今から40年前 1970年代の少年ジャンプは、小学生の必須アイテムでした。
「集英社ビルが改装出来たのは『リンかけ』人気のおかげ」
という言い伝えがあるそうです!
伝説のボクシング漫画「リングにかけろ」を読み返しました。
今回の「小僧のおススメ」は、「フィニッシュブローが命! リングにかけろ」をご紹介します。
作者 車田正美
出版社 日本の旗集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 1977年2号 - 1981年44号
スポ根マンガから路線変更、そして大ヒット!
貧しい家庭に育った高嶺竜児が、亡き父(プロボクサー)の遺志を継いで世界チャンピオンを目指して、姉の教えを受けながら成長するスポ根漫画
のはずであった
ところが、コミックス6巻目あたりから、様子が変わってゆきます。
日本Jr.チャンピオン(中学生ですよ)を勝ち取った高嶺竜児の前に次々と強敵が現れ始めます。
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目次
日米決戦編
アメリカのジュニアが日本ジュニアに挑戦してきます。
少年誌のよくあるパターンで戦った相手が仲間に鳴って次の強敵と戦うことになる
という王道に沿った展開で「黄金の日本Jr.」が結成されます。
この黄金の日本Jr.の5人が中心となってストーリー展開されます。
ボクシングの描写は、最初は細かく書かれていましたが、フィニッシュブローで勝負が決するということになるため試合の描写がほぼ省略
ほとんどの試合が、フィニッシュブローの打ち合いで勝負が決してしまいます。
フィニッシュブローの破壊力がはんぱなく、パンチを受けた人間が、会場の外に飛ばされるという凄まじいパワーです。
リアルなボクシング漫画である「明日のジョー」「はじめの一歩」とは、まったく違うのでリアルを期待したら幻滅するのでファンタジーと思ってください。
この漫画は、スポーツではなく、敵を倒す決闘漫画と思って下さい。
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結成!黄金の日本Jr.
日本Jr.チャンピオンになる過程で戦った5人
高嶺 竜児(たかね りゅうじ)
主人公で姉の「菊」と一緒に世界チャンピオンを目指すというのが基本ストーリー
基本フックですべてスクリュー系パンチ
フィニッシュブロー
- ブーメランフック
- ブーメランスクエアー
- ブーメランテリオス
- ウイニング・ザ・レインボー
ブーメランフック以外は、説明はありません。
右か左かぐらいの違いです。
ウイニング・ザ・レインボーは、アッパーでした。
剣崎 順(けんざき じゅん)
高嶺 竜児 最大のライバル
ボクシングの実力は、高嶺 竜児より遥かに強いと思われます。
フィニッシュブロー
- ギャラクティカマグナム
- ギャラクティカファントム
右か左の違いだけです。
姉の「菊」とむすばれるけど・・・
香取 石松(かとり いしまつ)
ケンカボクシングで日本Jr.の斬り込み隊長
フィニッシュブロー
- ハリケーンボルト
- スパイラルタイフーン
空中戦専門 小さな身体を生かすには、空中戦しかなかったからです。
志那虎 一城(しなとら かずき)
実家は志那虎陰流の剣術道場
剣術の修行の途中右腕が使えないが、神業デフェンスで相手に打たせないという技を持つ
フィニッシュブロー
- ローリングサンダー
- スペシャルローリングサンダー
- 円月拳
河井 武士(かわい たけし)
ピアニストであり姉からボクシングとピアノを習っていた。
美形キャラで人気があった。
フィニッシュブロー
- ジェットアッパー
- ジェットラベンダー
影道編
日本ボクシング会の影の存在が突如登場、日本Jr.と戦うのだが、正直ボクシングではなくただの決闘となります。
影道 殉(しゃどう じゅん)、剣崎 順(けんざき じゅん)の双子の弟という設定で日本のボクシングの影の団体?で何を目的だったのかよくわからない。
次の世界大会への準備だったのか? とも思わせる展開であった。
世界大会
このあたりから、漫画の人気が急上昇
各国代表のキャラが濃くて当時の日本人が持っている外国のイメージを具現化しています。
フランスJr.
ナポレオン・バロア
貴族です!ベルばらの世界そのもの
ドイツJr.
何と言ってもこのチームが際立ったキャラクターです。
コンピュータを使って相手を分析したり、IQ300の天才が補佐役でいたり、いまだったらちょっと問題になりそうなコスチュームだったり応援団だったり、当時のドイツがどういうイメージだったのかよくわかります。
イタリアJr.
マフィアの息子がリーダー
イタリアの対戦相手が棄権するというなぞのチーム・・・
というより 暴力団そのもの
ギリシアJr.
決勝の相手が、ギリシャである。
ほぼ、全員がギリシャ神話そのもの
作者の車田正美氏は、ここで次回作の「聖闘士星矢」を思いついたのではないか?
とにかく強い!
と思ったのですが、彼らの背後には、さらなる強敵 ギリシャ12神が待ち構えています。
どうみても「聖闘士星矢」の予告編
各チームリーダーにもフィニッシュブローがありますが、その名前が素晴らしい!
絶賛です。(ほめてます)
さらなる強敵が登場
ギリシャJr.の背後にはさらに強敵が待っています。
すでにボクシング漫画であることを忘れるような超人のような敵が登場します。
この後は、実際に読んでみてください。
剣崎 順と高嶺 竜児がこのあとどうなってゆくのか?
高嶺 竜児の姉「菊」は、どうなるのか?
感動の最終回が待っています。
見どころ満載のストーリーです。
特に世界戦が面白く、各国のキャラとフィニッシュブローを楽しみましょう。
このボクシング漫画が、後の「聖闘士星矢」に繋がるような気がしますので
「聖闘士星矢」ファンもぜひ読んでいただきたい。