IT小僧の時事放談

5分で充電できるテクノロジーが開発されたとき、電気自動車(EV)の時代がやってくる。

2022年の次世代自動車産業 異業種戦争の攻防と日本の活路 (PHPビジネス新書)

令和2年6月8日 日産自動車は、電気自動車を2023年度に6割まで引き上げると発表しました。

日産自動車は国内販売する自動車のうち電気自動車(EV)など電動車の比率を、2019年度の25%から23年度には6割に引き上げる。
日本経済新聞 2020年6月8日

今回のIT小僧の時事放談は、
5分で充電できるテクノロジーが開発されたとき、電気自動車(EV)の時代がやってくる。
と題して、電気自動車(EV)待ったなしの最新バッテリーテクノロジーを考えてみよう。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

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電気自動車(EV)待ったなし

エンジン搭載車販売禁止

欧州は、2030年から2040年をターゲットに、HEVとPHEVを含むエンジン搭載車両の販売禁止することが決定

CO2規制

米国 カリフォルニア州のZEV規制
EUのEURO(最新はEURO7)
中国のNEV
など、世界中でCO2削減の規制が厳しくなり、エンジン車を販売することが難しくなています。

自動車産業を続けるためには、電気自動車(EV)にシフトせざる得ない状況に追い込まれています。

でも、電気自動車(EV)の普及には、大きな問題が残っています。
充電時間です。

Formula E

FIA フォーミュラE選手権 (FIA Formula E Championship)
Formula E 電気自動車(EV)のF1に値するレースでは、ドライバー1名あたり2台のマシンを使用し、レース中にピットで乗り換えるという手法をとっていました。

2019/20年シーズンのフォーミュラEが11月22日に開幕。史上最多となる12チーム24台が参戦

2019-2019年シーズンからは、バッテリー交換のための乗り換えはなくなり、1台で完走することになった。

そして 2022年にデビューする第3世代レースカーの仕様では、超高速充電ステーションを使用して、約10分でフル充電するという試みが検討されている。

この超高速充電ステーションは、まだ一部の特殊な状況でしか使えませんが、もう少し、充電時間が短い、EV専用の公共充電ステーションも設置されはじめた。

充電時間 40分

テスラとポルシェは、最高出力250kWという公共充電ステーションの設置を開始した。

ポルシェの充電ステーション

この公共充電ステーションは、約40分でほぼフル充電が可能となっています。
日本でも日産自動車のディーラーや高速道路SAなどで充電スタンドを見かけることができるようになりましたが、現在の所、ガソリンスタンドより不便である。

これでは、電気自動車(EV)など普及する可能性は低いと思われる。

バッテリーの仕組み

バッテリーは、リチウムイオンの場合、電圧をかけることで
リチウムイオンが、正極から負極に流れることで充電されます。

放電は、その逆で負極から正極にリチウムイオンが流れることで電気が発生します。
つまり、負極は、電気のバケツのようなものと考えて下さい。

バッテリーについては、以前ブログで記事にしたので読んでいただければと思います。

超高速充電の研究

テスラ社をはじめ、世界中の多くの研究機関で、超高速充電、大容量のバッテリーの研究が行われています。

Enevate

南カリフォルニアを拠点とするバッテリー開発企業のEnevateは、2020年に
「5分で容量の75パーセントまで充電できるバッテリーを開発」
と発表
Enevate社 最高技術責任者(CTO)のベン・パーク氏は、
現在、メーカー各社と交渉中で2024年に電気自動車(EV)への搭載を目指している。

StoreDot

イスラエルのStoreDot社は、10分以下で充電できるEV用バッテリーの開発をしている。

Echionの研究チーム

英国のEchionの研究チームは、6分で充電できるリチウムイオンバッテリーを開発したと発表

グラファイト

前述した企業は、すべて負極側にグラファイトを使用しています。

グラファイトとは、簡単に言えば、黒鉛です。

正確には、グラファイト(graphite)石墨、黒鉛)は、炭素から成る元素鉱物です。

採掘場所としては、スリランカのサバラガムワ、メキシコのソノラ、カナダのオンタリオ州、北朝鮮、マダガスカル、アメリカのニューヨーク州などで商業的に行われている。
日本でも、かつて富山県で千野谷黒鉛鉱山が稼働

かつては、鉛筆にも使われているような素材です。
また、ロシアに見られる原子炉にも使われています。

グラファイト - Wikipedia

グラファイト

高速充電が実現した世界

バッテリーの進歩と高速充電のスタンドが、普及して5分で充電できるインフラができたとき、ほんとうの意味でエンジン車が消えるかも知れない。

いや、そんなことはないでしょう!

と思うかも知れませんが、ガソリンスタンドの利益が出なくて充電スタンドが儲かると慣れば、あっという間に電気自動車(EV)の世界が来るかも知れません。

そうなったとき、日本の基幹産業である自動車産業の未来は暗い。
思い切った事業転換ができなければ、日本だけエンジン車が走るという、ガラパゴス状態になるかも知れません。

自動車は、多くのパーツから成り立っています。
エンジンだけでもかなりの数のパーツがあり、それらは、下請け企業が製造しています。

電気自動車(EV)になった場合、自動車の部品の多くが変更になるため特にエンジンパーツを作ってきた下請け企業の仕事がなくなります。

トヨタ自動車は、現社長のもとで大きな改革をやろうとしています。

まとめ

現在の所

  • 電気自動車(EV)よりもエンジン社のほうが、取り扱いもよく航続距離も長い。
  • ガソリンスタンドも街のあちこちにあるので燃料切れに心配する必要があまりない。
  • ガソリンの価格も安く、ここで電気自動車(EV)にする必要はない。

かつて、iPhoneが登場した時に数年後にスマートフォンがこれほど普及したと予想した人がどれだけいたでしょうか?

同じように数年後に「あたりまえのように電気自動車(EV)」が販売されている日が来ているかも知れません。

先を読める投資家や起業家の皆さんは、とっくに準備をしているんだろうと思っています。

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