IT小僧の時事放談

ダウンロードビジネスの終焉

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コンテンツプロバイダってご存知ですか?

簡単に言えばインターネット上でデジタルコンテンツを配信する企業のことを言います。
年配の方でしたら、「着メロ」とか「着うた」とか使ったことあると思います。

これらのビジネス携帯電話(ガラ携時代)で着メロで勢いに乗り一時期、ものすごい収益を上げてきました。
会社で言えば、GREE,Mobageなど、一度は聞いたことあると思います。

そのコンテンツプロバイダですが、どうやら「息の根を止められそうな状況になってきました」

今回の「IT小僧の時事放談」では、
「ダウンロードビジネスの終焉」
と題して
「多角化して生き残りをかけるか、死を待つか」
について考えてみました。

今回も小難しい話をできるだけ簡単に解説しながらブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

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インターネット革命は、日本が最初だった。

1999年1月25日 DoCoMoより、画期的なサービスが発表されました。
iモード(i-mode)と呼ばれるサービスは、同年2月に開始になると一気に日本をインターネット王国に押し上げました。
それまでの携帯電話は、音声とシュートメッセージが中心で画像、音などほぼ皆無
着信音は、プリインストールされているものを選択するのみでした。
インターネットは、Windows95で一気に色まりましたが、それは、研究者やマニアの世界で一般には普及していませんでした。

そこに「iモードボタン」を搭載した携帯電話が登場、誰でも設定等無しでインターネットに簡単に接続できるという革命をおこしました。

インターネットで携帯電話に配信するサービスが次々と登場します。
待受壁紙
着信メロディ(着メロ)

そして電話回線を使ったショートメッセージからiモードメールが主流になりました。
より多くの情報を送ることができることで「絵文字」が誕生します。
現在、スマートフォンで実現できていることは、2000年を前にして日本では、実現できていたのです。

1999年4月14日
iモード(i-mode)の成功をみて、DDI/IDO(現au)は、、「EZweb」「EZaccess」を開始

J-フォン(現ソフトバンク)は、「J-スカイ」を開始します。
内容は、どれも同じで 専用ボタンでインターネットサービスに繋がるというものでした。

この時代、日本の携帯電話は、機能もサービスも世界一でした。
インターネット接続数も一気に増大となり、紛れもない世界一のIT立国でした。

写メの登場

J-フォンは、周波数の問題もあり、つながらない携帯でした。
周波数が、1.5GHzということで
直進性はあるけど建物の中が接続しづらいという弱点をもっていました。
そのJ-フォンが、起死回生の画期的な携帯を登場させてきました。

2000年11月1日
「シャープ製携帯端末J-SH04」
デジタルカメラ付きの携帯電話は、ありましたが、撮影した写真をメールで送信するという
「写メール」⇒「写メ」は、この機種が最初です。

実は、DDI/IDO(現au)もカメラのアイデアを持っていたわけですが、
『わざわざ携帯電話にカメラを内蔵しなくても、別にオプションでもいいでしょ』
というわけで外付けカメラを発売しましたが、結局 売れず
カシオ製のA3012CAを発売

これが大ヒットとなりました。

その後、機能がアップされた日本の携帯電話は、フィーチャーフォンと呼ばれ、世界一の機能と性能をもった携帯電話に発展します。
※しかし、売れていたのは、日本だけでした。

コンテンツプロバイダ

インターネットに簡単に接続できるサービスは、コンテンツプロバイダという企業を生み出します。
簡単に言えば

着メロ、着うたなどの音楽系
絵文字、書籍などの画像系
動画、ゲーム、ニュース、ポータルサイド

などを提供する企業です。

携帯電話の発達でいろいろなデジタルコンテンツが配信されました。
DMM.comは、アダルトで主役となり
レコチョクは、音楽配信で成功しました。

2006年に音楽配信が500億円を突破、CD(シングル)より着うたが売上を超える状況となるほどでした。

コンテンツプロバイダ企業も一気に成長し莫大な利益を得るようになってきました。
このころの配信形式は、ダウンロードのみでストリーミングなどは、まだありません。

コンテンツプロバイダは、音源をレコード会社から仕入れて配信用の音源に変換しサイトで1曲、500円程度で販売していました。
原価を考えるとかなり儲かります。

音楽業界もCDよりコストがかからずに利益率が高いので積極的に動いていました。
もちろん、プロテクトが掛かっているのでその携帯でしか再生できないようになっています。

コンテンツ配信バブルとも言える時代でした。

iPhoneの登場

2007年1月9日 日本では、Appleのマニアしか観ていないであろうAppleの発表会で世界を変える製品が発表されました。

iPhoneです。
当時、Apple信者とも言える自分は、深夜、食い入るように観ていた、Macworld Expo 2007のライブ中継
もちろん英語、故スティーブ・ジョブズのプレゼンに「興奮」していました。
ついにAppleが「世界を変える」と
当時のApple信者?(マニア)は、その可能性に夢を見て
「欲しい」
と思っていたことでしょう。

2008年6月9日、「WWDC2008」で発表された、iPhone3Gが日本で発売される事を知ると速攻でソフトバンクに予約しました。

当時は、ソフトバンクでしたiPhoneが販売されていなかったのです。
携帯電話事業をボーダフォンから買収した、孫正義氏は、iPhoneの日本の独占販売を手中にして一気にソフトバンクの、事業を伸ばしました。

当時、携帯電話歌詞文でiPhoneの可能性を見出していたのは、彼ぐらいでdocomo,auは、
「あんな おもちゃは、売れない」
と現在売れている「携帯電話」には、勝てないと相手にもしていませんでした。

音楽配信もAppleのiTunesがiPodとともに上陸しましたが、着うたで売上が伸びていたので相手にしませんでした。
最初のころのiTunesは、CDを取り込むことが主な音源でネット販売は、洋楽しかありませんでした。
しかし、1曲 99セントという値付けは、画期的で違法ダウンロードが、減ってゆきます。

日本の音楽業界は、この流れに気づいていたのか無視していたのか? 対応が遅れます。
コンテンツプロバイダもiPhoneには目もくれず携帯電話が主流でした。

落ちてゆく日の丸携帯とコンテンツ事業

2008年から2010年にかけて、日本の携帯電話は、停滞します。
儲かっている市場を大事にしすぎたため、iPhoneを先頭にしたスマートフォンの対応が遅れました。

iPhoneは、iTunesからしか音楽を入れることができないため、コンテンツプロバイダは、事実上排除されています。
壁紙等は、フリーで設定できるのでお金を払って壁紙を買う人は、少数です。
着うたなどは、入る隙間もありませんでした。

その後、Androidが、出始めましたが、日本製のAndroidは、携帯電話(フィーチャーフォン)を真似ることに熱中したため、当時の性能を見極めずに機能を詰め過ぎたために、バグが大量に発生、自滅します。

キャリアの「使いもしないアプリ」やメーカーの「アプリ」が、素のAndroidを壊したことが原因です。
これを「Androidの悲劇」とよんでいます。
※懲りずに今でも同じことをやっていますが・・・・

ダメダメ日本製AndroidのこともあってiPhoneが爆発的に普及します。

それまで世界のトップを走っていた携帯電話(フィーチャーフォン)は、2010年あたりから一気に下降しはじめました。

ダウンロード販売を主軸としたコンテンツプロバイダも、下降線をたどります。
変わりにソーシャルゲームでDeNAなどが上昇してきます。

音楽のダウンロード販売で資金を得たコンテンツプロバイダのいくつかは、豊富な資金を元に次の事業展開を開始します。

DMM.comは、アダルトで儲けた資金を元に金融事業を開始、DMM.comは、一時期、取引量世界一のときもありました。現在も格安携帯事業をはじめ、新しい事業を推し進めています。

このように資金を生かして次の事業に取り組んできたコンテンツプロバイダは、事業形態を変えつつ発展しましたが、旧来の事業を延命させて企業は、落ちてゆきます。

2020年、フィーチャーフォンの電波(3G)が、停波されると言われています。

フィーチャーフォンの終焉

スマートフォン全盛でもフィーチャーフォンを使っている人もいます。
電話を購入する時によくわからずに契約したオプションに紛れているサービスを知らず知らず毎月払っているひtがまだまだ、大勢います。

このサービスもフィーチャーフォンの停波でサービスが自動消滅します。

ダウンロード販売の終焉

音楽配信は、Spotify、AppleMusic、Amazon Musicなどのストリーミングサービスが主流となりでダウンロード販売は、壊滅状態

動画配信は、Netflix,HuLu,DaZONEそしてYouTubeなどのストリーミングサービスが主流でダウンロード販売は、壊滅

絵文字は、AppleやLINE,メッセージアプリが独自に配信をはじめたために壊滅必死
そもそもメールに絵文字を付ける人が減りました。
かわりにLINEなどのメッセージサービスが主流となっています。

書籍は、AmazonのKindleをはじめ群雄割拠の時代となり、厳しい戦いを強いられています。
読み放題サービスが普及するとしたら厳しくなりまそうです。

全体的に旧来のダウンロード型デジタルコンテンツ配信サービスは、海外の大手にかなわないためにジリ貧状態となります。

アフィリエイトでその場稼ぎはできても会員数が下がるのを止めることはできないでしょう。

AppleMusicは、ダウンロード販売の終了を予告しています。

コンテンツプロバイダが生き残るには

豊富な資金があるときに新事業を立ち上げなかった企業は、確実に消える状況になるでしょう。

2015年あたりからキャリア側でコンテンツ配信をはじめました。
これもコンテンツプロバイダにとっては、死活問題です。

これから新事業をはじめても遅すぎます。
2010年あたりにスマートフォンの対応ではなく、別のサービスで勝負しなかったことは、先が見通せなかったとも言われても仕方がありません。

もし、これからも同じようにデジタルコンテンツ配信を続けるとしたら ニッチな世界を狙ってほしい
高齢化する世代が、当たり前のようにスマートフォンをもっていますので。
その世代に向けて

・昭和歌謡
⇒若者の世代で受けています。
・80年代ロック&ポップス
⇒バンド世代(50~60代)ターゲット
・旧いドラマやドキュメンタリー配信
・鉄道、カメラ、山歩きなどの趣味の世界をマニアックに進める。
・オリジナル映像の製作

など、このサービスでしか手に入らない「もの」を配信するしか手法がなさそうな気がします。

まとめ

SONYがAIBOを再販しました。
AIBOは、リストラしかしなかった前CEOによって事業廃止となりました。
もし、続けていれば、世界最先端のロボット技術を手に入れていたことでしょう。

コストカットは、大事です。
しかし、コストカッターが、いつまでも企業のトップではいけません。
役目が終わったら未来が見通せるCEOにバトンを渡すべきです。

コンテンツプロバイダは、2000年からの携帯電話(フィーチャーフォン)バブルで儲けた資金でまだ大丈夫なところが多いと思います。
しかし、確実に先が見えてる業界なので今のうちに事業投資をしないとジリ貧状態が続くことでしょう。

どちらにしろ「ダウンロード形式のコンテンツプロバイダ」の役目は、終了しています。

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