IT小僧の時事放談

オラクル VS アマゾン データベース論争勃発 アマゾンが「脱Oracle DB」

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マンガでわかるデータベース

「お客様は神様です。」
故 偉大なる昭和歌謡の三波春夫氏が使っていたフレーズ

この言葉の上っ面だけなぞっている
頭の悪いクレーマーが
「客は神様なんだから 店は、言うことを聞け」
という意味合いで使っていると聞き及んでおります。

言葉の真意は、

「お客様は神様です」とは芸能を見せる者が客を神とみて完璧なパフォーマンスを披露するための心構えを表す言葉

ということで、「客だから偉い」ということではないのです。
ここは、しっかり覚えておいてほしいと思っています。

今回のIT小僧の時事放談は、
オラクル VS アマゾン データベース論争勃発 アマゾンが「脱Oracle DB」
と題して、オラクルの超大口顧客である、米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)が米オラクル(Oracle)と口論しているというお話です。

小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただければ幸いです。

Amazonプライムデーの障害

2018年7月に開催されたAmazonプライムデーでは、そのために一部のWebサイトで障害が発生し、アクセスが遅くなったことが報告

障害の原因は、Amazonが内部データベースをOracleからAWSのデータベースサービスである「Amazon Aurora PostgreSQL」に移行したことが原因だと、米ニュース専門放送局の「CNBC」が10月24日付で報道

https://www.cnbc.com/2018/10/23/amazon-move-off-oracle-caused-prime-day-outage-in-warehouse.html

CNBCはAmazon.comの社内で作成された障害報告書を入手

内容を要訳すると

アマゾンは、データベースをオラクル社(Oracle Database)からアマゾンが提供している
Aurora(オーロラ)というデータベースに変更したため、データを追跡したり安全に保管するための
セーブポイントという仕組みが、オラクルのデータベースと違っていった目発生した。

アマゾンは2020年までに内部データベースの「脱Oracle化」を実現に暗雲が・・・

と記述

※セーブポイント(SAVEPOINT)
セーブポイント(SAVEPOINT)という仕組みは、データベースの機能のひとつで
データを更新する時に特定の名前をつけてその地点を保管しておく機能で、なにか重大なことが発生いたときにロールバック(巻き戻す)ことができる機能でデータベースには、必須の機能になっています。

このセーブポイント(SAVEPOINT)の仕組みが、オラクル社のデータベース(Oracle Database)とアマゾンの使用しているデータベースAurora(オーロラ)と違っていたことが原因だ!

ほらみたことか?

オラクルのラリー・エリソン(Larry Ellison)会長兼CTOは、
2018年10月25日(米国時間)にアナリスト向け説明会で

「アマゾンは倉庫システムを(Oracle DBから)Auroraに移行し、システムをダウンさせた。アマゾンの内部文書を読むといい。アナリストの皆さんには喜んでコピーを配ろう」

と「アマゾンの内部資料(障害報告書)」をアナリスト配ってやるぞ!
と挑発

※アナリストとは
株価の評価や金融の将来予測を行うスペシャリストのことです。

こんなことされたら アマゾンの展開しているAWS(クラウド)で動作しているデータベースAurora(オーロラ)の信用問題に発展、事業におおきな影響を及ぼすことになります。

原因はアプリケーション

アマゾン(Amazon.com) CTOのWerner Vogels氏は、このCNBCの報道に対して
「くだらないミスリーディングな記事だ」
と否定しました。

AWSとAuroraはAmazonプライムデーの障害にまったく関係ないということだ。プライムデーのWebサイトの障害はAmazonリテール側のソフトウェアスタックの問題に起因するのだ。

原因はデータベースではなく、アプリケーションである。

さらに専門家登場
カーネギーメロン大学 データベーステクノロジーの助教授(Assistant Professor of Databaseology)務めるAndy Pavlo氏によると
CNBCの記者が、Andy Pavlo氏に意見を聞きに来た時に以下のように話している。

「OracleとPostgreSQL(Auroraの元となったデータベース)のセーブポイントの扱いが違うのは、重要な点ではない」

これに対してCNBCの記者は朝6時に電話
「ウソつきだ、Amazonから金をもらってるんだろう」
とPavlo氏を非難

CNBCの記者は、記事をOracleとAWSが絡んだセンセーショナルなものにしたかったかも知れません。

洋の東西問わず、ジャーナリストから発信される報道は、すべて「信じる」というのは、危険なようです。

お客様(アマゾン)は神様?

オラクル社のデータベースを使っている客としてアマゾンは、大口顧客に間違いありません。
アマゾンのクラウドであるAWSの上でもオラクルのデータベースが動作しています。

オラクル社のデータベースは、高機能で高速、そして信頼性のあるデータベースです。
しかし、値段も高く、年間の保守料も高価で年々ステップアップするようなものもあります。
正直、中小企業では、払えないほどのデータベースです。

これまでオラクルは、オンプレミス(企業が購入・レンタルしたサーバーで動作)でかなりの利益をだしていました。

ところが、アマゾンのAWS、マイクロソフトのAzure、Googleなどのクラウドという実態のサーバーを持たずにサーバー機能をレンタルするようなシステムが、主流になってきました。

オラクル社は、これまでのような収益を上げられなくまることを恐れ、自社でクラウドを立ち上げ、これまでの顧客を誘導する施策を開始

比較的低価格なデータベースまでも値上げ
「オラクルのクラウドなら安いよ」
と誘導

さらにクラウドで動作しているオラクルデータベースのライセンスを2倍以上に上げて 顧客を自社のクラウドに誘導しようとしました。

脱Oracle DB

オラクルのデータベースは、高い、年間保守料も半端ない。
そして、年間保守料を支払わないと
技術情報やパッチはなし(あたりまえですけど)

データベース費用

その価格をまとめた表ですが、業務で使う
Enterprise Editionライセンス

Oracle(オラクルデータベース)
¥5,700,000
※1コア

SQLServer
¥1,610,928
※2コア 米ドル113円換算

MySQL
JPY 600,000
※1サーバー(4ソケット以下)

しかもアマゾンクラウド(AWS)でOracle DBを利用する場合、ライセンス費用が2倍

もうおわかりですよね。

問題は保守料

肩上がりなる保守料金体系だ。日本オラクルは2011年11月から主要製品のサポート契約に「更新時調整料金」と呼ぶポリシーの適用を始めた。更新前の保守サポート料金に数%の「調整率」を乗じた金額でサポート契約を結ぶというものだ。顧客と日本オラクルとの保守契約は1年単位で更新する。Oracle DBの年間サポート料金はライセンス料金の22%だ。調整率は米Oracleが国ごとに決定し、調整率は2%が最低であると明らかになっている。

更新時調整料金の考え方に基づくと、Oracle DBの利用者は、利用する期間が長ければ長いほど、サポートを受けるための料金が高くなっていく計算になる。
「米Oracleの契約ポリシーでは、該当するシステムのOracle DBを買い直して、保守料を下げようといったことは出来ないので、ユーザー企業が保守料の値上げを避けるのは難しい」

日経BPより引用
https://tech.nikkeibp.co.jp/it/atcl/column/17/030700069/030900001/?P=1

参考までに各社の年間保守料

Oracle(オラクルデータベース)
¥462,000
※1コア ※調整率で毎年2〜3%の値上がり

SQLServer
ライセンス費用の25%

MySQL
¥0
※ライセンス料に含まれる

長く使えば使うほど保守料金が上昇するという「更新時調整料金」という仕組み
書い直して保守料を下げるということもできないという悪魔の契約?

値段は、変動するものなので、こちらで確認願います。
オラクル
https://www.oracle.com/assets/e-pl101005-101005a-n-176288-ja.pdf

マイクロソフト
https://www.microsoft.com/ja-jp/sql-server/sql-server-2017-pricing

MySQL
https://www.mysql.com/jp/products/

クラウド 脱Oracle DB

クラウド各社は、高価なオラクルデータベースのライセンスを嫌い、自社でデータベースを供給
Aurora(オーロラ)もそのひとつでした。

さらにアマゾン社が現在使っているオラクルデータベースを自社のAurora(オーロラ)に乗り換えを開始

オラクルデータベースを使用していたユーザーは、オラクルの高価な保守料に嫌気がさして
「脱Oracle DB」とも言われています。

このライセンス、保守料金を上げて利益を確保するやり方
どこかと似ていませんか?

オラクルの焦り

2018年8月7日(米国時間)
「Oracle Autonomous Database Cloud」の製品発表会
オラクルのラリー・エリソン(Larry Ellison)会長兼CTOの発言

「アマゾンはAWSの提供を始めて10年以上たつのに、いまだにOracle DBを使い続けている」

「アマゾンはオラクルにとってコンペティター(競合)ではない。カスタマー(顧客)だ」

「アマゾンは2020年までにOracle DBから離れると主張しているが、欧州SAPも米セールスフォース・ドット
コム(Salesforce.com)もOracle DBからの移行を実現できていない。同じようにアマゾンもできないだろう」

さてさて、今後のデータベース業界は、どうなるのでしょうか?

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クラウドに乗り遅れたオラクル

少し古い話ではあるが、ラリー・エリソン(Larry Ellison)会長兼CTOは、かつてこんなことを言っていました。

2008年9月21~25日に開催された「Oracle OpenWorld」

「クラウドコンピューティングで興味深いのは、クラウドコンピューティングという言葉が再定義され、われわれが既に行っているあらゆることが含まれるようになったことである。どんな発表を見ても、クラウドコンピューティングを標榜していないものはない。コンピュータ業界は、女性ファッション業界よりも流行志向が強い唯一の業界だ。わたしがバカなのかもしれないが、みんなが何を言っているのか理解できない。いったい何のことなのか、まったくわけが分からない。このバカ騒ぎはいつ終わるのだろうか。当社もクラウドコンピューティングの発表を行うだろう。わたしはこういったことに抵抗するつもりはない。しかしクラウドコンピューティングという点について言えば、当社の宣伝文句のほかに何が変わるのか理解できない。以上がわたしの考えだ」

ITmediaエンタープライズ
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0810/01/news031.html

その後、クラウドに参入したオラクルでしたが、アマゾン、マイクロソフト、グーグルには、遠く及ばない状況となっています。

まとめ

オラクルデータベースは、高機能、高信頼性、高性能です。
例えば、金融業界のようにスピード&耐久性&信頼性が、高次元で要求されるシステムでは、絶対と言っていいでしょう。

私も経験上そう思っています。

昔、関わったシステムで、オラクルデータベースだけで 8千万円という目も眩む金額でした。

それ以外の中小企業でもオラクルデータベースは、使われてきましたが、昨年のライセンス料値上げ、保守料値上げで「脱Oracle DB」も進んでいると思われます。

アマゾンは、オラクルのお客でした。
多くのユーザーがクラウド上でオラクルを使い、アマゾン自体もオラクルユーザーです。

まさに「お客様は、神様」状態

ところが、、お客が逃げようとしているのを背後から罵声を浴びせているような
今回のアマゾン VS オラクルの論争は、焦りを感じたオラクルの印象を感じています。

https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00155/111200035/

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