IT小僧の時事放談

Shimane in Ruby 島根県とRubyの関係について

更新日:


以前、鳥取のシステムについてブログに書きましたが、
今回は、島根県のお話です。

2017/12/14 東京帝国ホテルで「Ruby biz Grand prix 2017」が開催されました。
Rubyというシステム(言語)を使い、優れたサービスの表彰が行われるもので
3回目開催されました。

「Rubyの開発かぁ・・・」
と記事を読んでいたら

Ruby biz グランプリ実行委員会 島根県
http://rubybiz.jp

む? 島根県主催

なぜ島根県??

今回の
「IT小僧の時事放談」は、
「Shimane in Ruby 島根県とRubyの関係について」
と題して「まちおこしの本気度」
について考えてみました。

今回も小難しい話をできるだけ簡単に解説しながらブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

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Rubyの聖地

Ruby、実は使ったことがありません。

島根県松江市
シジミで有名な宍道湖、国宝の松江城などを有する観光地として知られるこのまちは、ITエンジニアにとって一つの「聖地」となっている。理由は、松江がオープンソースソフトウエア(OSS)のプログラミング言語「Ruby(ルビー)」発祥の地だからである。島根県内におけるIT関連企業従事者は、2007~15年の間に37.3%増えている。
2012年には日本発のプログラミング言語として初めて国際規格(ISO/IEC 30170)に承認された。

日経BP抜粋

Rubyブログやネット関連の記事で読んだことがありますが、触ったことがないのです。

 島根県は2016年12月時点で人口が約68万9000人。他の多くの自治体と同様に、産業の活性化と雇用創出、住民の定着は以前からの課題である。その対策として、島根県が力を入れてきたのがIT産業振興である。2007年から「しまね産業活性化戦略」の一環としてIT産業振興に取り組んでいる。

日経BP抜粋

以前、このブログでお隣の鳥取県について書いたことがあります。

ITエンジニアの皆さん、鳥取を救ってください

目次1 ITエンジニアの皆さん、鳥取を救ってください2 中小企業でもIT技術が必須になってくる時代3 ちょうどよい業務システム4 ITエンジニアのみなさん「経営者として」田舎に移住してみませんか5 ま ...

続きを見る

お隣の島根では、Rubyという、「ある意味」特産品に着目したようです。
なんとIT関連企業従事者が37.3%も増えるという「成功」と言っていい成果をあげています。
従事者が増えるということは、家族も増えるので人口の増加に繋がっているかもしれません。

松江市のように、まちを挙げて支援体制を整えている自治体もある。同市では10年以上前の2006年、松江駅の目の前に開発者の研究・開発・交流の拠点「松江オープンソースラボ」を設置。開発ツールを無料で貸し出すなどのサービスを提供している。

日経BP抜粋

官民一体というまちおこしは、多いですが、なかなか成功したといえるところは少ないようです。

他と違うITによる まちおこし

ふむふむ!
IT関連のまちおこしは、よく聞きます。
北海道、北陸、沖縄、九州
主にデータセンター設置とIT企業誘致が主な目的ですが、そのどれもが
「土地が安いからサービスが安い」
「開発の人件費が安い」
と値段で勝負しているところがほとんどです。

しかし、データセンターは、すでに AWSやAzureなどの方が使えるサービスを考えると費用も含めて拡張性も含めて有利です。
「国内のサーバじゃないと」と考えてるITをよく知らない経営者ならば、仕方がありませんが、値段だけで勝負するのは厳しくなると思います。

開発人件費も「安い」となると今後、ベトナムをはじめ東南アジアでの開発が中心になってくるだろうし、これもまた、限界がみえてきます。

人材育成からプロジェクトまで

箱物行政や企業を誘致しただけでは、まちは発展しません。
これまでの行政の問題は
「誘致して地元にカネが入ればOK」
がほとんどでした。
それでは、意味がありません。
大事なのは、成長モデルです。
それがなければ、やがて消えてゆくでしょう。

若者の人材育成には松江市も力を入れる。「中学生Rubyクラブ」をはじめ、島根大学と松江高専では「Rubyプログラミング講座」を毎年開講している。大学や高専ではRubyプログラミングの習得を目的としており、より即戦力に近いRuby人材の育成に努める。市では「Ruby技術者認定資格試験」の受験費用を一部負担するなどの助成も行っており、2009年度から2014年度まで累計で44人が受験した。
日経BP抜粋

学校が教育の中でRubyを組み入れていることも注目です。
何と言っても「育てる」ことが大事
サービスでもブログでも「育てないとやがて消えてゆきます」

さらに、企業の誘致、Iターン、Uターンをはじめ多くの人材を獲得している。

人材獲得だけではなく、プロジェクトも「Ruby導入促進支援事業」として実施
まずは、自分からというわけで
「島根県の予算編成支援システム」
その他県庁内業務システムの多くをRubyで開発したそうです。

Ruby bizグランプリ

2015年からは「Ruby bizグランプリ」を主催しました。

Rubyをビジネスに活用し、市場で評価を得ている企業を表彰するもので、第2回となる2016年には全国から29社をノミネート。請求書クラウドサービスの「Misoca」、配送シェアサービス「ハコベル」を運営するラクスルが大賞を受賞した。「表彰後もプロモーションを継続し、いかにRubyにポテンシャルがあるかを伝えていく。島根県が表彰したことで、企業も信頼性が担保されるといった好循環が生まれているようだ」(美濃氏)。

日経BP抜粋

そして、表彰された企業が松江市にOfficeを構えたり、着々とRuby文化&経済圏が広がっているようです。

他県からの企業誘致を促すために、スタートアップ支援のためのインキュベーションルームや、安く借りられるレンタルオフィスも整えた。「しまね産業振興財団」が運営する「テクノアークしまね」がそれ。インキュベーションルーム入居時には事業計画まで審査するものの、審査を通れば34平米の部屋を月額 1万7340円で借りられる。都市部からすれば破格の賃料である。加えて館内に研修ルームを完備し、都市部に行かなくともIT研修や講座を受けられる態勢を整えた。

日経BP抜粋

ここまで徹底して行うとは、お役所の取り組み方が半端ないのがわかります。

溝口知事の発案

発端は、知事から

2007年に県知事に就任した溝口知事の
「田舎はクリエイティブな仕事に向いている」という考えを持っていて、松江市も、2006年から「Ruby City Matsue」プロジェクトをスタートしてたんですよ。
市が単体で行うには、予算や人的リソースの側面から考えると限界もあるので、県と市が一緒に手を組んで、予算を分担しながらIT企業の誘致を積極的にしていこう!ってなったんです。県と市が同じ方向を向いてやれていることが大きいと思いますね!

Fredge抜粋

地方自治体のトップがこのような考えを持っていたということと、Ruby発祥の地という2つがあったことが、発端だったようです。

地方自治体のトップは、慎重に選びたいと思いました。

まとめ

松江市と言えば「宍道湖 しじみ」の産地ぐらいしか思い浮かびませんでしたが、これほどITに対して取り組みが行われているとは、勉強不足でした。

Googleで
'島根県 Ruby'で検索すると多くのリンクが表示されます。

その多くが、教育、求人、企業誘致です。

普段、お役所の悪口ばかり言っている自分もこの取組は、拍手です。
一度きりの「まちおこし」ではなく
教育から仕事につながる道をつくり
未来を見据えた計画がきちんとできている気がします。
そしてそれを認めた、お偉いさんも理解がありそうですね。

Rubyの開発者が松江市在住のまつもとゆきひろ氏というのも強みです。

しかし、このシナリオを描いた人は、誰なんでしょうか?
知事さん? お役所の誰か?

こういう発想は、エンジニアの思考回路がなければできないと思います。
もしその人が、エンジニアになっていたら優秀な人材だったでしょう。

参照資料
日経BP:【島根県】公と民が協調してRuby人材を育成、技術者や企業を誘引
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/tk/PPP/012500054/021500002/?P=1

しまねRuby|島根県立地情報ポータルサイト
https://www.shimane-style.com/shimane-it/ruby.html

201X年、島根県が一大IT都市になる...かもしれない
http://j-town.net/shimane/column/gotochicolumn/199112.html?p=all

Fredge:「働き方」をもっと自分らしく
https://fledge.jp/article/shimaneken-matsue

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