IT小僧の時事放談

夢より実を取ったSoftBankの5G戦略

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60分でわかる! 5Gビジネス 最前線

「2020年は、5Gの一年になる」

とか

「5Gは、未来を切り開く夢のテクノロジー」

なんて、携帯電話各社はもとより、トレンド雑誌やテレビのワイドショーでも5Gの文字が踊っていた。

そんなお祭り気分を「新型コロナウィルス」がふっとばしてすまった。
そんなこんなで 今では、誰も「5Gがぁ」言わなくなってしまいました。

今回のIT小僧の時事放談は、
夢より実を取ったSoftBankの5G戦略
と題して、他社が出し渋る5Gのサービスの対していち早く具体的内容を出したSoftBankの5Gについて考えてみよう。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

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SoftBank 5G 3月27日に開始

2020年3月5日、5G(第5世代移動通信システム)の商用サービスを3月27日に開始すると発表しました。

これは、日本の携帯電話事業者では初の商用5Gサービスの発表で「容量無制限」なんて盛り上がるかと思ったのですが、思い切り肩透かしを食らったような気がします。

  • 対象エリアは7都府県の一部地域に限られ、2020年夏までの計画を含めても地域的な広がりは少ない。
  • 容量無制限の定額制は見送り
  • 4Gの通信料金に月額1000円(税抜き)の5G基本料を加算
  • 5G基本料は2020年8月末までの加入であれば2年間無料

SoftBankらしからぬ消極的な発表であった。
もっとも基地局が、思ったより少ないということが関係していると推測される。

エリア

ソフトバンクが今回発表した5Gの通信エリアは、

東京都。大阪府、愛知県、福岡県、千葉県、広島県、石川県の7都府県の一部の市町村区に限られていた。
※2020年3月27日時点

例えば、東京都では千代田区と中央区の一部という非常に小さいエリアに限定
これでは、「楽天モバイル以上に使えない。」と言われても仕方がない。

2020年夏までの計画だと
東京都だと池袋や新宿など主要ターミナル駅周辺
東京オリンピック・パラリンピック会場が多く集まる台場・晴海地区などが加わる程度

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/03724/?P=2

秘策は、DSS

SoftBankは、電波が届きにくい 3.7ギガヘルツ帯、4.5ギガヘルツ帯という「ミリ波」を限定的にして

4Gと5Gでの周波数の共用できる「DSS(Dynamic Spectrum Sharing)」を採用を進めてきた。
このDSSは、エリクソン(Ericsson)と米クアルコムテクノロジーズ(Qualcomm Technologies)が共同で開発し世界中の通信事業者に展開しようとしている。

ざっくりいうと 現在の4Gの基地局を利用して5Gを展開するというもので
4Gは、700メガ~3ギガヘルツ帯とより電波が届きやすい周波数帯の既存基地局のソフトウエア更新で5G対応するという技術である。

これならば、5Gの電波が届きにくい 3.7ギガヘルツ帯、4.5ギガヘルツ帯の基地局を細かく設置するのではなくて一気に国内展開できるという利点があります。

このDSSという技術は、総務省も認める方針なので、docomoもauも同様に全国展開できる予定になっている。

DSS技術仕様は、リンク先を見てください。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000639224.pd

ミリ波は限定的

SoftBankは、5Gの中心周波数帯である 3.7ギガヘルツ帯、4.5ギガヘルツ帯を大きなイベント会場や駅周辺などに限定し、その他は、すべて DSSで5Gに対応する方針と推測される。

数百メートルおきに基地局を設置するのは、設置に時間がかかることとコストを考えると現実的ではない。

ならば、5Gの電波申請でdocomoやauと争うのはやめて、同周波数帯の割り当て申請をあえて減らして、より現実的な方法を探っていたわけです。

今回の5Gに関しては、DSSではなく ミリ波の基地局ですから、エリアが狭いのは当たり前なのです。

2021年度末までの2年で人口カバー率90%という目標

DSSにゴーサインがかかれば、SoftBankは、先行して準備していたため、一気に5Gが使える箇所が増えます。

もちろん docomoもauもDSSを進めているので3社揃って 一気に5G全国展開となるはずです。

楽天モバイルは、5Gで勝負と言っています。
しかし、4Gの基地局が未だに限定地域なため、docomo,au,SoftBankのように一気に展開できるわけではない。

基地局は、土木だ

「基地局は、土木だ」

SoftBankの関係者が言っているように基地局の効率的な設置と数が勝負になっています。

最新のソフトウェアテクノロジーとかクラウドと言っても物理的に電波を出す基地局がなければ、意味をなさない。

また、やみくもに基地局を増やせばいいというものではないことは、docomo、au、SoftBankは、経験上のノウハウが蓄積されている。

こう考えると楽天ECの取引会社に基地局を設置しまくって基地局数をいる楽天モバイルの無謀さがよく分かると思います。
衛星を使っての通信は、出資先のAST社は、やっと試験衛星を上げたに過ぎない。

衛星ネットに関しては、Space Xが、StarLink衛星を軌道上にばらまいていて稼働するのも近いと言われています。

SpaceXが60個の「Starlink衛星」打ち上げ成功 宇宙規模のインターネット接続プラットフォーム構築開始

メッシュWi-Fiが、普及し始めました。 複数のWi-Fi機器で負荷を分散させたり数多くのデバイスを接続させることができます。 メッシュWi-Fiの場合、親機があって 残りは、子機のようなものですが、 ...

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まとめ

SoftBankの5G発表は、とりあえずの様子見っぽく感じます。

これをうけて docomo、auが、どのようなプランを登場させるか楽しみです。
おそらくdocomo、auも DSS からが勝負なのではないでしょうか!

しかし、注意しなければならないのは、DSSの場合、4Gの電波帯なので5Gの高速、大容量、遅延なしということになるかどうか?

少なくても「ミリ波」と呼ばれる3.7ギガヘルツ帯、4.5ギガヘルツ帯の基地局と同じスピードがあるかどうかは疑問です。

やってみなければ わからない

というわけで 5Gは、まだまだ 打ち上げ花火状態であると感じています。

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