Zoom会議中、あなたの顔が突如“金色の水中に浮かぶジュリアス・シーザー”になったらどうしますか?
今、ライブ映像がAIによってその場でサイケデリックな異世界に変わる――そんなSFのような未来が、もう現実になっています。
話題のスタートアップ「Decart」が生み出した映像加工AI「Mirage」は、テキスト入力ひとつであなたの動画を“宇宙旅行”にも“アニメ世界”にも変える魔法のツール
これからのライブ配信は、ただ映すだけじゃない。“魅せる”時代へ突入したのです。
AI映像加工モデル「Mirage」とは、どんなものなのか?
海外のニュースなどを参考にして記事にしました。
目次
Zoom会議が“水中のローマ帝国”に!?
2025年7月、スタートアップDecartが開発した驚異的なAIモデル「Mirage」が、ライブ映像加工の世界に革命を起こしました。ユーザーがZoomで自己紹介しながら「金色」「水中」「ローマ帝国」などのプロンプトを入力すると、画面上の本人がまるで“ポンチョを着た水中のシーザー”のように変貌。AIがリアルタイムで映像をシュールな世界へと変換してしまうのです。
その名は「Mirage」―映像をリアルタイムで加工するAI
この「Mirage」は、OpenAIの「Sora」のような映像生成AIの延長線上にありながら、ライブ配信をリアルタイムで加工できるという点で次元が違います。しかも、20fps・解像度768x432・遅延わずか100msという軽快な処理能力を誇り、TikTokやInstagramの動画投稿にも対応可能なクオリティ。
Webで試せる!アニメ風からサイバーパンク、ヴェルサイユまで
Decartはすでに一般ユーザー向けにWebアプリとスマホアプリを公開しており、YouTubeの動画を「アニメ風」「ドバイ」「サイバーパンク」「ヴェルサイユ宮殿」などのテーマで加工可能。ゲーム映像も変換できるので、配信者や実況系YouTuberにも注目されています。
未来のゲームエンジン「Oasis」も公開
Decartはさらに、2024年にマインクラフトのような生成AIゲーム「Oasis」を発表。このゲームでは、ユーザーの行動に合わせてAIが世界を生成。まさに“ライブで進化するゲーム”という未来型ゲーム体験が現実のものとなっています。
処理性能を極限まで高める裏側
Mirageは、NVIDIA製チップの性能を最大限に引き出すために、低水準言語でコードを最適化。さらに、AIモデルの一貫性を保ちつつ、瞬時にエラーを修正する自動補正機能も搭載。今後はフルHDや4Kへの対応も進行中とのこと。
懸念される“幻覚”と“人種変換”
リアルタイム生成ゆえの“揺らぎ”や“指が6本ある”などの奇妙な表現、さらにはユーザーの人種が勝手に変更されるなどの問題も指摘されています。しかし、Decartの創業者ディーン・ライターズドルフ氏は、買収にも応じず独立を貫く姿勢。「目指すのは1兆ドル企業、またはユーザー1兆人だ」と宣言しています。
まとめ:ライブ配信も“編集”する時代へ
今後、MirageのようなAIがZoom、YouTube、TikTok、Twitchなどあらゆる映像コンテンツにリアルタイム編集の自由をもたらすことは間違いありません。AIが“現実の皮を剥がす”その先に、どんな映像世界が待っているのか——私たちもすぐに体験できる時代は、もうそこまで来ています。
ひとりごと
たった数年で一気にSFの世界に突入した(ような気がします)
テクノロジーの進化がここ10年で劇的にスピードアップしているんだけど
だとスター・トレックのホロデッキ(英: holodeck)はいつごろ実現できるのだろうか?
そこまで自分は生きていないことは確実なんだけどね