日本のIT屋に一言

【IT企業経営】籠城経営は、人材流失だけで何も生まれない。

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経営者は、戦国武将とゴルフとそば打ちがお好きなようです。

自分が知っている経営者の人は、
そば打ちゴルフ戦国武将(幕末もあり)大好き
小説は、司馬遼太郎作品を大好き!

酒の席で明治維新の偉人達の話を自慢げに話す内容が
「それって 司馬遼の話じゃねぇ」
というオチがついている。
司馬遼太郎氏の作品は、小説であって、すべて史実ではないことをを忘れているんだろうな。

今回の日本のIT屋に一言は、
【IT企業経営】籠城は、人材流失だけで何も生まれない。
と題して、成功した企業が落ち目になったとき 護りに入るのはわかるけど
籠城経営ばかりだと 人材が逃げてゆくよ
という お話です。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

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ベンチャー企業ブーム

IT企業は、比較的若い会社が多い

インターネットが普及したのは、1990年半ば
「IT革命」(懐かしい)と呼ばれたのは、2000年前後
コンピュータ企業が、ITと呼ばれたあたりから、多くの会社が誕生しました。
それらの企業を総じて「ベンチャー企業」とひとくくりしていますが、それは、ちょっと乱暴過ぎ

自分も1990年半ばで 知り合いの人から声をかけていただき
起業1年目のスタッフとなりました。

※ベンチャー企業(Venture Companies)
ventureは「冒険的な企て」の意》新技術・新事業を開発し、事業として発足させた中小企業を意味します。

勢いに乗れ

2000年前後
IT系ベンチャー企業は、インターネットの風に乗り、一気に加速
放送局を買収するしないで揉めたあの起業が有名ですね。

ネット取引

ITベンチャー企業の多くは、インターネットを武器に時流に乗り売上を伸ばします。
ネット取引、ゲームを中心に加速度的に売上が伸びていきました。
ネット取引では、株やFXが伸びていて、ネット取引専門の企業が登場

フィーチャーフォン

一方、携帯電話が「フィーチャーフォン」という多機能電話に発展すると
音楽や動画配信といった、配信業者(コンテンツプロバイダー)も急激に成長
巨万の富を得る起業が増えてきました。

IBMや富士通、NECなどの老舗的コンピュータ企業は、自社だけではなく、「ベンチャー企業」を利用しながら売上を伸ばしています。

インターネットと名が付けば

インターネットと名が付けば
「ITの知識がない経営者もベンチャー企業の話を聞いてくれた」ものです。
儲かっている「ベンチャー企業」は、どこも少数精鋭、案件が多く、昼夜、休みも関係なく働いていました。
見返りも多く、数千万円の収入を得る人が、ぞろぞろと登場
株式上場で億を超える富を得た人もたくさんおりました。

下降線

2001年 iTunes Music開始
2003年 iTunes Music Storeの音楽配信を開始
2004年 iTunes Music Windows版開始
そして
2007年 iPhoneの登場で大きな流れが変わりました。
まず、「フィーチャーフォン」向けに
音楽や動画配信といった、配信業者(コンテンツプロバイダー)が、影響を受け始めます。

iPhoneの登場

「iPhoneは、フィーチャーフォンに比べて機能が足らない」
となめてかかっていた国内の携帯電話会社メーカーは、その後大打撃をうけます。
「フィーチャーフォン」向けにゲームの配信をしていたゲーム会社
音楽、動画の配信をしていた配信業者は、iPhoneの普及とともに売上が落ち始めます。

iPhoneで音楽を聴くためには、Apple社のiTunes Musicが必須
iTunes Musicに参加できない配信業者は入り込む隙間などありません。

iPhoneに押されて減り続ける 「フィーチャーフォン(ガラ携)」は、衰退
国内でこの流れを掴んでいたのは、SoftBankの孫正義氏だけ
SoftBankは、iPhoneの独占販売で契約者が増加し、docomo,auから顧客を奪っていきました。

国産Androidの敗北

iPhoneに対抗して、docomoとauは、国産Android端末を導入しますが
「フィーチャーフォン」と同じ機能を導入しようとして

「まともに動かないスマートフォンを大量に販売して自爆

まともに動作しない国産スマートフォンでは、iPhoneに勝てるわけもなく、やがて国産Androidは、消える運命となっていきます。
今では、SONY Xperiaと外資になったSHARP AQUOSだけが、国内で頑張っています。

国産Androidに期待していた、ゲーム会社や音楽、動画の配信業者(コンテンツプロバイダー)も道連れ状態で下降線をたどります。

ダウンロード販売の終焉

音楽や動画配信は、「フィーチャーフォン」の時代、ダウンロードが主流でした。
1曲 200円~400円以上で販売されていた時代もありました。

CDというコストがかからないのにお金が入る!

音楽業界は、金鉱を見つけたと思ったでしょう

しかし、iTunes Music Storeの登場で事態が一変します。

iTunes Music Storeは、99セント
国内のレコード会社は、なかなか、iTunes Music Storeで配信を許可しなかったのですが、徐々にAppleの軍門にくだります。

この段階で
音楽、動画の配信業者(コンテンツプロバイダー)の終焉が決定付けられました。
書籍に活路を見出したのですが、AmazonのKindleの登場でこちらも成長の可能性はないでしょう。

ゲームや配信業者(コンテンツプロバイダー)は、アフィリエイトで顧客を集めますが、頼みの綱だった携帯電話販売の「店舗アフィリエイト」という、スマートフォンを購入時にアプリをインストールさせるという方法が、事実上禁止となり、万事休すとなります。

サブスクリプションモデル

音楽は、iTunes Music、Spotifyという黒船が上陸
動画ha、Netflix、Amazonのプライム・ビデオという黒船の上陸で国内の配信業者は、敗北

月々1000円程度の契約で聴き放題、CM導入で無料で聴けるというビジネスが主流になります。
この販売形式をサブスクリプション(subscription)と呼びます。


音楽や動画は、ダウンロードするものではなく、聴き放題という形式が、主流となります。

ダウンロードではなくサブスクリプションの登場で
「月額でポイント制」というビジネスも事実上トドメを刺されました。
「月額でポイント制」とは、定額費用で契約すると毎月、何ポイントかを払い出し、ユーザーは、ポイントで曲や動画をダウンロードできるというビジネスです。
ポイントを使って音楽や動画をダウンロードされると権利元におカネを払います。
もしポイントを使わなければ、ポイントの分だけ利益となります。

できればポイントを買ってもらって使ってほしくないというのが、本音でしょうか?

ゲーム

スマートフォンのゲームは、
個人で作成して大儲け
という夢の時代は終わっています。

巨大な制作費と宣伝費をかけなければ売れません。
「フィーチャーフォン」でゲームを売っていた企業は、厳しい状態にあります。
ポイントガチャなどで賭博性のある課金方法は、排除されようとしています。

まとめ

ここまで簡単にここ20年ぐらいの携帯電話、スマートフォンに関わるビジネスについて大急ぎで解説してきました。

正直、国内のゲーム企業、配信業者は、下降線をたどり
次の手を打たなければ企業として消滅してしまいます。

SNSの先駆けでFacebookより前に登場したmixiは、どうなっているのでしょうか?
あれほど勢いがあったのに、衰退
しかし モンスターストライクの大ヒットで息を吹き返します。
今では、ゲーム会社になってようですが、モンスターストライク級の大ヒットは、そう続くものではありません。

ここからが、本題です。

下降線に入った企業の行方

下降線に入った国内のゲーム企業や配信業者は、今後どうするのでしょうか?

全盛期に儲けた収益で別の事業展開をするところもありますが、インターネットの世界で、すでに米国、中国、韓国には、勝てる要素が見つかりません。
奇跡的にヒットするサービスを生み出したとしてもすぐに大手にパクる(失礼!インスパイア)をされ巨額の宣伝費で逆転されます。

ゲーム会社は、莫大な費用がかかる開発費をかけて発売しても
失敗したら、そこで終了!

配信業者は、契約してくれる会員が減ったら
そこで終了!

となります。

人材流失

景気が良かったころは、自然に優秀な人材が集まってきます。
しかし、事業が怪しくなるとあっという間に人材が去ってしまいます。

そうなると
ゼロから創り出す能力を持った人材がいません。

おカネを使って有能な人材をあつめても
「儲かっていたころの成功体験」の感覚が邪魔するのか
新ビジネスを立ち上げても成果が出るのが待てずにやめてしまいます。

FacebookもTwitterも成功するまで何年もかかっているように
ネットビジネスは、時間とおカネがかかるということを理解できていない
経営者が多いのではないでしょうか?

結局、
「蓄えた資金があるのに何もしないほうが、よい」

ということで、せっかく集めた優秀な人材は、
「やる気をなくして流失」
残るは、残った資産を管理するだけの籠城作戦となります。

儲かっていたころの成功体験

成功体験のある企業は、別の事業を起こそうとしたときに
「儲かっていたころの成功体験」が足かせとなりなかなか抜け出せません。

「たいしてコストをかけなくても儲かっていた」
「一発屋的なブームに乗っかった」

そのような企業は、「儲かっていたころの成功体験」に縛られやすく

すぐに成果も求めたがる経営者が多いと思われます。

しかし、このままでは、ジリ貧が分かっているために新しい人材を確保して新事業を立ち上げますが、その多くは失敗してしまいます。
その原因は、なんでしょうか?

好きにやらせてもらえない

成功体験に引きずられすぎて経営層から横槍が入る。

おカネをかけない

おカネをケチったために出来上がったサービスが「貧弱」
広告費をケチるため中途半端な効果しか出ない。

すぐに結果を求める

サービス開始の半年程度で結果が出ないとやめてしまう。
広告を出してもすぐに成果が出ないとやめてしまう。

結果、新ビジネスで集まった有能な人材は、次々と流失
新ビジネスに関わった人材も愛想を尽かして退職

残ったのは、経営者層の覚えめでたき
「かつての栄光を知る人」
だけになり
企業としての価値が下がり続けます。

籠城作戦

売上が下がると企業は、何をかんがえるでしょうか?

  1. 早期退職者
  2. リストラ
  3. 事業売却

企業は、身を削って、利益確保を開始します。

これまで「企業を生き物」にたとえて来ましたが、生き物たる企業は、生存本能で
生き残るためになんでもやります。

その最たるものがリストラです。
毎月の人件費を削るのが、一番計算しやすい方法なのです。
つまり、身軽になって籠城するようなものです。

早期退職者

早期退職者を募った場合、間違いなく「有能な人物」から退職願いを出します。

自分が、かつていた会社で
「リーマンショックの影響で会社経営がやばくなったとき」
早期退職者を募ったところ
「自分をはじめ、自分の部下が全員退職願を提出しました。」
つまり、一つの部が消失することとなったのです。

自分は、責任者だったので一年間会社に残り、顧客と残務整理を行ってから退職したのですが、
部下達は、会社の屋台骨を支えるぐらい有能な人材でした。

昔の仲間と飲み会をすると決まって
「会社は嫌いじゃなかったけど 会社のやり方についていけなかった」
とみな同じことを言っています。
経営者が、特定の人を重用したために元部下たちは、反発していたのです。

その後、会社は、規模を縮小、ほそぼそと経営しているようです。
コストを減らして 籠城したのです。

同じように「栄光を掴んだけど落ちていった企業」で籠城しているところ
多いと思いますよ。

リストラ

これは、企業生き残りの最終手段です。
利益の出ている部門だけ残して、後を整理する。

リストラ対象者は、どうやって決めるかは、経営者次第

メガバンクや大手IT企業もリストラを開始したぐらいなので、それほど珍しいことでもありません。
経営者としてこれを迷いなく実行できるのは、有能な経営者です。
ただし、リストラをしたあとは、清く退陣されたほうが良いかも知れません。

リストラを断交できる経営者は、有能ですが、企業再生の能力は疑問です。

かつて、山一證券という会社がありました。
経営が成り立たなくなり、会社をたたむため ある男が社長に就任
「社員は悪くありません」
という名言を残して会社を畳んだ彼は、立派な男です。

「自分も寝てないんだ」
という言葉で非難を浴びた経営者とは、ずいぶん違うものですね

リストラは、劇薬ですが、籠城作戦としては有効です。

事業売却

東芝、NEC,富士通 かつての一流企業と呼ばれるところが、次々と事業を売却しました。
NEC,富士通は、パソコン、半導体部門の売却し、残ったのは、ソフトウェア開発部門のみとなってしまいました。

スリムになってやり直そう!

籠城作戦としては、領地を売却して城に引きこもるわけですが、厳しそうです。

社員のモチベーション

企業が生き残りをかけて籠城作戦を行った場合

残念ながら
有能な人材を失い、社員のモチベーションが下がります。

企業、特にIT関連企業は、ダイナミックに動き続けないと消えてしまうかも知れません。

優秀な人材は、つねに流動的で、自分が活躍できる場所を探しているのです。

自分の活躍する場所がなくなれば、躊躇なく移ってきます。

まとめ

企業は、業績が悪化すると、身軽になって
護り=籠城しようとします。

資金が潤沢だったらそれでもしばらくは、生きながらえるでしょうけど、

戦国時代の籠城作戦の殆どは、負け戦となります。

上杉謙信でも落城させられなかった小田原城も陥落したのです。
その小田原城を落とした豊臣秀吉が作り上げた大阪城

司馬遼太郎の小説で『城塞』(じょうさい)という作品があります。
大阪の陣を描いたものです。
天下無双と呼ばれた大阪城も最後には落城してしまいます。

理由は、簡単です。

有能な人材を失い、社員のモチベーションが下がったからです。

もし、アナタの努めている会社が、リストラや早期退職者制度を断交したら

アナタは、残りますか?

それとも外で戦いますか?

経営者の人がこのブログを読んでいる可能性は、大変低いので少し大胆に書いてみました。

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