判がよかった。
「サービスがネットワークを選ぶ時代」
と自信満々だった。
確かに5G時代を迎えて データ使い放題の5Gプランと人気のネットサービス セットしたプランは可能性があるかも知れない。
通常ならば
「高いけど auなら」と
KDDI(au)からすれば、王道の料金プランでプラン自体もこれまでどさほど変わりが無いものです。
しかし、今回は違った。
発表直後からネットで炎上がはじまった
#au解約
#月9350円
Twitterでトレンド入りになるほど 内容も 厳しいものが多く、KDDI(au)に対する非難が炸裂した。
それに乗じて株価まで落ちていった。
市場が開いている午前中に発表するなどKDDI(au)では、自信満々のプランだったに違いない。
その目論見は、一瞬にして悪夢となった。
ahamaの地雷を踏んでしまったようだ。
しかし 自社が絡んでいる TELASA(テラサ) をAmazonと一緒に契約させようとしているのは、いかがなものか?
KDDI(au)ahamoのような料金プランを出さないんだ
テレビや新聞、IT系のマスコミの多くは、CMのこともあり、表立って批判できませんが、ネットでは、そんなことは通用しない。
問題は、声を出さない多くKDDI(au)ユーザーである。
ahamo対抗プランを期待していた人は、ネットの反応をどのように感じたであろうか?
「KDDI(au)ahamoのような料金プランを出さないんだ」
と感じたことであろう
この影響は、年末商戦に大きく影響する。
ahamaのサービスが始まる来年3月まで他社の様子見をする人が出てくる。
そのなかでKDDI(au)は、今回の炎上で影響は大きく、特にauショップは、新規契約数が激減、あるいは、解約祭りが起きても不思議ではない。
KDDI(au)としては、なぜこうなるんだ・・・
と感じたと思いますが、「なぜこうなる」を予測できなかった経営陣は、大きく判断を見誤った。
Amazonとの契約もあるだろうけど、プレゼンを止めるなど方法はいくらでもあっただろう。
それと 副社長の「ahamaのことは、まだ。。。」という記者への返答もさらに炎上のきっかけとなっている。
せめて「ahamaに対する新プランもあるのでそちらに期待してほしい」などの返答があれば炎上を沈静させる効果もあったかもしれないけれど、
「今、発表したプランが高いと認めるような発言はできない」
楽天モバイルが、ahamaの発表直後に発表会を中止したような、対応ができないところが、典型的な日本企業のダメさである。
おそらく、社内でもこの発表が問題になると気がついている人もいたと思うけれど、残念ながらそのような切れ者は、典型的な日本企業では、絶対に注目されない。
決めたことは、絶対と突き進むのは、この国の悪いところで、なにも進歩していない。
寝た子を起こしてしまった
KDDI(au)の新プランの発表は、年末商戦どころか、auショップなどの売上に大きく影響してくるであろう。
そしてもっと大きな問題は、長期契約しているひとの
「寝た子を起こして」ことだとIT小僧は感じている。
「KDDI(au)で契約していても何もいいことがない」
と感じる人が多くなったとしたら、「解約祭り」が起きても不思議でなない。
まとめ
SoftBankは、様子見である。これは正解だった。
SoftBankは今頃、なにか策を練っているはずだ。
KDDI(au)は、地雷を踏んでしまったわけであるが、経営陣は、このプランを立ち上げた人を恨んで怒鳴りつけているかも知れない。
でもそれって 経営陣が最終決定したことなので罪は同じである。
経営陣は、このまま 何もahama対策できないと株主から突き上げがあることは間違いない。
今頃、「docomoの情報を教えてくれなかった総務省」を恨んでいるかもしれない。
「国に携帯料金を決める権利はない」の発言をしたKDDI(au)の社長の発言でプライドを傷つけられた総務省の仕打ちと考えるのは、IT小僧だけだろうか?
最後にKDDI(au)で避難された※をこのブログの最後に記しておきます。
※1 このブログは、IT小僧の勝手な妄想なので事実とは一切関係がありません。
※2 このブログは、事実に基づいたものではなくフィクションの要素も含んでいるので読み物として楽しんでください。
※3 どこかの企業、団体、機関などを避難するものではありません。
どこかの料金プランのような※は少し足らないので申し訳ない。
次回のIT小僧のブラック時事放談もお楽しみに
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