IT小僧の時事放談

NASAの火星探査機 InSight(インサイト) 舐めてはいけません。

更新日:


こんなニュースが流れてきました。
「純国産アーチェリー開発 下町ボブスレーの敵討ちだ - 東京五輪」
ボブスレーで恥を晒したのに「まだ懲りないのか?」

検査も通過できず、競技にも参加できていないのに「誰に敵討ち」するのでしょうか?
そもそも「敵討ち」ってこんな時に使う言葉ではないでしょ。
最近のマスコミの語彙のなさに呆れると共に「プロの世界の違い」を勉強すべきです。

そんな素人連中の話は、おいておいて

2018年5月5日に打ち上げ予定のNASAの火星探査機「InSight(インサイト)」の話をします。

今回の「IT小僧の時事放談」では、
「NASAの火星探査機 InSight(インサイト) 舐めてはいけません。」
と題して
「ここまで徹底するとは知らなかった衛星の感染防止」
について考えてみました。

今回も小難しい話をできるだけ簡単に解説しながらブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

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InSight(インサイト)の使命

NASA Mars InSight Missionと命名されたプロジェクトで火星探査機「InSight」は、2018年5月5日にカリフォルニアから打ち上げられる予定です。

InSightの目的は、「火星の内部構図を調査すること」

約45億年前に形成されたと考えられている火星内部の地質構造(地殻、マントル、コア等)を詳細に調査できるように考えられていて「地質探査機」と位置づけられています。

地球は、マントル対流、激しい火山活動、大陸移動などがあって、惑星ができた当時の痕跡を見つけることができません。
しかし、活発に運動してきたことでこの恵まれた環境が形成されたと考えられています。
一方、火星は、大きな地殻変動があまりなかったと研究が進んでいて、火星の地質を知ることで惑星の初期に関する手がかりを掴もうということです。

InSightは、火星表面下を4.9mまで掘り進み、地震計、湿度計をはじめ多くの観測機器で地殻を調査する予定になっています。

InSightに近づく儀式

2018年4月6日、InSightがマスコミに公開されました。
招待された記者さんたちは、大変だったようです。

InSighに近づくまでの儀式
1.ハエ取り紙のような白い長方形の粘着テープの上を歩き回り、微粒子を除去
2.病院で見かけるような青い布製の袋を靴にかぶせる
3.フェイスマスクとフード装着
4.つなぎ服を一瞬たりとも床に付けずに着る。失敗したら1からやり直し。
5.無数の空気穴のついた小さなクローゼットで、殺菌の風を浴びるため、腕を上げて360度、回転する。
6.やっと入室

細菌の研究でもするんでしょうか?

クリーンルームの決まりごと

いくつかの手順を踏んで入室したクリーンルームでのお約束ごとがあります。
1.くしゃみをするときは探査機を避けてすること
2.物を落としたときはNASAの管理者に拾ってもらうこと
3.何があっても、黒と黄色の斜線テープをまたぎ、その先にある探査機に触れないこと
4.探査機を舐めないこと?

探査機を舐めない?
そんなことするやついないよ・・・

と思いましたが、記事を見るとNASAの関係者に事前に
「探査機を舌で舐めないこと」
と注意をされたらしいです。

感染に弱い探査衛星

カリフォルニア州にあるヴァンデンバーグ空軍基地内で「InSight」は、出発を待っています。

クリーンルームで人工衛星を組み立てる写真は、何度かみています。
その目的は、「埃」による機器への影響が主なものであると聞いたことがあります。

今回のInSightは、その埃だけではなく、感染防止が加わっています。
探査衛星が感染?

そうなんです。
InSightは、感染に弱いのです。

カッシーニの自己消滅

昨年、探査衛星を土星の大気に突入させて消滅させたことがありました。

米航空宇宙局(NASA)の探査機「カッシーニ」は、2017年9月15日、13年間にわたる活動の締めくくりとして
「自身を消滅させるために土星の待機に突入」させることを実行しました。
消滅させた理由は、
「カッシーニ」に付着しているかもしれない微生物を消滅させるためでした。

土星の衛星「タイタン」と「エンケラドス」に生物が存在する可能性を発見した「カッシーニ」は、それらの衛星に影響を残さないように「自ら消滅」させたのです。

火星の生命

InSightは、直接火星に着陸して調査するため、地球の生命が持ち込まれることを防ぐため徹底した感染防止を実施していると関係者がコメントしています。
地球から細菌などの微生物を持ち込むことで火星に繁殖する可能性がある?

火星に生命?

これを推理すると
研究者にとって「火星」は、生物が生きられる環境であると言っているのかも知れません。
あるいは、すでに生命の痕跡が見つかっているけれど発表されていないということなのでしょうか?

今回のミッションが空軍基地というのも気になります。

冗談は、ともかく
バクテリアのようなものの痕跡があったとも報じられています。

惑星防衛担当

InSightを感染防止するためにNASAは、惑星保護のスペシャリストを用意しています。

NASAのジェット推進研究所(JPL)に所属する惑星防衛担当のエンジニア、ライアン・ヘンドリクソンもその一人でこのように話しています。

「細菌胞子は紫外線の放射を受けたり、いくつかの洗浄剤で洗っても生存し続けるという抵抗性があるのです」

真空でも高温、低温、紫外線にも強い菌がいる。
それらをできるだけ排除するのが、惑星防衛担当の使命だそうです。

まとめ

InSightの開発費用は、約10億ドル(約1,073億円)
カネかかってるなぁ 失敗は、厳しいなぁ

NASAは、数々の失敗から多くを学び、次のプロジェクトに活かしています。
このプロジェクトもプロフェッショナル達の頭脳と行動が集結して、それでもやっと成功するかどうかの世界です。

そのぐらい簡単な仕事ではないわけです。

冒頭で「下町ボブスレー」の話をしました。
「探査機とボブスレーをいっしょくたにするな」
というお叱りの声もあるかも知れませんが、

「そんなに簡単に参入できる分野などありません」

ちょっと自分たちの技術が優れているからと「ボブスレー」や「アーチェリー」を簡単に作れるわけないのです。

選手の経験もなくプロ集団でもない技術者が、集まって造ったボブスレーは、検査にも合格できない状態でした。
「下町XXXXX」の話は、これぐらいにして

2018年05月05日の午前4時にInSightが火星に向かって出発しました。


火星到着まで約6ヶ月、実際に火星に着陸するのは、来年になるでしょうか?

InSightの経過については、気がついたら記事にします。
その時は、また読んでやってください。

参照記事:NASA
https://mars.nasa.gov/insight/
https://mars.nasa.gov/insight/mission/overview/

参照記事:WIRED
https://www.wired.com/story/inside-the-cleanroom-where-nasas-new-mars-lander-waits-to-launch/

参照記事:日刊スポーツ
「純国産アーチェリー開発 下町ボブスレーの敵討ちだ - 東京五輪」
https://www.nikkansports.com/olympic/column/edition/news/201804180000635.html

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