IT小僧の時事放談

人月商売の終了が近づいてきた。手遅れにならない前にエンジニアは、次のステップを踏み出すべきだ

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完全SIer脱出マニュアル

みずほ銀行のプロジェクトが終了
4000億円、20万人月という途方もないプロジェクトは、無事に可動しているらしい。
みずほ銀行のような巨大プロジェクトは、おそらくこれで終了と考えています。

今回のIT小僧の時事放談は、
人月商売の終了が近づいてきた。手遅れにならない前にエンジニアは、次のステップを踏み出すべきだ
と題して、急激に縮小してゆく(と覆われる)人月単位のSIer案件から逃げよう
というお話です。

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ITのプロジェクトの仕組み

みずほ銀行のようなプロジェクトでは、元請け企業(SIer)と下請け企業で成り立っています。

元請け企業(SIer)は、顧客から案件を受注、プロジェクトを立ち上げマネージャーを指名、SEと呼ばれる設計者を投入して「仕様書」を作成

出来上がった仕様書をもとに下請け企業を集めてプログラムを書いてシステムを構築します。
その後、試験とか検証、顧客による検収作業でプロジェクト完了となります。

下請け企業は、元請けの指示通りにプログラムを作成するので大量の人員が必要となります。
また、下請けの作業は、人月(にんげつ)と呼ばれる単位で支払いが契約冴えることがほとんどで

人月とは、「1人で1か月作業して何十万円」という契約で難易度が高くても低くても支払われる金額は同じです。
下請け企業とすれば、「たくさん人間を参加させれば儲かる」という計算が成り立つので
「一年中プログラマーを募集」しているのです。

そこに技術的適正があるかどうかは、別問題
元請け企業でつくられた「仕様書」どおりにプログラムが書けるだけの能力があればいいのです。

コーダーとプログラマー

「元請け企業でつくられた「仕様書」どおりにプログラムが書けるだけの能力」
正直言って、凄いテクニカルなことはあまりありません。

最新の開発環境は、わからないことを手取り足取り教えてくれるものがあって、少し訓練すれば、誰でもプログラマーになれるでしょう。
昔ほどおカネが儲かるわけではありませんが、慣れてしまえば、長時間労働以外は、大したことはありません。

この人月で契約しているプログラマーは、コーダーと呼ばれています。
コーダーとは、書く人であって、プログラマーとは、違います。
「仕様書」どおりにプログラムを書くので手順(プログラム)を考える必要がないのです。
IT業界に従事しているわけですが、これは、ただの作業者と同じです。

一方、プログラマーは、コンピューターに何かを行う手順(プログラム)を指示する人という意味になる。
手順(プログラム)を考えるのだからプログラマーというわけである。
だから、設計能力も必要であるし、顧客との打ち合わせを必要になるということえす。

確かにみずほ銀行のような巨大システム構築の場合、設計をする人とプログラムを書く人の分業体制が必要だと思いますが、そんなシステム構築は、この先、先細りで案件が急激に減ってゆきます。

悪化する企業収益

最近、ビジネスニュースを見ると企業収益が悪化していることが報じられています。

以前ブログで書いたのですが、
「IT案件は、景気に左右されやすく、最初に削られ、景気回復の最後に追加されやすい」

大手SIerで貴重な時間を無駄にするな 海外や外資企業で腕を磨け 【老エンジニアからの手紙】

「鉄は熱いうちに打て」 何百年にわたって語りつがれてきた格言は一理ありです。 今回の日本のIT屋にひとことでは、 【老エンジニアからの手紙】大手SIerで貴重な時間を無駄にするな 海外や外資企業で腕を ...

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2019年上半期の企業決算を見ると、多くの企業が、前年度割れを起こしています。
中国関連の企業が特に顕著で、中国の景気悪化が「もろ直撃」となっている状況でIT案件におカネを出せる企業が減るのが確実です。

みずほ銀行でさえ、システム完成と同時に万単位の人員削減を実施しようとしているのです。
そんな状況で今後大きなシステム案件は出てこないでしょう。

出来合いのシステム

今、日本の多くの企業は、クラウドと業務パッケージを使い始めました。
自社に合わせて数千万の費用をかけて独自システムの構築はなくなるでしょう。

自社の業務に合わせるのではなく、業務パッケージに自社の業務を合わせるというのが、これからの企業の流
れは確実です。

これは、大きなコスト削減となり、その浮いたおカネで次のビジネスを始めるというのが当たり前の世界となります。
JALなどの航空会社の業務パッケージを使い始めました。
銀行も地方銀行は、業務パッケージを使っているし、メガバンクもそうなるでしょう。

このような時代に、今までのような
元請け企業(SIer)から下請け企業に流す「人月商売」は、消滅するとしか言えません。

IT分野の人手不足

IT業界では、人手不足が長い間言われています。
これまでは、主に人月商売のコーダー募集が多かったのですが、2018年あたりから流れがかわりつつあります。

現在、IT業界では、「AI」「IoT」そして「社内SE」の募集が増えています。

新しいサービスや事業を展開する上でネット、クラウド、AI、IoTのエンジニアが、必須となってきました。
これまでも元請企業(SIer)も方向転換をしようとしています。

ネット、クラウド、AI、IoTが必須となるサービスを考える上でこれまでの業務専門のSEでは、専門知識やプログラムの経験が足りないため

「使い物になりません」

短期間でサービスを立ち上げるには、精鋭部隊とも言える少人数のほうが都合がよく、また、これまでのような協力会社に外注に丸投げでは、スピードが遅くなります。

今後
「最新技術をつかって新しいデジタルサービスを立ち上がるために企画から加われる開発者」
という、プログラムを組める人材が必要になっているのです。

その人材は、あまりにも少なく、人材の奪い合いになっています。

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社内SE

社内SEの役目も企業のシステムの面倒をみたり、パソコンの面倒を見る仕事から、新しいサービスや事業を展開するための専門知識が要求されるようになってきました。

小規模のサービスならば、すでに内製化しているところも多く、実際にプログラムが書けないと成り立たなくなっています。

大手企業を中心に社内SEの募集が多くなったのは、2025年の崖ともいわれるDXに対応するためです。



2025年の崖については、下記のブログを参照してください。

経済産業省の「DXレポート」に書いてある「2025年の崖」とはなにか?

経済産業省が、2018年9月7日に「DXレポート」という調査結果を発表しました。 正式なレポート名は。 DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~ と言います。 この長っ ...

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フリーのエンジニア

社内SEも高度な知識が必要になり自らプログラムが書ける能力が必要な時代になってきました。
今までのように外務の企業に丸投げしていると、どこかの企業のように情報漏えいなどの事故が発生の可能性が高くなります。

これからは、案件毎に少数精鋭の人員を集め、開発が終わったら解散するような仕組みにするようになるでしょう。
つまり、フリーのエンジニアの重要性が高まると言うわけです。


下請け企業の崩壊

急速に変わりつつある、IT業界でカネを多くもらうためには、下請け企業でコーダーをやっていたのでは、先が見えています。
人月契約のコーダーの場合、給与も安く、いつ仕事がなくなるかも知れません。

そこで、IT企業の募集が多い今!
コーダーからの脱出のチャンスだと思うのです。
いつまでも仕様書に従ってプログラムを書くだけの仕事から抜け出してください。

プログラムを書けないSIerのエンジニアの皆さんも

「一気に仕事がなくなります」

気がついたら45歳リストラになってしまうかも知れません。

「45歳以上リストラ」と「2025年の崖」は、連携しているのかも知れない。

IT小僧は、前職では、経営者層に近いところで仕事をしているプログラマーでした。 プログラマーと言っても「スタートアップ企業」のため「営業」「企画」「システム設計」「構築」「保守」「人員コントロール」ま ...

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まとめ

消費税が10%になるこの秋が分岐点だと思っています。
リストラは加速するでしょう。

「人手不足なのに人あまり」の時代は、意外と近いと思います。
そうなったときは、遅い、今のうちに可能性のある企業に転職なり、独立なり、社内SEなりにステップアップが必要です。

各企業の業績が悪化しているのは事実です。

もう一度言います。

「IT案件は、景気に左右されやすく、最初に削られ、景気回復の最後に追加されやすい」

流れは、一気に変わると思っています。

募集の多い今から準備しておくことをオススメします。

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