※本ページはプロモーションが含まれています

IT小僧の時事放談

ネットの中立を考えてみよう

2018年1月25日


米国のネット世界で一番ホットな出来事は、「ネットの中立性問題」ではないでしょうか?

日本では、まったくと言っていいほど報道されていませんが、「米連邦通信委員会(FCC)」が、発表した
「インターネット上のコンテンツを平等に扱う「ネット中立性」に関する規制を撤廃する方針を固めた」
という案件に関してデモや訴訟問題が起きています。

オバマ政権化で決定した「ネットの中立性」が、「わずか2年で撤廃の方向」という展開になっています。

今回の「IT小僧の時事放談」では、「ネットの中立を考えてみよう」を題材に今後どのような展開に発展するか考えてみよう。



ネットの中立性問題とは?

以前のブログでも紹介したのですが、簡単に言うと以下のようになります。

「インターネットのプロヴァイダーがコンテンツをブロックしたり、速度を遅くしたり、コンテンツを高速に配信するために割り増し料金を払う会社に「追い越し車線」のような優先サーヴィスを提供することを禁じたものである。」

具体的には、
「自社と契約した人に対して自社のコンテンツは、高速に配信するけど他社のコンテンツは、遅くしてもいいよ」
ということになります。

ネット中立性規制の撤廃で大騒ぎ

ネット先進国? 米国では、「ネット中立性」について揺れ動いています。 あれ? 「ネット中立性」と言ってもピンとこないかも知れませんが、米国では、このネット中立性について訴訟もおこるなど騒ぎになっていま ...

上記のブログも読んでいただけるとさらに詳しくわかると思います。

今どうなっているか?

州単位で訴訟が発生、デモも起きています。

モンタナ州の知事が行政命令でネット中立性規則をISPたちに強制へ
http://jp.techcrunch.com/2018/01/23/2018-01-22-montana-governors-executive-order-could-force-isps-to-follow-net-neutrality-rules/

モンタナ州のSteve Bullock知事は、地方行政の官僚主義をぶち破ってISP(インターネット・サービス・プロバイダー)たちに、それまでのネット中立性規則を守るよう強制する。

ついに行政命令まで発行されました。
訴訟は、時間がかかります。
しかし「行政命令」は、「知事が署名したことで有効になります。」

あとに続く州は出てくるのでしょうか?

集中砲火 米連邦通信委員会(FCC)

米連邦通信委員会(FCC)の方針が、この問題を引き起こしたきっかけですが、ここにきて「意外な展開」を見せ始めました。

FCCは1月18日、家庭用固定ブロードバンドの定義をこれまで通り毎秒25メガビットとすることを明らかにしたほか、モバイルブロードバンドに関して毎秒10メガビットという新たな基準を設けた。

FCC委員長のアジット・パイは声明で、「依然として非常に多くのアメリカ人が高速インターネットにアクセスできない状況にあります。FCCはわたしのリーダーシップの下でも、情報格差を解消しアメリカ国民すべてに平等な機会をもたらすことを最優先課題としていきます」と述べている。

おやおや?
中立性は、撤廃するけど「最低ラインをひきました」
ということですが、
「非難の沈静化させようとすることがミエミエ」
※あくまでも「私個人の見解」ですよ

わかりやすい米国と企業

オバマ→トランプ
民主党→共和党
と政権が変わってオバマ政権でおこなってきたことを全否定しはじめました。

米連邦通信委員会(FCC)が180度方針を変えてきたのも「政治の圧力」によるものです。

しかし、米国は、わかりやすいなぁ・・・

税金問題で訴訟になりそうな問題やバッテリー問題でが、批判をかわすため「国内に投資」するとか「マララ基金と提携して女子教育を支援」と言い出したり、

Appleはこれからの5年間で、米国内で3500億ドルの投資をすることを誓った

マララ基金と提携して女子教育を支援

セキュリティ問題が表面化出てくる前に持ち株を売るCEOだったり

映画:007の悪組織のようなセキュリティ脆弱性 Spectre/Meltdown問題

2018年お正月から ジェームズ・ボンドで有名な007(ダブル・オー・セブン)の悪組織のような名前のセキュリティ問題が発生しています。 その名も「Spectre」そして「Meltdown」この2つがI ...

急すぎて驚きです。
※あくまでも「私個人の見解」ですよ

 

今回の問題は、政治の問題であって、それ以外のことはありません。
インターネットプロバイダ(インターネット接続業者、キャリアも含む)のロビー活動の成果かと思われます。

米連邦通信委員会(FCC)が、悪玉にされていますが、きっと見返りがあるんだろうな
※あくまでも「私個人の見解」ですよ

まとめ

今のところ、日本では、このような「ネットの平等」に関して何もないと思いますが、同じようなことは、世界中で発生する可能性があります。

米国のキャリアが、接続業者からコンテンツ業者へと変わりつつあります。
いわゆる「土管事業」からの脱却を目指しています。
理由は、儲からないからです。

日本のキャリアでは、docomo,auが動画配信に力を入れています。
自分は、キャリアに縛られたコンテンツは、好きではないので使っていませんが
万が一同じような状況になったらどうなるのでしょうか?

キャリア回線で接続していたら「Netflix」「Amazonプライムビデオ」だけ遅くなるとかあるのでしょうか?

もし、このような規制が発生したら、米国のネットサービスから「猛烈な外圧」がかかって規制には、ならないと予想しています。

国家が、ネット規制をしているところもありますから、米国の問題などたいしたことはないかも知れません。

この国だけは、「ネットに接続する自由と中立」を守ってください。
いつも、苦言を呈していますが、「総務省」頼みますよ。

参考資料
Techcrunch
http://jp.techcrunch.com/

Wiread
https://wired.jp/

スポンサーリンク

-IT小僧の時事放談
-

Copyright© IT小僧の時事放談 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.