ブラックなハッカーとホワイトなハッカーは紙一重と言います。
ハッキングされた会社が、ハッキングした人を雇って 攻撃してくるハッカーを防御する。
なんてことが当たり前な業界において 「これは雇ってはダメでしょ」という事件が発覚しました。
いつものようにGigazineの記事を見てみよう。
セキュリティ企業が雇ったリモートワーカーが実は北朝鮮のハッカーだった
Gogazine 2024年07月25日
セキュリティソフトウェアを開発する「KnowBe4」で、ソフトウェアエンジニアとして採用した人物が実は北朝鮮のハッカーだったことが報告されています。
How a North Korean Fake IT Worker Tried to Infiltrate Us
https://blog.knowbe4.com/how-a-north-korean-fake-it-worker-tried-to-infiltrate-usSecurity Firm Discovers Remote Worker Is Really a North Korean Hacker | PCMag
https://www.pcmag.com/news/security-firm-discovers-remote-worker-is-really-a-north-korean-hackerフィッシング攻撃やサイバー攻撃の脅威についてのセキュリティ意識向上プログラムを開発するKnowBe4では、ソフトウェアエンジニアを募集していました。KnowBe4では、求人の応募者に対して履歴書の提出を求めたり、リモートでの面接を複数回実施したり、身辺調査を行ったりしており、ある応募者がこのプロセスをクリアしたとのこと。
晴れてKnowBe4のリモートソフトウェアエンジニアとして採用されたこの従業員に対し、KnowBe4はMacを支給しました。
しかし、Macが従業員の元に到着した直後、Macにマルウェアのロードが開始されたことが確認されました。KnowBe4はマルウェアによって内部システムが危険にさらされる前に当該Macの活動をリモートで抑制したとのこと。KnowBe4が当該従業員に連絡を取ると、従業員は「速度の問題を解決するためにルーターガイドの手順に従っていました」と報告。しかしその後の調査で、当該従業員が「セッション履歴ファイルを操作する」「有害なソフトウェアを転送する」「Raspberry Piを用いてマルウェアをダウンロードする」といった不正行為に及んでいたことが明らかとなりました。
その後、従業員が電話に応答することはなかったとのこと。
FBIとGoogleのセキュリティチームであるMandiantと合同で行われた調査の結果、当該ソフトウェアエンジニアは、実はIT労働者を装った北朝鮮のハッカーだったと結論付けられています。KnowBe4は「この従業員はVPN経由で北朝鮮からアクセスしていた」と報告しました。
北朝鮮のハッカーにとってリモートソフトウェアエンジニアという役職に就くことは、企業の機密情報を盗み出し、新たな攻撃の手法を考案する上で重要な手段となっています。これまでにもFBIが「アメリカなどの外国企業と契約を結んだ数千人の北朝鮮人が、年間数億円もの賃金を秘密裏に北朝鮮に送金している」との調査結果を報告しています。
数千人の北朝鮮人が身分を偽って他国でリモートワーカーとして働いているとFBIが警告、賃金は北朝鮮に送金してミサイル計画に - GIGAZINE
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セキュリティ企業が雇ったリモートワーカーが実は北朝鮮のハッカーだった - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20240725-north-korean-hacker-remote-worker/
「アメリカなどの外国企業と契約を結んだ数千人の北朝鮮人が、年間数億円もの賃金を秘密裏に北朝鮮に送金している」
なんて物騒な話も出てきています。
従業員はVPN経由で北朝鮮からアクセスしていた
世界中から優秀な人材を集めるとしたら リモートワークという手段を使うわけですが、面接もリモートで行うことになります。
自分もエージェントとの面接でリモートを使ったことがありますが、先方はどうやって自分を本人として認識していたんだろうか?
今回のように動画もフェイクで流すこともできるし 接続IPなんていくらでも偽装できます。
そうなると 誰が仕事をしているかなんて???
もっとも直接面接したってフェイクの可能性も否定できないし
こうなるとDNA鑑定でもしないとダメな時代がやってくるかも知れませんね