人が足らなくて事業が続けられない。
AIは、人類の補助なので仕事を奪われることはない。
以前、このブログで「ひとあまり」について記事にしました。
ブログでは、
「街に大量の失業者があふれる日も近いかも知れません」
と結論づけたのですが、三菱総研が2030年を試算して驚くべきことを発表しました。
今回の日本のIT屋に一言では、
AIと外国人に仕事を奪われる日 2030年を試算 三菱総研調査考察 第一弾 海外に出る準備を始めよう。
と題して、これからのITエンジニアに必要なものについて考えてみました。
小難しい話をできるだけわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
人あまり
以前ブログで書いた「人あまり」についておさらいします。
内容は、以下の仕事がAIによって取って代わられてしまい、大量失業の時代がやってくる。
「単純作業」
「事務処理」
「接客業(特に案内)」
「AIによるプログラミング」
しかし、 日本人は、これまでも戦争、石油ショック、バブル崩壊などいくつかの経済危機に直面
産業構造の変革で大量失業を経験してきました。
しかし、日本は、その都度立ち上がり、どん底から立ち直ってきました。
そのためにも今から自己の能力を高めておく必要がある。
という話です。
このブログを書いていて
「そんな人手不足なのにありえない」
「AIは、人類のために面倒な仕事をしてくれるので人から仕事を奪ったりしない」
なんて言われると思っていました。
-
-
人あまりの時代
「人手不足」 うんざりするほどこのキーワードがニュースで流れています。 ワイドショー化しているニュース番組で人手不足が話題になることがよくあります。 ゲストコメンテーターと呼ばれる「芸能人」、「文化人 ...
しかし、三菱総研が2030年を試算した結果
「330万人の雇用が失われる」
と発表があったのです。
三菱総研が2030年を試算
三菱総合研究所が、2018年7月24日に
「2030年にかけて必要な人材の量や質を試算」
した結果を発表しました。
内容は、だいたい以下の感じ
2030年までにAI(人工知能)などのデジタル技術の進化で自動化・無人化が進む。これにより730万人の雇用が失われる。デジタル技術の開発などで新たに400万人の雇用が生まれるが、差し引き330万人の雇用が失われるわけだ。
少子高齢化による労働人口の減少を加味しても「人材余剰は避けられない」(三菱総合研究所 政策・経済研究センター 山藤昌志 主席研究員)
2030年には事務職が120万人、生産職が90万人過剰になる。一方、専門技術職は170万人の不足が予測されると試算する。
抜粋 日経XTECH
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/news/18/02089/
AIの発達で事務職、生産職を中心に人員過剰になる。
これは、AIに限ったことなので
EVの爆発的普及による自動車産業構造の破壊が起こるため
製造分野:約80万人 を中心に雇用がなくなる可能性がある。
というブログも書きました。
-
-
全固体電池 開発競争 日の丸プロジェクト vs 米国ベンチャー 勝つのはどっちだ!
自動車向け駆動用二次電池世界市場、2035年には2019年比7.4倍の19兆7185億円 富士経済予測 村田製作所が、2021年初めに量産化と発表 全固体電池がここにきて一気に盛り上がりをみせている。 ...
単純計算でも200万人以上の雇用が失われる可能性があるということです。
AIと外国人労働者に仕事を奪われる
専門技術職が170万人不足と資産されていますが、自分は、専門職の多くもAIによって取って代わられる可能性もあると考えています。
税理士、会計士そして弁護士さえAIが発展すれば仕事を失うことでしょう。
AIで賄えないサービス業、介護など低賃金で日本人がやりたがらない仕事は、外国人労働者が受け持つかも知れません。
すでにコンビニなどでは、そうなりつつあります。
欧米も移民問題で頭を悩ませています。
企業の業務は、すべて、AIによって自動化され、お役所の仕事の大半もAIによって取って代わられます。
もっともお役所の仕事は、法律で守られているので10年後もあまりかわりなく「手作業、非効率、無駄」な仕事が続くはずです。
企業の一部も事務方が、抵抗するので非効率な部門が残りますが、そのような企業は、淘汰されることは、必然
「低コストのため企業は、積極的にAIを導入、人員削減まったなし」
ということになります。
企業に一生勤めることは、なくなり、少数の有能な人材とAIで企業を動かし、現場は、AIとロボットが作業
ビルの建築も人が少なくなり、ものは、すべて自動化で生産されます。
農業も工場化され人が手を出すことはなくなると思います。
そうです。
外国人労働者とAIにほとんどの仕事を持っていかれる可能性があるのです。
ベーシックインカム
そうだ、AIに喰わせてもらう
「ベーシックインカム」が、現実味になってきます。
ここまで極端なことには、ならないかも知れませんが、ここ10年あたりのテクノロジーの進歩を考えると
「ありえる」
と考えています。
すると人間は、どうすればいいの?
「やったーー 満員電車に乗らなくてもいいんだ」
「バカな上司に頭を下げなくてもいいし」
「安い給料でこきつかわれなくてもいい」
「時間は無限だ」
「遊びまくろうぜ」
というほど簡単ではないのが人間です。
「働く喜び」
「誰かのために仕事する」
という心の声が聞こえてくるはず
となるとボランティア的な仕事をする人が増えるでしょう。
人間は、暇に弱い動物なのです。
クラウド+AI+ERP
IT業界も劇的に変わるはずです。
業務系と呼ばれるシステムは、すべてクラウド+AI+ERPと呼ばれるものに置き換わるはず。
ERPとは、Enterprise Resources Planning の略であり、企業経営の基本となる資源要素(ヒト・モノ・カネ・情報)を適切に分配し有効活用する計画=考え方を意味します。 現在では、「基幹系情報システム」を指すことが多く、
要は、優れたパッケージのシステムに変わります。
業務に合わせて現場の意見を聞く、オリジナルなシステムの構築は、確実に消え去ります
なぜって、そんなオリジナルなシステムをつくってコストをかけるより、
「パッケージに業務を合わせるほうがコストが、かからないからです。」
企業は、コスト削減を第一に考えるので最初にリストラを考えます。
なぜって、リストラが一番コスト計算しやすいからです。
そこでEPRの導入を積極的に考えるでしょう。
そうなると、システムエンジニアの大半は、職を失います。
IT企業もほとんど消滅するかも知れません。
残るIT企業は、「ゲーム」「広告」「AI専門」の3部門になると予想します。
プログラマーもAIが作成する時代は、すぐに来ていると思います。
おっと、かなり暗い未来が待っていそうですね。
コミュニケーション能力
AIとロボットの産業に仕事を奪われても人間は、生きているはずです。
人間同士のコミュニュケーションは、形を変えても残るはず。
そうです。
AIとロボットが入リ込めない仕事があるのです。
自分が好きな「スタートレック TNG」というドラマでは、24世紀が舞台となっていて
すでに貨幣経済は、消滅、テクノロジーによって貧困の問題はなくなり
人間は、自己目標か、人類のために働いています。
ある者は、地球上で葡萄を育てワインを製造
ある者は、宇宙艦隊という組織で人類のため宇宙を探査
ある者は、小説を書き
ある者は、遺跡を発掘
所詮SFドラマですから、こんな理想郷ばかり描いていますが、一般の人って何をしているんだろう。
と疑問です。
AIやロボットではできないコミュニケーションという仕事が残りそうです。
「スタートレック TNG」では、外交は、人間(地球外人類)同士の直接話し合いになり、問題解決の多くは、ひとが話をしたり行動することで成り立ちます。
これからは、人間同士のコミュニケーションの時代となると予想しています。
IT業界は、人対人のコミュニケーション
IT業界に狭めて考えます。
数年後、IT屋さんの仕事は、増えると考えています。
ERPというすぐれたパッケージを使わないで高コストの業務システムを欲しがる企業があるからです。
経営者層の大半が、ITに詳しくないので彼らが主導権を握っている間は、今のようなゼネコン的な多重下請構造の労働は消えることはないはずです。
その後は、わかりません。
東京オリンピックの後、日本経済は、反動によって逼迫するはずです。
そのとき経営者層が、コスト削減に向かいリストラの実行すると、「ひとあまり」になるはず。
IT業界もSIer(システムインテグレーター)は、消滅の危機を迎え、下請け企業も連鎖倒産の危機におちいるはず
さらに、東京オリンピックの前後にわたって、米国、中国企業は、日本に参入してきます。
その時にITでメシを食うためには、外資とのお付き合いになることが必須となるでしょう。
前の章で「コミュニケーションの時代」と書きましたが、ITつまり「Information Technology」ではなく
「Real Human Technology」が求められてくると思っています。
最終的には、人対人のコミュニケーションが、重要視されるはず。
そのコミュニケーションの相手の多くは、外資企業となるでしょう。
最低限の英語は必須になる社会になって、話すことができない人は、職を失うことも考えられます。
世界に飛び立とう
20歳代のITエンジニアのみなさんには、語学の勉強を進めてほしい
ITで成功するために、規制だらけの日本ではなく特に米国で勝負をしてほしいと願っています。
スマートフォンもAIも日本は、負け組です。
どちらも米国、そして中国には、絶対に追いつくことはありません。
簡単です、国と企業の本気度が違うのです。
そんな国で細々とプログラムを組んでいるより、自分に才能があると思ったら海外に出ましょう。
そしてそこで必要になるのが、英語力なのです。
英語が話せて読めて書くことができるというのが、これからの技術者に必要な最低限の能力と考えています。
英語学習としてトライズをオススメします。
トライズは、1年で英語を身につけることができる英会話スクールです。 学習時間は週3回のレッスンを含め、1年間で1000時間。 一般的な英会話スクールと異なり、楽ではないからこそ確かな成果が出ています。 専属コンサルタン トとネイティブ講師が1年間日々しっかりサポートしますので、継続率も91.0%と非常に高くなっています。
自分は、この国のIT政策がとてもゆがんでいると実感しています。
これからの世代の人には、ぜひ世界で勝負していただきたい。
老エンジニアは、願っています。
まとめ
ベーシックインカムとか、リストラとか人あまりだとか、自分の妄想の範囲かも知れません。
しかし、世界は、想像以上に進んでいて、今後、日本市場を狙って一気に押し寄せる外国企業は増えると思われます。
どんなに防波堤を張っても防ぎきれないでしょう。
近い内に、AIだけではなく外国人との仕事の奪い合いになることが十分予想されます。
そんなとき、ITエンジニアとして生き残るにはどうしたらよいか?
秋に向けてじっくり考えることも大切だと思うのです。