IT小僧の時事放談

アマゾン vs オラクル オラクルからクラウドのスペシャリストがグーグルへ

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戦国時代
優秀な武将が、使えていた主君に愛想を尽かし、主君を変えるということがありました。

ここからは、大河ドラマの話で史実ではないことをお断りしておきます。
今川義元の家来で山本勘助という優秀な武将がいました。
彼は、駿河今川と隣接する甲斐武田の情勢を探るために武田信玄のもとに参じます。
つまり、今風で言うとスパイですね。

しかし、武田信玄の考え方に深く感銘を受け、今川の元から武田信玄を主君と仰ぎ活躍する・・・
NHK 大河ドラマ 武田信玄

今回のIT小僧の時事放談は、
アマゾン vs オラクル オラクルからクラウドのスペシャリストがグーグルへ
と題して、激しさを増す、米国のクラウド業界の戦いについて
小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

オラクル(Oracle)

オラクル、世界一のデータベース企業と言っていいでしょう。
1977年にラリー・エリソンに(Lawrence Joseph Ellison、1944年8月17日 - )により設立

1990年代、大型コンピュータ以外のデータベース市場は、Sybase、オラクル、Informixの三つ巴の戦いを繰り広げていました。

最初にSybaseが、脱落、Sybaseは、マイクロソフト社に技術を売り、それが、後のSQL Serverへと発展

Informixは、自滅するように衰退(後にIBMに買収)、1997年、データベース市場は、オラクルの一人勝ちとなってゆく。

その後、オラクル社は、2010年1月27日、サン・マイクロシステムズを買収、JavaとMy SQLを手に入れることになった。
Javaは、その後、有償化され、世間を騒がしています。
このあたりは、ブログにかいていますので合わせて読んでいただけると幸いです。

Oracleのイベントでラリー・エリソンが自律DB発表――AWSをからかう

昨日は、ニュースが多くて選択するのが大変でしたが、今回のニュースも外せないなと思い深夜にもかかわらずアップします。 データベースで有名なOracleは、10/1~5にかけてサンフランシスコでOracl ...

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アマゾン(Amazon.com)

アマゾン(Amazon)みなさんご存知ですよね
通販のAmazonです。
音楽も映画、書籍から もう「なんでも売っている」とも思える品揃え
スマートスピーカー(アレクサとよびかけて 音声でやりとりできる)や電子レンジなど自社ブランドも多数取り扱っています。

プライム会員だと送料無料だったり、お急ぎ便だったり、映画を見れたり音楽が聴き放題だったり
特典がたくさんあります。

と少し宣伝しましたが、このアマゾンは、もうひとつの顔があります。

米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)

世界一のシェアを持つクラウド事業です。
現在でも、
1位がアマゾンの米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)で31%
2位がマイクロソフト社のAzure(アジュール)で18%
3位がグーグル社のGoogle Cloud(クラウド)で8%

3社だけで半分以上のシェアを握っていて、残りを多くの企業が1%程度のシェア争いをしているという状況です。

このアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は、単なるクラウドではなく、データベース、AI、IoTなど数え切れないほどのサービスを展開しています。

今回、オラクル社と争っているのが、データベースです。

アマゾン vs オラクル

米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)とオラクル(Oracle)は、仲が悪く
というよりオラクル社(Oracle)のラリー・エリソン氏は、アマゾンがお嫌いらしく、オラクルの発表会では、アマゾンのクラウドに対して批判を繰り返してきました。

もともとオラクルは、クラウド否定的な
2008年9月21~25日に開催された「Oracle OpenWorld」では、エリソン氏はクラウドコンピューティングをめぐるマーケティング手法や宣伝文句を厳しく非難した。
根本的には、「クラウドなんて俺が昔から言っているじゃないか!」という意識が合ったのかも知れません。

要は、クラウドでは、儲けが薄くなるので反対していたと思われますが、結局、業界の流れにのることになりオンプレミス(自社運用型)から、クラウドに舵を切ったのですが、すでにAWSに市場を押さえられてしまっていました。
そのため、ことあるごとに AWS に対して悪態をつきます。

Oracle OpenWorld 2016

「Amazonが成し遂げたことは尊敬しているが、私たちは、より先進的なデータセンターを提供する。」
「Amazonよりデータ処理性能は倍以上で価格は2割安い。 ..」
「Amazonの時代は、終わりだ」

Oracle OpenWorld 2017

「データベースは世界でこれしか必要ない」

「AmazonのSLAには例外がたくさんある。CPUやストレージの追加、計画的なメンテナンス、データベースのアップグレードやパッチ適用、ソフトウェアのバグ……、これらはみんな例外だ」

「われわれはベンツのような高級車と思われているかもしれないが、実際にはAmazon Redshiftの方が9倍から15倍も高くつく。何より彼らがそれをよく知っている。その証拠に彼らはわれわれの最大の顧客の1つだ」

その後、オラクルは、他社のクラウドでオラクルデータベースを使うには、自社のクラウドの2倍の値段を発表している。

※SLAというのは、Service Level Agreementの略で「サービス品質保証」というべきものです。
例えば サービスが止まらない確率です。
当時アマゾンは、99.995%保証を表明していた。

ここまで好き勝手に言われていた アマゾンは、ほぼ無視を決め込んでいたが、密かに反撃の狼煙を準備していた。

AWSのデータベース

アマゾンは、自社のクラウド AWSでデータベースを開発していました。
以下、データベースと関連ソフトウェアの一覧です。
Amazon Aurora
Amazon RDS
Amazon DynamoDB
Amazon Redshift
Amazon ElastiCache
Amazon Neptune
AWS DMS
https://aws.amazon.com/jp/products/databases/

それぞれ用途にあったデータベースを選択できるようになりました。
AWS DMS(Database Migration Service)などは
「(オラクルからも)データベースを簡単かつ安全に AWS に移行できます。」
とも読み取れるようでもあります。

これにたいして

オラクルのエリソン氏はAmazon Auroraについて「あれはアマゾンのDBではない。我々のDBだ。Amazon Auroraはオラクルがオープンソースソフトウエア(OSS)として提供している『MySQL』だからだ」とも批判していた。AWSのバイスプレジデントでDBサービスを統括するアヌラグ・グプタ(Anurag Gupta)氏は本誌のインタビューに対して、「エリソン氏は間違っている。Amazon Auroraは我々がクラウドのために自社開発したDBだ」と反論した。
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00155/120400038/?P=2

一方、アマゾンからは、

Amazon Auroraは、MySQLと「PostgreSQL」の2つのOSSのDBと互換性がある。「こうした互換性を実現するために、SQLクエリー処理エンジンなどにはMySQLやPostgreSQLのソースコードを使用している。MySQLを使っているという部分に関しては、エリソン氏が正しい」(グプタ氏)。
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00155/120400038/?P=2

こうして AWS上でデータベースを各種取りそろえていたアマゾンは、さらなる対オラクル対抗策を実施します。

脱オラクル

アマゾン社事態のシステムの多くは、オラクルデータベースを使っていましたが、これを2010年を目処に自社のデータベースに切り替える。
と発表しました。

米アマゾン・ウェブ・サービス(Amazon Web Services、AWS)のアンディー・ジャシーCEO(最高経営責任者)は2018年11月9日、同社のeコマース事業を支える基幹系システムで利用するOracle DBを、自社製のDBクラウドである「Amazon Aurora」や「Amazon Redshift」に移行する作業が順調に進んでいることを明らかにした。
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00155/111200035/?n_cid=nbpnxt_twcm_it

これに対し

オラクルのエリソン氏が2018年10月25日(米国時間)にアナリスト向け説明会で話した「アマゾンは倉庫システムを(Oracle DBから)Auroraに移行し、システムをダウンさせた。アマゾンの内部文書を読むといい。アナリストの皆さんには喜んでコピーを配ろう」

と発言

結局、アマゾンのデータベースが直接の原因ではなかったのですが・・・

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オラクル社からクラウド責任者が離脱

とここで大きな事件が報道されました。

米ブルームバーグ(Bloomberg)は2018年9月28日、オラクルのクラウド事業を長らく率いてきたトーマス・クリアン(Thomas Kurian)氏がプレジデントの職を退いたと報じた。報道によればクリアン氏はクラウド事業の戦略を巡ってエリソン氏と意見が対立したことが退任の原因となったもようだ。

クリアン氏はOracle DBなどのソフトウエアをAWSや「Microsoft Azure」など競合のクラウドで使いやすくすべきだと主張していたのに対して、エリソン氏はそれに反対していたのだという。エリソン氏は2018年10月に開催した年次カンファレンス「Oracle OpenWorld」でも、Oracle DBを使うなら「Oracle Cloud」が最適とするメッセージを発していた。
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00155/111200035/?n_cid=nbpnxt_twcm_it

なんと、オラクル社のクラウド責任者が、退任

そして、Google Cloudのの責任者に就任

Googleのクラウド事業を約3年間指揮してきたDiane Greene氏が米国時間11月17日、退任すると発表した。後任には、元OracleのThomas Kurian氏が就任する。Kurian氏は、Oracleの古参の役員だったが、9月に辞任している。共同創業者で最高技術責任者(CTO)のLarry Ellison氏と意見の相違があったことが発端だと報じられていた。

Greene氏は1月までGoogle CloudのCEO職にとどまり、円滑に業務を移行できるよう努めると述べている。また、Googleの親会社であるAlphabetの取締役にとどまる。
https://japan.zdnet.com/article/35128815/

これは、オラクル社としては、大きな損失と思われます。
このトーマス・クリアン(Thomas Kurian)をクラウド部門のトップにしたGoogle CloudがAWSの追撃を開始します。

 

マルチクラウド

クラウドの流行り?として
マルチクラウド(Multi Cloud)が、主流となりそうです。
つまり

「基本的には、複数のクラウドサービスを組み合わせて使う」

目的は、複数のクラウドサービスを使用することにより

  • バックアップの体制
  • システムを新設
  • 災害や事故が起こった際にも別のクラウドで運用

また
「ハイブリッドクラウド」というキーワードも多くでてきました。

こちらは、
「社内のクラウドシステムと社外のクラウドシステムを併用」
目的は、個人情報などを社外に出したくない。
というのが主目的です。

マルチクラウドになるとオラクル社のクラウドは、どうするんでしょうか?
基本、「うちのクラウドとオラクルデータベースを使え」ですから
マルチクラウドにするとオラクル社のクラウドでオラクルデータベースは、割高となります。

まとめ

冒頭の山本勘助ですが、史実によると今川家で使ってもらおうとしたら
「見にくい容姿のため断られた」
という話が残っています。
一方、武田信玄は、能力があれば、
「身分など関係なく登用する」という柔軟な思考を持っていたようです。

オラクル社(Oracle)のラリー・エリソン氏は、ワンマンだとかヨットばかりやっているとか
いろいろなことを言われていますが、オラクルのデータベースは、非常に優れたもので
大量、高速、安定、セキュリティなどを重視する金融システムでは、他の選択肢は、ないかも知れません。

問題は、値段、サポート料が高すぎる!

Javaの有料化は、これまで無償で面倒見てきたから仕方がない面もありますが、高額なサポート料のため
オラクル離れが進んでいることは、間違いありません。

もう少し、リーズナブルでユーザーに優しい企業であればと思っています。

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