盛者必衰 平家物語ではないですが、
スマートフォンシェアで1位のSamsungを追い上げていたHuaweiに激震が走った。
米グーグル、ファーウェイとの一部ビジネス停止=関係筋
https://jp.reuters.com/article/huawei-tech-alphabet-idJPKCN1SP0ST
SIMフリースマートフォンで絶好調のHuaweiは、米国によりGoogleのサービスなどを使わせない処置に踏み切りました。
2018年国内SIMフリースマートフォン販売台数No1のHuawei P20 liteと世界最高峰のカメラ性能をを持つ P30 Proを発売を前にして米国 vs 中国の貿易問題に巻き込まれてしまったHuawei(ファーウェイ)
これから、どのような状況になるのでしょうか?
今回のIT小僧の時事放談は、
Huaweiショック! SIMフリーの勢力図が変わる。
と題して、スマートフォンのリスクについて考えてみました。
小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとまました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
最新ニュース
Android Qへのアップデートの可能性
Abdroud Qへのアップデート情報が出てきました。
Huawei P30 Pro
Huawei P30
Huawei P30 Lite
Huawei Mate 20 Pro
Huawei Mate 20
Huawei Mate 20X 5G
Huawei P20 Pro
Huawei P20
Huawei P Smart 2019
Huawei P Smart+ 2019
Huawei P Smart Z
Honor 20 lite
Honor 20
Honor 20 Pro
Our commitment to you, our UK fans. Further information can be found here: https://t.co/6qKGIL2OB4 pic.twitter.com/V5Af6EraaY
— Huawei Mobile UK (@HuaweiMobileUK) 2019年6月20日
Android Qのベータ版が配信されるということになると、今所有している人も安心かもしれない。
まだ、3キャリアは、発売延期となっているのですが、どうなるか引き続きチェックしてご報告します。
スマートフォンの実売台数ランキング
1位 iPhone 8 64GB(SoftBank)
2位 iPhone 8 64GB(au)
3位 Xperia 1 SOV40
4位 Xperia XZ3 SOV39
5位 iPhone 6s 32GB(Y!mobile)
6位 iPhone XR 64GB(SoftBank)
7位 iPhone XR 64GB(au)
8位 Pixel 3a(Softbank)
9位 AQUOS sense2 SHV43
10位 Xperia 1 SO-03L
19位 P30 lite
集計期間:2019年06月10日~06月16日
逆風に中で P30 liteが19位にランクインしています。
国内販売が、オフィシャルページとAmazonだけに限定されている状況のなかで健闘しているといいと思います。
[amazonjs asin="B07R58V3B6" locale="JP" title="HUAWEI P30 Lite ミッドナイトブラック SIMフリースマートフォン 【日本正規代理店品】"]
中国政府 関税率を、5%~25%に引き上げる報復措置を発動
【6月1日 AFP】中国政府は1日、米国からの輸入品600億ドル(約6兆5000億円)相当に対する関税率を、5%~25%に引き上げる報復措置を発動した。
米政府は先月、中国からの輸入品2000億ドル(約21兆7000億円)相当に対する追加関税をそれまでの倍以上となる25%へと引き上げていた。(c)AFP
https://www.afpbb.com/articles/-/3227922?cx_part=top_topstory&cx_position=1
こじれる一方の米中関係、今月末のG20会議で進展はあるのでしょうか?
米中間で交渉中の貿易協定に「含まれる可能性がある」
【5月24日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は23日、安全保障上の脅威と見なしてきた中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)について、米中間で交渉中の貿易協定に「含まれる可能性がある」と述べた。同社をめぐる争いを、初めて米中貿易戦争と関連付けたことになる。
https://www.afpbb.com/articles/-/3226546?cx_part=theme-latest
中国政府は、米側の措置は同社に対する「いじめ」だと非難
ここまで厳しくやるとは、米国は、本気だ!
次のターゲットは、日本だけど、スマートフォンに関して言えば、無風だな・・・
ファーウェイ製スマホ発売延期
2019年5月22日
ファーウェイ製スマートフォン
au・SoftBank 発売延期
docomo 予約中止
新たな発売時期は『未定』
Huawei新製品発表会
2019年5月21日
Huawei新製品発表会が行われた。
中国の通信機器最大手であるHuawei(華為技術)の呉波ファーウェイデバイス 日本・韓国リージョンプレジデントのコメント
「米国政府の決定は誰の利益にもならない。ファーウェイと提携している米企業に巨額の損失を与え、米国内の数万人の雇用に影響を及ぼし、グローバルのサプライチェーンを破壊する」
「ファーウェイはこの件について早急に解決策を見つけ対応していく」
米国政府の決定に伴って、Googleのスマホ向けOS「Android」や「Gmail」などGoogl製アプリがファーウェイに提供できなくなるとの米報道に対して
「これまで販売してきたスマホやタブレットには今後も継続的なセキュリティーアップデートを提供し、アフターサポートが影響を受けることはない」
と断言した。
発表会での
Huawei P30/Pro/Liteには、一般的なAndroidスマホと同様に「Gmail」や「Google Play」などGoogle製アプリがプリインストールされていた
「日本の消費者の皆様には安心して使ってほしい」
「当社は日本の皆様のために優れたサービスを提供できるよう、今後もソフトウエアのエコシステムの発展に貢献する」
IT小僧:記者からの質疑応答なし、取材も中止
発売中、次回発売予定は、これまでどおり
発売済みの製品に対して、継続的なセキュリティーアップデートを提供
ということで 今すぐ、どうこうということはなさそうです。
Huaweiショック!
米国は、HuaweiにGoogleのサービスなどを使わせない処置に踏み切りました。
米国商務省はファーウェイとその関連企業70社をブラックリストに加え、米国政府の承認を受けず米国のサプライヤー取引を行うことを禁ずると発表した。
2019年5月20日最新ニュース
ロイター(一部抜粋)
Alphabet Inc’s Google has suspended business with Huawei that requires the transfer of hardware and software products except those covered by open source licenses, a source close to the matter told Reuters on Sunday, in a blow to the Chinese technology company that the U.S. government has sought to blacklist around the world.
Huawei Technologies Co Ltd will immediately lose access to updates to the Android operating system, and the next version of its smartphones outside of China will also lose access to popular applications and services including the Google Play Store and Gmail app.
要点としてこんな感じです。
Googleはオープンソース・ライセンスのものを除き、Huaweiに対してのハード及びソフトの提供を中止
その結果、ファーウェイ製スマートフォンのOSアップデートは、なくなる。
中国以外で販売されるHuaweiの次期モデルからGoogleプレイストアやGmailなどが使用できなくなる。
また、Googleの発表では
We are complying with the order and reviewing the implications. For users of our services, Google Play and the security protections from Google Play Protect will continue to function on existing Huawei devices.
こんな意味
ファーウェイ製のスマートフォンの既存ユーザーはグーグルのソフトウエア配信サービスである「Google Play」や、セキュリティーアップデートなどを提供する「Google Play Protect」などを利用できる。
既存ユーザーに関しては、提供するけど、新製品からは、提供しない。
このままだとHuaweiの次期スマートフォンは、事実上、販売不可能となります。
Googleのサービスが使えなければ、中国以外では、使えないと言っていいでしょう。
今後は、わかりませんがHuaweiショックは大きなダメージなり、現在、販売されているものも敬遠されるのも必須
Androidユーザーは、他のメーカーに乗り換えれば済むだけなのですが、中国側は、このままでは、終わらないはず
中国の報復は、必ずあります。
また、Xperia、SHARP、ASUS、Samsungなどのスマートフォンに乗り換えが増えると予想され
SIMフリーの販売数が、どのように推移するか注目です。
iPhone
iPhone 8は、昨年、もっとも売れたスマートフォンで指紋認証付きの従来からあるカタチのiPhoneです。
iPhone Xからはじまった指紋認証を捨てたiPhoneは、従来のテクノロジーをいきなりなくしてしまうと言う、Appleの過去の歴史からすれば、
「あるある」な事象ですが、Apple社が、マイナーだった時代ならともかく、多くの人が手にしているiPhoneを販売している、今のApple社では、意味合いが違います。
iPhoneのボタンは、単なる機能ではなくiPhoneをiPhoneとして象徴しています。
その象徴(ボタン)を無くし、指紋認証を無くした影響は、とても大きい。
SHARP AQUOS sense2
SHARP AQUOSは、おサイフケータイと防塵&防水というのがアピールポイントです。
Huaweiより、1万円ほど高価ですが、おサイフケータイ搭載と防塵防水は、必須アイテムとなっている人も多いでしょう。
[amazonjs asin="B07M969MFS" locale="JP" title="シャープ AQUOS sense2 SH-M08 ホワイトシルバー5.5インチ SIMフリースマートフォン[メモリ 3GB/ストレージ 32GB/IGZOディスプレイ] SH-M08-S"]
Xperia
新機種 Xperia 1の登場とともに在庫整理で大きく値段が下がったことで売れてきたという理由です。
値段が適切であれば売れるということが証明されることになりました。
[amazonjs asin="B07PMWGPF3" locale="JP" title="Sony Xperia 10 Plus (I4293) 6GB / 64GB 6.5インチLTEデュアルSIM SIMフリー 並行輸入品 (Navy/ブルー)"]
かつて世界市場で戦っていたXperiaは、多くの国で撤退しています。
最盛期では、年間5000万台を越えていましたが、2018年の売上台数は、650万と落ち込んでいます。
今回、発売するXperia 1もディスプレイが細長いだけで他社のスマートフォンと比べると
「やっと背中がかすかに見えてきた程度」
高給スマートフォンでは、当たり前のように搭載されているワイヤレス充電機能もありません。
そして、未だに発売日が決まっていないのです。
Androidが安定しないというのは、過去の話
Huawei P20 litehaは、2万円台
SHARP AQUOS sense2は、3万円台
ZenFone Live 1万円台
格安SIMのキャンペーンだと更に安くZenFone Liveが、1万円そこそこで購入できます。
[amazonjs asin="B07L1BVXJ5" locale="JP" title="ZenFone Live (L1)【日本正規代理店品】 5.5インチ / SIMフリースマートフォン/DSDS/トリプルスロット/ローズピンク (2GB/32GB) ZA550KL-PK32/A"]
そんな、安いスマートフォンじゃ 満足に動かないし、Androidはリスタートが多いだろう!
なんて言うのは、最近のAndroid端末を知らなさすぎます。
SHARP AQUOS sense2などは、リアルタイムの重いゲーム以外ならば、ブラウザ、メール、メッセージ、音楽、動画などは、ストレスは、ほとんどありません。
リスタートばかりで「Androidは、安定していない」というのは、昔の話
IT小僧の家族が使っている SHARP AQUOS sense2は、購入してからシステムのバージョンアップ以外、一度もリスタート無しで4ヶ月が過ぎようとしています。
それでいて、遅くなったとか言う現象はありません。
すでにiPhone並の安定性を持っていると言ってよいでしょう。
Androidのリスク
Android端末は、数多くのメーカーによって製造販売されています。
売りっぱなしのメーカーも多く、セキュリティアップデートもされないところも多いのです。
「セキュリティアップデートこそ Androidのリスク」です。
しかし、Androidは、他のメーカーに乗り換えれば済むだけなので「この問題は回避」することができます。
「複数メーカーで製造販売しているメリット」です。
また、GooglやSHARPの端末のように3年程度のアップデートをコミットしてくれるメーカーもあるのでそれらを選択すればリスクは回避されます。
iPhoneのリスク
iPhoneに関してもリスクがあります。
iPhoneが、ランキング一位から落ちたと言ってもiPhone全体の売上は、トップを維持しています。
しかし、最も売れているのが、最新機種ではなくiPhone 8、iPhone 7そして64Gと言う最小スペックのモデルばかり。
最新機種のiPhone XRどころか、1世代前のiPhone XもiPhone 8より売れていないことも事実です。
iPhoneは、iPhone 8が完成形でそれ以上のFaceIDなどの高機能は、
「10万円近いおカネを出してまで必要がない」
という市場の回答かも知れません。
スマートフォンの寿命は、バッテリーの劣化です。
3年程度で劣化が発生することは、以前、Apple社からコメントがありました。
iPhoneを使い続けるには、
- 最新のiPhoneを10万円を出して買い替え
- バッテリーを交換してリフレッシュ
- 値ごろ感が出てきた、古いバージョンに買い替え
- 中古市場で探す。
という4つの選択肢があります。
どれを選ぶかは、予算と使用目的で各個人で決めるしかありません。
また、新品で入手できるiPhone 8もいつ製造中止になるかわかりません。
iPhoneというスマートフォンは、Apple社しか製造していないためApple社の意向によるところが大きく、Apple社がNGと言ったものは、使えなくなるのです。
指紋認証をなくしてFaceIDだけにしたというのもApple社の意向
決済の方法もApple社の意向によるもので、いつ仕様がかわるかわかりません。
Appleのサービスも同じことで、映画、書籍なども暴力シーンやセクシャル系は、排除される傾向があるでしょう。
一度、iPhoneを使い始めると、Apple社の決めた範囲のなかだけしか動けません。
「Apple社の決めた範囲のなかから出られないことが、iPhoneを選択するリスク」です。
iPhoneが高価なブランド戦略を取ったのは、Apple社の利益確保のためであり、決して顧客のためではないでしょう。
この先、ブランド戦略をApple社が続けるとしたら、
今後も「高価なiPhoneを買い続けなければならない」という状況が続きます。
Apple社が、5万円以下の低価格iPhoneを発売すれば、この問題が解決しますが、Apple社の利益は、確実に減ります。
iPhone XRなどの高価なモデルが売れなくなることは確実となることをApple社が実施するでしょうか?
いまこそ、iPhone SEのような5万円以下のモデルを発売すべきだと思っています。
みんなが、待っているのは、
「チタン製のクレジットカード」
ではないはずです。
まとめ
iPhoneは、簡単で扱いやすく、ほぼメンテンナスフリーで素晴らしいスマートフォンです。
しかし、製造販売メーカーが、1社だけということで、その1社の意向に従わなければなりません。
AndroidもGoogleの意向次第で同じですが、端末の選択ということでは、色々なメーカーから選ぶことができます。
そこがiPhoneとの大きな違いです。
Huaweiに関しては、事実上、スマートフォンの新機種の販売ができなくなり、SIMフリーのスマートフォン市場の勢力図が大きく変動するでしょう。
また、中国側の報復としてiPhoneを人質?に使って来る可能性もあるのでしばらくは、要注意が必要となるそうです。
最終的には、GoogleのPixel 3/3aシリーズが、一番安全という結果になるかも知れません。
スマートフォンの世界でここまで政治が関わってくるとは、予想外でした。
これで中国製のスマートフォンが危ないというのは、早計と思いますが、大きな影響が出ることは間違いがありません。
最悪、日本市場からの撤退もなくはない。
しばらくは、情報に注意して大きな情報を掴んだらブログでお知らせいたします。