IT小僧の時事放談

「Fossil-Free Data(化石燃料不使用なデータ)」でデータセンターを選びますか?

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マウントハーゲン オーガニック フェアトレード インスタントコーヒー100g

牛丼チエーンのすき家で「フェア・トレード(Fair Trade)」のマークが付いたコーヒーが販売されています。

「フェア・トレード(Fair Trade)」
発展途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活向上を支える仕組み

綿花、コーヒー、カカオなどは、発展途上国で主に生産されていて、幼い子どもたちが低賃金(無休)で働かされているところもあり、社会問題となっています。
この問題を解決するために「フェア・トレード(Fair Trade)」という運動が発生しました。

今回のIT小僧の時事放談
「Fossil-Free Data(化石燃料不使用なデータ)」でデータセンターを選びますか?
と題して、企業の消費エネルギーに対する問題意識が高まるなかで「Fossil-Free Data(化石燃料不使用なデータ)」で状況を変えることができるのか?
について考えてみよう。
小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

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いろいろなラベル

「遺伝子組換えでない」
「有機認証」
「フェアトレード(Fair Trade)」

新しいところでは、
「シェードグロウン(Shade Grow)」
※熱帯林を保護しつつその木陰で栽培されたもの主にコーヒーが多い。

というように様々なラベルやマークが氾濫しています。

そしてここに新しく、スウェーデンから

「Fossil-Free Data」

というラベルが登場しました。

意味は、「化石燃料 不使用 データ」とでも訳したほうがよいでしょうか?
貼られている対象は、データセンターの施設です。

データセンターに有利なスウェーデン

スウェーデンといえば、ムーミン?
いえいえ、フィンランドでしょ!
だけど ムーミンってスウェーデン語で書かれていたって知っていましたか?

※作者のトーベ・ヤンソンは、フィンランド人ですが、彼女の家族は、「フィンランド・スウェーデッシュ」と呼ばれるスウェーデン語を話す人々なのです。

さて、余談はさておき

スウェーデンは、北欧で環境に厳しいお国柄、北欧なので気温が低く、データセンターを誘致しています。

気温が低いと、サーバー機器などから発生する熱を自然の空気で冷やすことができるため電力の節約になるため多くの企業がデータセンターを構築しています。

日本でも北海道や東北、新潟にデータセンターが多いのは、この気温の低さに関係あります。

スウェーデンを始め北欧では 豊富な水力と寒冷な気候、欧州各国との光ファイバーによる高速インターネット接続を持っているためにいくつかのデータセンターを誘致してきました。

有名どころでは、
2013年には、Facebookのデータセンターが、スウェーデン北部のルーレオという場所で開設しています。

大量の電力消費

北欧では、化石燃料以外で電力を賄っているところが多く
スウェーデン(水力)、ノルウェー(水力)、デンマーク(風力)、アイスランド(地熱)
近隣諸国の再生可能エネルギーもデータセンター設置に向いています。

しかし

世界中のデータを蓄積および送信するために使用される電力量は、ロシアやカナダの消費電力量と同じと言われています。
国際エネルギー機関(IEA)の試算によると2028年までに世界で3番目の国(現在だと 中国、米国の次ぐらい)に匹敵する電力を消費すると発表しています。

スウェーデンには、
「ノード・ポール(Node Pole)というデータセンター業界団体」があります。
本拠地:シェレフテオ

このノード・ポールの最高サステナビリティ(※注意1)責任者(CSO)であるクリストフェル・スヴァンベリ氏は

「データセンター業界は大量の電力を消費しています。われわれはこれをもっと真剣に考えなければなりません」
「Fossil-Free Dataは、世界中で大量のエネルギーを消費しているテクノロジー業界が、より持続可能な方向へと舵を切るための重要な一歩なのです」

とコメントを出しています。

「テクノロジー業界は、電気を使いすぎる、」
「そこをもっと真剣に考えろ」

ということでしょうか。

※注意1 サステナビリティ(Sustainability)
広く環境・社会・経済の3つの観点からこの世の中を持続可能にしていくという考え方の意味があります。

Fossil-Free Data

世界中で大量のエネルギーを消費しまっくているデータセンターに対して

ノード・ポール(Node Pole)というデータセンター業界団体は、

「Fossil-Free Data」というラベルを提唱しました。

これは、「化石燃料を使用しないデータ通信」という意味になります。

この「Fossil-Free Data」は、「再生可能エネルギーを使って情報処理をする企業」という意味であり
スウェーデンの低炭素社会に適合するという印となります。

企業は、イメージ戦略が重要、特に巨大IT産業に関しては、個人情報絡みでイメージが悪化しています。
少しでもイメージアップと省電力というコストを活かすため「Fossil-Free Data」に協力するところも多いであろう。

企業はラベルを取得するために、データセンターを100パーセント再生可能エネルギーで操業し、インフラストラクチャー・メイソンズ(Infrastructure Masons)(IT専門集団)によって考案されたコンピューティングとエネルギー効率の基準に準拠しなければならない。

と厳しい条件があります。

そして プログラム始動後も、第三者機関による認証が行われます。

そして「Fossil-Free Data」のラベルをもらった企業は、クリーンな企業ですよというイメージを広めることができます。

この「Fossil-Free Data」は、スウェーデンに多くのIT企業のデータセンターを誘致しようと言う戦略のひとつなんだろうな
とIT小僧は、思っています。

脱「ダーティー・エネルギー」(非再生可能エネルギー)

「Fossil-Free Data」に対して「Dirty Energy」(非再生可能エネルギー)を使っているところは多く

環境保護団体グリーンピース2010年が報告した「クリック・グリーン(Click Green)」によると

「ネットフリックス、アマゾン、グーグル、フェイスブック、アップルの各社が使用するダーティー・エネルギーが増えている。けしからん!」

とレポートが出てきました。

このレポートをきっかけに
インターネット事業を扱う大手20社が再生可能エネルギーを使用すると約束して
米国内外で10ギガワット以上を再生可能エネルギーで賄うことになった。

先に述べた、Facebookは、2013年にスウェーデン北部のルーレオでデータセンターを開設
広報担当者によると、

「このデータセンターは100パーセント再生可能エネルギーで稼働し、以前のデータセンターよりも効率的に操業している」

さらに、

  • 世界中で7カ所のデータセンターを100パーセント再生可能エネルギーで稼働
  • 2020年までにグリーン・エネルギーを使用したデータセンターを新たに8カ所建設予定

とクリーンイメージを築いています。

Apple社も、先日、中国にデータセンターを開設しました。

アップル社 中国にiCloudのセンター建設中 その額なんと「10億ドル」

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さらに 米国ノースカロライナ州で拡大を進めているデータセンターは
巨大な太陽光発電所と地域の乳牛の排泄物からメタンガスを集めるバイオガス機器が配備されるというクリーンなデータセンターを目指しています。

まだ「ダーティー・エネルギー」(非再生可能エネルギー)

グリーンピースが2019年2月に発表した新たな報告書では、

アマゾン ウェブ サービス(AWS)がヴァージニア州ラウドン郡で設置面積を拡大しているデータセンターを批判

その理由は、

  1. ヴァージニア州ラウドン郡は、世界のインターネット通信の70パーセントを扱っている地域
  2. 電力供給元のドミニオン・エナジー(Dominion Energy)社(米国電力大手)は、生産する電力のうちわずか5パーセントしか再生可能エネルギーを使用していない。
  3. 大部分を石炭火力発電と、水圧破砕して採取する天然ガスに頼っている。

AWSは、
「世界中のデータセンターで100パーセント再生可能エネルギーを使用する」
という誓約があります。

しかし、ヴァージニア州のデータセンターの拡大は、誓約違反しているぞ!

とグリーンピースは言いたかったわけである。

しかし

アマゾン ウェブ サービス(AWS)の誓約には、100パーセント再生可能エネルギーにする時期は、記載されていなしので
誓約違反には、ならない ということです

そして、アマゾン ウェブ サービス(AWS)は将来的に100パーセント再生可能エネルギーで操業するために目下取り組んでいる最中であると返答、ヴァージニア州での6基の太陽光発電プラントへの投資について言及

「やってるから、少し待てや」

という感じでしょうか?

クリーンエネルギーかどうかは関係ない

企業がデータセンターを選ぶ場合

環境を重要視する企業にとっては、「化石燃料を使用しないクリーンなデータセンター」の意味合いは大きいと思いますが、大多数の企業にとって「化石燃料を使用しないクリーンなデータセンター」という理由で契約はしていないと思います。

企業ですから「効率」「コスト」が優先されるのは当然でデータセンターが何を使っていようが関係ないわけです。

「Fossil-Free Data」でデータセンターは誘致できても、データセンターとしてそのラベルで企業が契約してくれるかどうか、不明です。

このあたりは、難しいところですね。

まとめ

「フェア・トレード(Fair Trade)」のチョコレートは少し値段が高くなっています。
言うならばコスト高

でも同じチョコレートを買うならば、「フェア・トレード(Fair Trade)」だよね
という人ばかりではないのです。

やすければ安いほどよい
個人消費でも同じことです。

環境は、カネ(コスト)がかかるのです。

お財布事情と環境 どっちを選ぶか?

これは、結構難しいと思いますよ

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